LM380革命アンプ
」というのがあり、それが反転入力タイプのもので、それに対し、非反転入力タイプのものがあって「 非革命アンプ
」とされています。センセーショナルな名前ですが、その内容について拝見するとなかなかのもののようです。
オーディオアンプって、フライロッドと似たような部分があって「バンブーロッドが一番」=「真空管アンプが一番」、「やっぱりグラスだよねぇ」=「やっぱりディスクリートのトランジスターだよね」、「新素材のグラファイトが一番だな」=「パワーIC系が一番だな」・・・まぁ、細分化するともっと細かくなるのですがとりあえず・・というところです。僕はと言えば、フライロッドは旧タイプのグラファイト、アンプならFET出力のディスクリート…というところが好みなんですよね。で、今回のLM380Nは何になるの?というと う~ん微妙な存在ですね。出始めの頃のグラファイトロッドというところかなぁ。
それはさておき、早速作ることにしました。というか、前回のBTLの時に2個のLM380Nを予備で買ってあったのが余ったから・・・というのが実情なんです。基本の回路を自分向けにアレンジしたのが上の回路図です。もともとBGMに使うつもりですから、スピーカーもフルレンジ1発の予定ですから低域まで意味もなく伸ばしても無駄になります。だから出力側のコンデンサーは1000μFではなく470μFにしています。30Hz以下は無用なんですよ。その他の部品も手持ちの関係などもあり数値が微妙に変えてあります。
いつものようにプリント基板を作りました。今回はボリュームも基板に直付けです。電解コンデンサーはニチコンの新旧ミューズを使用しています。
基板の銅箔側にICを附けるという変則的な作りです。というのも・・・
CPU用のヒートシンクをICに貼るつもりだからです。
ボックスは、アルミのものはつまらないし高いし・・・。今回のアンプは発熱も大して無いだろうということで木製にしました。100均セリアの製品です。
木製ですから、穴あけの加工も楽で、横浜にある工具でもすみました。電源から何からきっちり収まりました。
ただ、フロント用パネルは別板で作るのですが、25mmの丸穴をあけるのは三ッ峠工房じゃないと綺麗にできないので、仮の姿でとりあえず完成です。
早速視聴しました。もちろん電解コンデンサーのエージングを十分行った上でのレポートになります。
第一印象は、とにかく低音の出方が凄いですね。それはフルレンジでもトリオLS202でも変わりません。たかだか1W程度でもベースなどの音程もしっかり聞き取れるし量感もあります。逆に高域はやや控えめかな?まぁコンデンサーの色付けかもしれませんが、どうもそういう傾向はあるようですね。NFBが効いているためかBTLアンプで感じられた粗さがありません。ただワイドレンジ感はあまりないですね。このアンプと8cmフルレンジで、オールマン・ブラザースのフィルモア・イーストを聴いたのですが、そういう「音の壁」みたいな楽器数も多く音に隙間が無いものの再生は苦手のようです。キース・ジャレット・スタンダード・ライブはよかったですね。小編成で空気感のある録音のものは抜群です。(といってもメインシステムを超えることはないですが)音楽にどっぷり浸かるには出力が足りませんが、BGM的に使うのであればお勧めできる回路です。そんなわけで、一気にアンプが増えてしまったので、PC用に使っていたBOSEのアンプは処分しました。非革命かBTLのいずれかがPC用になります。僕の場合PC用といってもスピーカーがやはりBOSEの100Jというものを使っているのでそれなりのアンプじゃないとダメなんですよね。
それから、今回のアンプは、写真の通りトランスとアンプ基板が至近距離で接しているので、フルボリュームにすると電源のハムノイズが聞こえます。それと、トランスの容量も12vで1A も無いようなものなので、20Vで2Aの容量があるタイプであれば出力や歪の面でも有利になると思います。間違っても既製品のACアダプターの流用などではいい音にはなりませんね。革命にしろ非革命にしろ、それを作ったというレポートを書いている人の大半は、安いPCスピーカーと比較していますが、正直言って、このアンプは通常のオーディオ用として使えるクオリティを有していると思います。
これを書いている今も、このアンプで8cmフルレンジを鳴らしながら書いています。
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