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著者【 ダン・ブラウン 】の『 ダ・ヴィンチ・コード 』を読み終えて、本作を原作とする映画も見終えたので、記録も兼ねて紹介します。今年の初めに『 天使と悪魔 』も紹介しましたが、https://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/diary/201901050002/本作は、その続編となる【 ロバート・ラングドン シリーズ 】の【 第2作目 】です。ちなみに、映画化されたのは『 天使と悪魔 』の方が後で、映画では、こちらが【 1作目 】として扱われています。つまり、どちらかと言うと、この『 ダ・ヴィンチ・コード 』の方が有名で、知っている人も多いのではないでしょうか。ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫) [ ダン・ブラウン ]価格:648円(税込、送料無料) (2019/8/13時点)楽天で購入ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫) [ ダン・ブラウン ]価格:648円(税込、送料無料) (2019/8/13時点)ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫) [ ダン・ブラウン ]価格:648円(税込、送料無料) (2019/8/13時点)これは、ごく簡単に言えば、一般的な教えとは反するような、キリスト教の【 真実 】を巡り、ダ・ヴィンチの名画を中心とした、いくつかの手掛かりから、数々の暗号を解きつつ、その【 証拠 】を探し出そうとする、ミステリーと言うよりは、サスペンス要素の強い、現代を舞台としたアドベンチャーといった感じの物語で、予備知識のない者ほど、徐々に明かされていくキリスト教の歴史と【 イエス・キリスト 】の秘密に驚嘆し、その事実を知られたことに特別な価値を見出すものなのかもしれません。しかし、敢えて言うなら、それは【 ダン・ブラウン 】という作家の小説の魅力の、ほんの一部でしかないというのが、私の率直な意見です。そして、それこそが、私が『 ダ・ヴィンチ・コード 』を(『 天使と悪魔 』も同様ですが )できれば【 映画 】ではなく【 小説 】で、楽しんで欲しいと思う理由でもあります。と言っても、誤解のないようにして頂きたいのは、漫画原作の実写映画に対するように、映画版を批判したいわけでは、決してありません。寧ろ、よくこの話を2時間半弱にまでまとめられたなと、個人的には感服しているくらいであり、確かに、説明不足な部分もあるようには感じましたが、映像化するにあたってセンセーショナルになりすぎないように配慮しつつ、見事に細部をショートカットして、よりスピーディな展開で、手軽に楽しめる作品に仕上げられていると思います。ダ・ヴィンチ・コード [ トム・ハンクス ]価格:1000円(税込、送料無料) (2019/8/13時点)楽天で購入ただ、小説を読んでしまうと、映画は単なる【 ダイジェスト映像 】に過ぎず、原作の魅力がかなり薄められたものに感じてしまうのも事実です。例えば、当然ながら、小説の中では各登場人物がとても丁寧に描かれるので、映画を見ただけでは伝わりきらないキャラクターの魅力というものが確実に存在し、彼らの関係性も、深く知れば知るほどに、また違ったものに見えてくるはずなのですが、映画だとどうしてもあっさりしたものになってしまいます。そして、小説には勿論、映画では時間の都合上カットされたのであろう、ダ・ヴィンチやキリスト教などにまつわる蘊蓄が、より多く盛り込まれていて、主人公がそうであるように、まさに説明の上手い大学教授の語り口で、誰もが興味を惹かれる話題と共に、分かりやすく詳細に、読者が理解しなければならない情報を提供してくれるのですが、そうして、物語の中で実際に暗号を解きながら、イエス・キリストの真実をも解き明かしていく、その手腕は、小説でゆっくりと贅沢に味わわなければ損だと言えるでしょう。また、これは特に個人的な感想で、分かる人には分かると思うのですが、私としては【 トム・ハンクス 】演じる主人公よりも、小説の中の【 ラングドン 】の方が、何故か好きです。ともかく、他にもまだまだ小説の魅力を語りたいところですが、既に映画を見てしまっている人にこそ、小説も読んでもらいたい、という話もしておきましょう。前作『 天使と悪魔 』を紹介した時には、小説を読まずに映画を見るのは勿体ない、というようなことを書いていますが、少なくとも『 ダ・ヴィンチ・コード 』に関しては、映画を見てから、ちょっと忘れた頃に小説を読むのは、案外、面白い楽しみ方かもしれません。つまり、映画を見て理解しきれない部分があったとしても、小説を読めばすんなり納得できると思うので、それはそれで、謎を解くようにして、改めて楽しめるのではないか、ということです。というわけで、映画を見ていない人も、原作を読んだことがない人も、是非、小説を読んでみてください。きっと【 キリスト教の真実 】や【 ダ・ヴィンチの名画に隠された秘密 】だけでなく【 ダン・ブラウン 】という作家の実力にも、驚かされると思いますよ。ただし、個人的には『 天使と悪魔 』の方がオススメなので、もし少しでも気になるなら、順番通りに、そちらから読んで頂ければ幸いです。最後に、一応【 電子書籍版 】と【 Blu-ray 】のリンクも張っておきますね。ダ・ヴィンチ・コード(上中下合本版)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]価格:1728円 (2019/8/13時点)楽天で購入ダ・ヴィンチ・コード エクステンデッド・エディション【Blu-ray】 [ トム・ハンクス ]価格:1500円(税込、送料無料) (2019/8/13時点)楽天で購入( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.08.14
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著者【 西尾維新 】の『 ヴェールドマン仮説 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本作は、この著者の完全オリジナル作品として、著作【 100冊目 】にあたる小説ということで、話題の新作なのですが、折角なので、今回は、まず【 西尾維新 】について、個人的な思い入れも含めて、改めて簡単に紹介しておきたいと思います。ヴェールドマン仮説 [ 西尾 維新 ]価格:1620円(税込、送料無料) (2019/8/10時点)楽天で購入実は、私が【 西尾維新 】の小説に出会ったのは、ちょうど【 戯言シリーズ 】が完結した頃で、本著者の【 デビュー作 】であり【 第23回 メフィスト賞 受賞作 】である『 クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い 』を手に取ったのは、当時、中学生だった私が、父親に連れられてやってきた書店で、そのシリーズの全作品が、ひと際目立つように陳列されていたから、だったかもしれません。それからというもの、父と一緒に本屋へ行く度に【 西尾維新 】の小説を買って貰っていたので、少なくとも【〈 物語 〉シリーズ 】が始まる頃には、刊行に追い付いていて、続編や新作を待ち望むようになり、それ以降の著作は、全て発売直後に買うようになって、現在に至ります。もちろん、昨年末に完結した【 伝説シリーズ 】や、現在、進行中の【〈 物語 〉シリーズ・モンスターシーズン 】や【 忘却探偵シリーズ 】や【 美少年シリーズ 】等だけでなく、停止中の【 りすかシリーズ 】や、その他『 難民探偵 』などのノンシリーズ作品、完全オリジナルの著作ではありませんが【 JDC トリビュート 】作品や、漫画原作の『 めだかボックス 』などなど、少なくとも、単行本として発売されている作品は、全て読んでいて、さらに【 戯言シリーズ 】を始めとして、文庫版も買って読み直していたり、漫画化、アニメ化されている作品に関しては、そちらも逐一チェックしています。という感じで、完全に【 西尾維新 】ファンなわけですが、数ある著作の中で、特にオススメの作品は何か?と訊かれたら、まず、前提として【 戯言シリーズ 】の、少なくとも、最初の三作品は欠かせません。が、しかし、そんなオススメは聞き飽きているかもしれないので、敢えてそれ以外で答えるなら、例えば、ライトなミステリーファンにとっては、案外【 忘却探偵シリーズ 】からの方が、入りやすいかもしれませんし、コアなミステリーファンのような方には、個人的には【 世界シリーズ 】がオススメです。とは言え【 西尾維新 】の魅力は、一言で言えば「 頭に入ってきやすい文章で、極上の【 エンターテインメント 】を提供してくれる 」ところであり、そういう意味では、どの作品、どのシリーズを読んでも、その実力は十分に伝わるでしょう。ただし、中には当然、人を選ぶ作品もあります。なので、いきなりシリーズ作を読み始めるのには抵抗がある、という方には( 今のところは )ノンシリーズ作品である『 ヴェールドマン仮説 』は、かなりオススメですね。というのも、この著者のノンシリーズ作品には、結構、癖の強いものが多いのですが、本作に関しては、おそらく、その点に心配はいりません。個人的には、むしろ、著作【 100冊目 】ということで、決して万人受けはしないような、ミステリーとして突飛なものを期待していた部分もあったのですが、まぁ、相変わらずという感じで、結果的には良かったと思いますし、何と言っても、かなり久しぶりのシリーズ続編ではない新作だったので、それだけでも十分に楽しめました。強調表現として【 エンターテインメント小説 】とも言うべき【 西尾維新 】の真骨頂というか、確かに集大成という感じの小説です。この著者の著作をまだ読んだことがない人や、一部のシリーズしか読んでいない人は、この機会に是非、本作を読んでみてはいかがでしょうか?これは、ほとんどの【 西尾維新 】の小説に関して言えることですが、普段、あまり小説を読まない人や、ミステリーは読まないという人にも、小説の、そして、ミステリーの面白さというものを伝えるのに、これ以上に適した作品は存在しないと言っても、それほど過言ではないと思うので、諸手を挙げて薦められます。そんな【 西尾維新 】の、記念すべき著作【 100冊目 】は、一体どんな物語になっているのか、良ければ貴方も、その目で確かめてみてください。最後に、一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきますね。ヴェールドマン仮説【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1620円 (2019/8/10時点)楽天で購入( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.08.10
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著者【 東野圭吾 】の『 卒業 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。実は、この著名な著者の小説を、ちゃんと読んだのは、これが初めてだったのですが、中高生の頃に、テレビドラマ『 ガリレオ 』を見て、その原作者の名を知り、ガリレオ DVD-BOX [ 福山雅治/柴咲コウ ]価格:18503円(税込、送料無料) (2019/7/27時点)楽天で購入映画『 容疑者Xの献身 』に感動して、小説も読んでみたいと、常々、思ってはいました。容疑者Xの献身 (文春文庫) [ 東野 圭吾 ]価格:723円(税込、送料無料) (2019/7/27時点)楽天で購入しかし、いざ書店で【 東野圭吾 】の著作を探して選ぼうとしてみると、文庫だけでも、講談社文庫・角川文庫・文春文庫・集英社文庫・光文社文庫などから、既に、数多くの作品が出版されており、特に力が入っているであろう、デビュー作から読もうか、とりあえず、より洗練されているであろう、新しめの著作を読んでみようか、何かしらの賞を受賞したり、ノミネートされていた作品をピックアップしようか、やはり【 ガリレオシリーズ 】から、改めて原作を追ってみようか、いや、いきなりシリーズものに手を出すのではなく、ノンシリーズ作からにしようか、などと、色々と悩んだ挙句、結局、まぁ、他にも読まなければならない本は溜まっているし、また今度にしようか、となってしまうのが、毎度のパターンだったのですが、この著者に限らず、著作の多い作家の本を初めて買おうという時に、迷ったことのある人なら、もしかすると、似たような経験があるのではないでしょうか?では、何故、最終的に、私が【 東野圭吾 】デビュー【 第2作 】であり【 加賀恭一郎シリーズ 】の【 第1作目 】である、この『 卒業 』という作品を選んだのかと言うと、あれは、自分でも信じられないことに、もう二年以上も前のことになります。紀伊國屋書店新宿本店様の、初心者向け推理小説を3冊選ぶフェア。もうすぐ終わる(6月中旬まで)そうなので、私が推薦した3冊を公開します。『ABC殺人事件』アガサ・クリスティ『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾『小説金田一少年の事件簿 電脳山荘殺人事件』天樹征丸以下、推薦理由。— 早坂吝@『殺人犯 対 殺人鬼』『双蛇密室(文庫化)』発売中 (@H_Yabusaka) June 14, 2017きっと、最後の一押しとして、誰かの推薦が欲しかったのでしょう。この時に『 どちらかが彼女を殺した 』を読んでみようと、心に決めました。買い物リストに追加してから、行動に移すまでに二年以上もかかっているのは、ご愛嬌というか、シリーズ作を【 途中から読めない 】体質なので、厳密には、まだ『 どちらかが彼女を殺した 』に関しては、買ってすらいないのですが、シリーズ作は【 読み始めたら最後まで読まないと気が済まない 】性格なので、あとは、時間の問題だと思います。少なくとも、シリーズ【 第3作 】らしい『 どちらかが彼女を殺した 』までは、次の【 第2作目 】である『 眠りの森 』を読めば辿り着けますね。さて、今後の見通しも立ったところで、そろそろ、本題に入りましょうか。卒業 雪月花殺人ゲーム (講談社文庫) [ 東野圭吾 ]価格:637円(税込、送料無料) (2019/7/27時点)楽天で購入シリーズの名前になっている通り【 加賀恭一郎 】が主人公というか、いわゆる【 探偵役 】で、簡単に言えば、主に、彼が【 卒業 】を間近に控えた大学生の頃のお話、という感じですね。そんな時分に、彼を含む仲間たちの間で、ある事件が起き、その謎を考えているうちに、おそらく関連しているであろう新たな事件が起きて、手がかりを集め、考えに考えて、全てがつながった時、一気に謎が解ける、といった具合の、それだけを切り取ってみれば、語弊を恐れずに言うと、いたって普通の、本格推理小説でした。つまり、常に異端のミステリーを求めていて、そんな小説ばかりを読んでいる身としては、多少、物足りなさを感じたりもしたわけですが、ただ、確かに、初心者向けの推理小説として、こんなに適したものはないのではないか、と思ったりもします。副題に『 雪月花殺人ゲーム 』と付いているように、茶道の【 雪月花之式 】を使った、パズル的な要素も含まれていて、一見、難解にも見えますが、よくある【 名探偵もの 】とは違って、基本的に、探偵役の思考が読者の思考に近いまま、徐々に推理が展開されていくので、とても分かりやすく、誰でも読みやすい小説になっているのではないでしょうか?それに、もちろん、この作品の魅力は【 推理小説として 】だけに限りませんし、むしろ、人によっては【 青春小説として 】の魅力の方が、大きく感じられるかもしれませんね。近頃の大学生からすると、ちょっと古臭く感じるような時代感も、未来には、この作品が、本格推理の【 古典として 】読まれている予感を抱かせてくれます。ライトノベルのような文体や、私のように奇抜なミステリーが好きな人も、たまには、地に足のついたというか、癖の強すぎない、大人っぽい文章というか、そんな、落ち着きのある小説を読んでみるのも、良いと思いますよ。ミステリーは、どちらかと言えば【 エンターテインメント性 】を重視しがちな分野で、私自身も、それが好きなのですが、このような小説を読むと、やはり【 文学として 】魅力のある小説を、いつか、私も書いてみたいな、という気にもなってくるのです。そこから、あなたがどれほどの魅力を感じるかは分かりませんが、ミステリーとして、そして、ある種の【 文学 】として、二つの性質を兼ね備えた小説、東野圭吾『 卒業 』を、是非、オススメします。電子書籍版はないようなので、シリーズ全巻、本棚に並べるしかありませんね!( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.07.27
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ミステリーではなく、小説ですらありませんが、映画『 セッション 』を視聴したので、興奮さめやらぬうちに、記録も兼ねて紹介します。本作は【 第87回 アカデミー賞 】で【 5部門 】にノミネートされ【 J・K・シモンズ 】の【 助演男優賞 】を含む【 3部門 】を受賞した映画なので、知っている人も多いかと思いますが、受賞歴に釣られないタイプの人で、見たことのない人からすると、この手の作品は、別に「 あえて見る気にもなれない 」かもしれません。特に、ミステリー好きなら、予想外の展開とか、衝撃の結末とか、そういったものを求めて、どうせなら【 サスペンス映画 】などを見たいところですよね。というか、映画ではなく小説を読んだ方が、手っ取り早いとも言えますが、ミステリーには「 小説でしか表現できないもの 」が多くあるように、この『 セッション 』は「 映画でしか伝えられないもの 」が表現されている、そんな作品でした。なので「 映画という表現 」について語るなら、これは、避けては通れない一作と言えるのではないでしょうか?そして、それは、同時に「 言葉で表現することの限界 」も、示唆しているのかもしれません。セッション [ マイルズ・テラー ]価格:1944円(税込、送料無料) (2019/1/23時点)楽天で購入ちなみに、ストーリーとしては、割と単純で、主人公である【 ジャズ・ドラマー 】の青年が、偉大なミュージシャンを育てるためには「 手段を選ばない 」教師の指導を受け、狂気の世界へと足を踏み入れていく、みたいな感じです。実際、もう少し詳しく【 あらすじ 】を聞いて、いっそ「 ネタバレされたとしても、それほど気にならない 」レベルで、シンプルな物語だと言えるでしょう。逆に言えば、その辺りをネタバレされたとしても、本質的には「 ほとんど関係ない 」ところに、この映画の魅力はある、ということになります。それは、言葉ではなく、演奏を通じて【 演技 】で伝わってくるものなので、厳密には、説明するのは不可能なのですが、あえて言うなら、純粋に【 芸術 】というものを極めようとする意志と、そこに到達するということの一つの表現が、確かに、そこにはありました。それは、主要登場人物二人の悲願であり、おそらくは、映画製作者の意図であり、視聴者の期待でもあったのではないでしょうか。例えば、この映画を見て、感想を言い合えば、人によって解釈が違って、もしかしたら、異なる受け取り方をした人とは、相容れないと感じるかもしれません。しかし、もう一度、冷静によく考えてみてください。本当に、その自分の解釈を説明した【 その表現 】が、完璧だと言い切れますか?解釈が違っているように思えるのは、自分の感じたものを、言葉では正確に表現しきれていないからではないでしょうか?自分とは異なる受け取り方をしているように見える、その人だって、ただ「 それが適切な表現ではないこと 」に、気づいていないだけかもしれません。この記事についても、完全に最適な表現で満ちている、なんてことはあり得ないでしょう。指導者と生徒、あるいは、映画の製作者と視聴者が、言語を超えた、より高い次元で「 何かを伝え、受け取る 」ことができる、見飽きた、聞き飽きた、読み飽きた、あからさまな【 メッセージ性 】ではなく、心に直接、訴えかけてくるものがある、何と言っても、この映画は、そういう【 芸術性 】の高い作品です。普段は、前提として【 エンターテインメント性 】を重視し、優れたミステリーばかりを追い求めていますが、たまには、こういうのも良い刺激になりますね。これで、さらに【 ミステリー 】要素が強ければ( もはや別の作品になってしまう恐れもありますが )何も言うことはないのですが。笑ともかく、感受性の強い人には特に、オススメしたい映画です。きっと、今までに味わったことのない種類の感動を、味わえるのではないでしょうか?もちろん【 Blu-ray 】もありますよ。セッション【Blu-ray】 [ マイルズ・テラー ]価格:2832円(税込、送料無料) (2019/1/23時点)楽天で購入( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.01.23
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著者【 名倉編 】の『 異セカイ系 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本著者の Twitter は、こちら → @nagra_amこの【 なぐらあむ 】って著者名って「 アナグラム 」のアナグラムだったんですね。ともかく、本作は【 第58回 メフィスト賞 受賞作 】で、第54、55回に続いて、いきなり【 講談社タイガ 】から出た作品となります。文庫サイズなので、誰もが手に取りやすいのではないでしょうか?異セカイ系 (講談社タイガ) [ 名倉 編 ]価格:810円(税込、送料無料) (2019/1/19時点)楽天で購入しかしながら、さすがは【 メフィスト賞 受賞作 】と言いますか、個人的な見解では、良くも悪くも【 読む人を選ぶ 】タイプの作品と言えるかもしれません。というより、あらすじを読んで「 主人公、自分の書いた小説世界に入れるのかー 」それで「 現実世界でも異世界でもみんなが幸せになれる方法を探す? おもしろそー 」ってな感じで、かなり【 ライト 】なものを想像していると「 この主人公、めっちゃ真面目に考えるやん! 推理しまくり( 読者もさせられまくり )かよっ!( 歓喜 )」となる【 恐れ 】があります。と言っても【 ファンタジー 】の上に成り立つ【 ミステリー 】に対する【 推理 】なので、それなりにぶっ飛んではいるのですが、最終的な【 真相 】を見れば、そんなことは「 本当に些細な問題だった 」ということに気付かされることでしょう。ただし、全体的に【 ライト 】で読みやすい( というか【 地の文が関西弁 】なので、基本的に重くはならない )というのは間違いありません。つまり、簡単に言えば、そこら辺の【 異世界転生もの 】の【 ライトノベル 】のように( 良い意味で )何も考えず気楽に読めるものではないが、かと言って、重厚な【 ミステリー 】を読みたい人に【 特にオススメしたい作品 】かというと、テーマ的に、ちょっと微妙なところなのです。要するに、紹介記事を書いていて考えるのは、どういう人に薦めるか? なわけですが、今回は割と特殊なケースになる気がしています。まぁ、確実に【 読むべき人 】を挙げるなら、当然、まずは【 メタフィクションファン 】の方でしょうね。そう言えば【 第53回 メフィスト賞 受賞作 】の『 NO推理、NO探偵? 』も【 メタミステリ 】でしたが、あちらと比べても、かなり印象が違って、本作は、何より、その【 真面目さ 】で群を抜いています。そう、今、改めて思いましたが、この作品の問題は、その【 真面目さ 】にあり、それこそが美点でもあるので、難しいのかもしれません。しかも、地の文は関西弁で、一見、ふざけているような話なので、タチが悪い。笑ちなみに「 まじめに。正直に生きていれば。きっとさいごにはしあわせになれます 」というのは、作中のある登場人物のセリフですが、言ってしまえば【 真面目すぎる 】から、あまり【 軽い気持ちでオススメできない 】というのもあります。言い換えれば【 真面目に読んでくれる人に読んで欲しい作品 】ということなのでしょう。正直、主人公に感情移入できるかどうかは分かりませんし、ミステリーらしいミステリーとも言えないかもしれませんが、後半に出てくる【 作者への挑戦状 】に関しては、文句なしの【 新本格 】でしたし、いわゆる【 セカイ系 】に対する【 新しい解答 】として、以後【 セカイ系 】について語るなら読んでおかなくてはならない作品、と言えるくらいの示唆も含んでおり、同時に「 愛とは何か? 」という問題にも、ある種の【 正解 】を導き出しているという意味で、おそらく誰もが「 想像以上だった 」という感想を抱くのではないでしょうか?というわけで、結論としましては、この記事( 上記の文章 )を読んだ上で、ちょっとだけ【 覚悟して読む 】のがオススメです。一言で言うなら「 期待し過ぎるな。ただし、本気で読め 」という感じですかね。そういうスタンスで読めば、ある程度、どんな人でも楽しめると思います。あと、最後に。最後まで読めば分かると思いますが、この小説は【 小説を書いている人 】にも、是非、読んで欲しい( と、言わざるを得ない )作品です。というのは、まぁ、ネタで言っているだけなのですが、気になったら、是非。もちろん【 電子書籍版 】もありますよ。異セカイ系【電子書籍】[ 名倉編 ]価格:810円 (2019/1/19時点)楽天で購入( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.01.19
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著者【 ダン・ブラウン 】の『 天使と悪魔 』を読み終えたので、記録も兼ねて、紹介します。本作は【 ロバート・ラングドン シリーズ 】の【 第1作 】に当たる作品なのですが、どちらかと言うと【 第2作 】の『 ダ・ヴィンチ・コード 』の方が、知っている人は多いかもしれません。ちなみに、映画化されたのは『 天使と悪魔 』の方が後で、映画では、こちらが【 続編 】として扱われています。天使と悪魔(上) (角川文庫) [ ダン・ブラウン ]価格:691円(税込、送料無料) (2018/7/16時点)とりあえず、映画のことは置いておいて、純粋に【 小説 】を読んだ感想から述べるとすると、( これでは、何だか( 二つの意味で )言っていることが【 ちぐはぐ 】になってしまう気もするのですが、)本作は、まるで【 映画 】を見ているかのように感じられるほど【 臨場感 】溢れる小説でした。勿論、どんな小説であれ、読者は( 程度の差はあれど )その物語の世界を、頭の中で【 映像化 】して、理解しようと努め、作者が【 そこで描こうとしているもの 】を汲み取ります。ただ、これは【 ダン・ブラウン 】の著作に共通して言えることなのだろうと思うのですが、彼の小説を読んでいると、その【 映像化 】が、特に【 捗る 】のです。しかし、これは、読者が【 映像化 】しやすい文章を書くという、作家の技術を評価しているのではありません。寧ろ( 予備知識がなければ )ちょっと思い浮かべるのが難しい描写も、各所にあるのですが、それを差し引いても、単に、その文章を、頭の中で【 映像化 】するだけでなく、読者が、仮に自分で【 映画化 】するとした時の【 演出 】まで含めて、思い描けるような、誰もが【 映画化したくなる 】ような、そういう魅力のある【 物語 】と言えるのではないでしょうか。つまり、個性的な登場人物や、心踊る舞台設定、緊張感のある雰囲気や、感情を揺さぶられる展開、そのどれを取っても【 物語 】として優れていますし、それらを一つの作品として組み上げる、構成の緻密さも、明らかに卓越しているのです。天使と悪魔 スペシャル・エディション【Blu-ray】 [ トム・ハンクス ]価格:1500円(税込、送料無料) (2018/7/16時点)天使と悪魔 コレクターズ・エディション [ トム・ハンクス ]価格:1000円(税込、送料無料) (2018/7/16時点)では、本著を原作とした同名映画の方は、どうだったのかと言うと、まず、注意して欲しいのは、少なくとも、原作を読まずに、映画を先に見てしまうのは、途轍もなく勿体ない、ということです。当然ながら、映画には尺の都合もあるので、文庫本にして上中下巻の【 3冊 】にもなる【 長編小説 】を、二時間ちょっとに収めるのには、もともと【 無理がある 】ということは、前提として、本作に関しては、そもそも『 ダ・ヴィンチ・コード 』と時系列が逆転している、という事情もあるのですが、問題は、その都合上のカットや改変が適切かどうか、原作の魅力までもを削り取っていないか、でしょう。正直、個人的な感想を言わせて貰えるなら、原作の魅力の一部は確実に半減しているけれど、ダイジェストとして見るなら、確かに「 これは、そういう話だったな 」といった感じでしょうか。これは、一見【 悪くない映画だった 】という評価にも思え、実際、それはそうなのですが、映画を見ることによって、原作に対する評価が落ちかねない、そんな危険性もはらんでいます。要するに、小説で読んだ時に魅力的に感じた部分というのは、小説の【 ディティール 】に支えられていて、映画には、その部分がなく、ただ【 上っ面 】だけで物語が進行していくのですが、展開としては、ほとんど変わらないものなので「 まぁ、こんなものか 」程度の感想になってしまう訳です。よって、先ほど「 原作を読まず、映画を先に見てしまうのは勿体ない 」みたいなことを言いましたが「 原作を読んでいても、映画を見てしまうのは勿体ない 」とも言えるかもしれませんね。そして、映画しか見ていない人には、是非、小説も読むことをお勧めします。個人的には、映画では、登場人物全員の魅力が半減している( 半減どころじゃないかも )と思いましたし、原作を先に読んでいたとは言え、小説の方が【 臨場感 】があって【 緊張 】と【 興奮 】を感じられ、映画よりも、色んな登場人物に感情移入し、感動することができました。そう言う意味では、もとより、映画を見る必要性は、全くと言って良いほどなかったですね。天使と悪魔(中) (角川文庫) [ ダン・ブラウン ]価格:691円(税込、送料無料) (2018/7/16時点)天使と悪魔(下) (角川文庫) [ ダン・ブラウン ]価格:691円(税込、送料無料) (2018/7/16時点)さて、では、そろそろ、本題に入りましょう。ここまでは、純粋に【 小説 】としての魅力と【 映画 】の問題について、話してきましたが、それはさておき【 ミステリー 】としてみた場合は、どう評価すべきでしょうか?本作は【 サスペンス 】に分類されることも多いようですが、確実に【 ミステリー 】の要素もあります。まず、中心となる【 トリック 】と言うか、真相の【 意外性 】については、そこまで( いい意味で )突拍子のないもの、ではないので、奇抜な【 ミステリー 】の読者からすると、ちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。と言うより、そこしかない!という着地点に、綺麗に収まっていく、といった緻密な構成のため、良くも悪くも、驚きより【 納得 】の方が先に来てしまう感じですかね。ただ、これは、逆に言えば( 一見すると )正統派で、古き良き【 ミステリー 】で、安定感は抜群なので、あまり【 ミステリー 】を読まない人には、寧ろ、ちょうど良い作品だと思います。なので、基本的には、誰にでもオススメできる、読んでおいて損はない、完成度の高い、優れた小説であり、一方で、新本格的な【 ミステリー 】を探している人にとっては、あまり適していないとは思うのですが、実を言うと、もう一つ、この【 本 】には、特筆すべき点があり、改めて振り返ってみると、必ずしも【 ミステリー 】として突出していないとは言い切れないんじゃないか? とも考えられるのです。ここからは、ちょっと【 ネタバレ 】に注意してほしいのですが、と言うのも、この【 本 】には、最初の方のページに【 筆者注記 】があって、そこには、「 ローマの美術品、墓所、地下道、建築物に関する記述は、その位置関係の詳細も含めて、すべて事実に基づくものである。これらは、今日でも目にすることができる。イルミナティに関する記述もまた、事実に基づいている。」と、書かれています。普通、こういう場合には「 実在の人物・団体とは一切関係ありません。」と書かれるものですが。しかし、あなたが注意深い【 ミステリー 】の読者で、多少の予備知識があるなら、ここで一つ、引っかかる点があると思います。極端に言ってしまえば、果たして【 イルミナティに関する記述が事実に基づく 】という、そんな小説、そんな文章があり得るでしょうか?まぁ、厳密には、あり得なくはないんでしょうが、そもそも【 イルミナティ 】に関しては、どこまでが事実で、どこからが推測かなんて、実際には、分からないんじゃないか?と、個人的には、思っていたわけです。著者が、いくら【 イルミナティ 】についてリサーチを怠っていなかったとしても、何かを断言してしまえば、少なからず推測を含んでしまうことは避けられない気がします。では、この注記は【 ミスリード 】というか【 トリック 】の一部なのでしょうか?そうだとすると、ちょっと【 アンフェア 】な感も否めないですが、本文に入る前に【 トリック 】を仕込むというのは、案外、新本格的なアイディアで、ある意味、悪くはありません。と言っても、あくまでも個人的な感覚なのですが、ただ、次のように考えることもできます。この注記は、寧ろ【 伏線 】というか、この【 ミステリー 】の【 真相 】に対する、あからさまな【 ヒント 】なのではないでしょうか?つまり、それを事実だと思い込ませようとする試みは、作者の試みであると同時に、ある登場人物の試みであり、この無理のある注記は、それを示唆していたとも考えられるのです。( 反転 )実際、注記を読んだ時点で、予想できなくはありません。敢えて書かなくてもいいことを、わざわざ書いているということは、何かあるのは、間違いないのですから。と、いうのも、まぁ、推測の域を出ない話ではありますが。電子書籍版もあるので、是非とも読んでみて、その【 真相 】については、ご自身で味わい、考えてみてください。天使と悪魔(上)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]価格:626円 (2018/7/16時点)天使と悪魔(中)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]価格:626円 (2018/7/16時点)天使と悪魔(下)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]価格:626円 (2018/7/16時点)天使と悪魔(上中下合本版)【電子書籍】[ ダン・ブラウン ]価格:1620円 (2018/7/16時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.01.05
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著者【 西尾維新 】の『 悲終伝 』を読み終えたので、記録も兼ねて、紹介します。本作は【 2012年 】に始まった【 伝説シリーズ 】の【 10冊目 】にして、待望の【 最終巻 】です。著者による【 コメント 】などは、以下のリンクから、ご参照ください。http://kodansha-novels.jp/1302/nisioisin/index.html悲終伝 (講談社ノベルス) [ 西尾 維新 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2018/5/19時点)さて、この【 伝説シリーズ 】ですが、これは、いわゆる【 長編 】ではなく【 巨編 】と言われるもので、なんと、各巻が【 500ページ 】以上もあり、原稿用紙にして【 1000枚 】にも及ぶらしく、全巻では、合計【 300万文字 】くらいになる、正真正銘の【 超大作 】です。普通の【 長編小説 】が【 10万文字 】ほどだとして【 10冊 】で【 100万文字 】になると考えれば、その、約【 3倍 】ですか。ちなみに、その【 スケール 】の大きさは、文章の量だけではありません。以下に【 伝説シリーズ 】全体のリストと、内容の【 区分 】のようなものを示しておきます。01. 悲鳴伝( 悲鳴から始まる伝説 )←( これだけでも読んでみて、判断すると良い )02. 悲痛伝( 痛 ← two )←【 四国編 】開始03. 悲惨伝( 惨 ← 3 )04. 悲報伝( 報 ← four )05. 悲業伝( 業 ← 5 )06. 悲録伝( 録 ← 6 )←【 四国編 】終了07. 悲亡伝( 亡 ← 七 )←【 世界編 】08. 悲衛伝( 衛 ← eight )←【 宇宙編 】開始09. 悲球伝( 球 ← 9 )←( その頃一方、地球では... )10. 非終伝( 終 ← 10 )←【 宇宙編 】終了悲鳴伝 (講談社ノベルス) [ 西尾維新 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2018/5/19時点)ところで、ここまでくれば、まだ一作も読んだことのない人でも、お察しの通り、これらの著作は【 ミステリー小説 】ではなく、分類としては、完全に【 ファンタジー小説 】です。まぁ、広義では【 SF 】だと言う人もいるかもしれませんが、少なくとも、これを【 ミステリー小説 】だと言い切れる人は、少ないでしょう。なので【 ミステリーファン 】の方には、そんなにオススメできませんし、当然ながら【 西尾維新ファン 】の方は、既に読んでいるハズなので、勧めるまでもないと思います。これほど、ひたすら、心ゆくまで【 西尾維新 】の文章を堪能できるシリーズは、他にありませんからね。しかし、普段、あまり小説を読まない人には、文章量的に、ハードルが高いでしょうし、また【 西尾維新作品 】を初めて読むという人にも、一番にオススメしたいシリーズとは言えません。では、今、どういう方々に【 紹介 】するために、この記事を書いているのかと言えば、例えば【 量が多くても読みやすい文章( 小説 )を書きたいと思っている人 】などでしょうか。複雑な状況や心情を、丁寧に説明して読者に納得させるための文章は、どうしても長くなりがちですが、この【 伝説シリーズ 】の小説では、それが、非常に読みやすく、寧ろ、ずっと読んでいたい!と思わせるような技術の、良い参考になると思います。まぁ、それは【 西尾維新作品 】には、割と共通して言えることなのですが、このシリーズでは、それが、かなり極められていると言っていいでしょう。最後に、一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきますね。悲終伝【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1404円 (2018/5/19時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.01.05
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著者【 望月拓海 】の『 毎年、記憶を失う彼女の救いかた 』を読み終えたので、記録も兼ねて、簡単に( ネタバレなしで )紹介します。本作は【 第54回 メフィスト賞 受賞作 】であり、本著者の【 デビュー作 】です。毎年、記憶を失う彼女の救いかた/望月拓海【1000円以上送料無料】価格:777円(税込、送料別) (2018/1/8時点)私の個人的な【 メフィスト賞 受賞作 】との出会いは【 西尾維新 】の『 クビキリサイクル 』で、その後【 森博嗣 】や【 辻村深月 】を読んで、順当に【 ミステリ 】にハマっていき、現在は、未だに読めていない【 メフィスト賞 受賞作 】を、穴を埋めていくようにして、順不同に、読破していっている最中という感じで、また【 第50回 】からは、発売されたら直ちに入手して、なるべく早く読むようにしています。なので【 メフィスト賞 】に選ばれる作品には、どのようなものが多いのか、自分では、何となく分かっているつもりなのですが、今回、紹介する『 毎年、記憶を失う彼女の救いかた 』は、珍しく、王道の【 恋愛ミステリ 】でした。それも、かなり泣けます。泣ける小説で言うと、最近では『 君の膵臓をたべたい 』を読んで、こんなに純粋に感動して号泣したのは、生まれて初めてであり、これ以上の感動作に出会えることは、もう二度とないかもしれないとすら思っていたのですが、それに勝るとも劣らない感動を味わえた上に、小説としての【 クオリティ 】で言えば、本作の方が格段に優れていると言わざるを得ません。そうは言っても【 ミステリ 】を読むつもりで、構えて読んでいて、何なら【 事の真相 】や【 物語の展開 】については、だいたい予想通りではあったのですが、それを差し引いても、余りある【 文才 】と【 構成の妙 】に脱帽しました。いわゆる【 記憶喪失もの 】で、使い古された手法ではあるのですが、言わずと知れた『 君の名は。』が、いわゆる【 男女の入れ替わりもの 】の手法を駆使して、ある種の【 ミステリ的な転回 】を含んだ作品へと昇華させられているように、本作でも【 記憶喪失 】という手垢まみれの【 ギミック 】を、最も【 ミステリ的に 】効果的に、過不足なく作用させる方法を提示されています。ここまで完成度の高い【 記憶喪失もの 】の【 恋愛ミステリ 】は、未だかつて、なかったのではないでしょうか?これも【 メフィスト賞 受賞作 】にしては、かなり珍しいことなのですが、本作は、普段、あまり【 ミステリ 】を読まない人にも、全力でオススメできる作品です。論理的思考力が試される、込み入った【 ミステリ 】ではありませんし、むしろ、あえて推理しようとしない方が、人によっては、感動が大きいかもしれませんね。しかし、個人的には【 ミステリ好き 】の方には、この手の【 ミステリ 】にありがちな【 再読前提の読み方 】をするのではなく、本気で推理して、一読で【 全ての感動を味わい尽くす 】ことに挑戦してほしいと思います。文量的にも、レベル的にも、難易度はそれほど高くないと思いますし、やっぱり、物事を論理的に考えることが好きな人にとっては、全てに納得した上で、感情移入して感動できるのが、経験上、一番いいですからね。ともかく、まだこの小説を読んでない人が羨ましいと思ってしまうくらい、単純に【 ミステリ 】としても、素晴らしい作品でした。それこそ、記憶を失えたら、もう一度、同じ感動を味わえるのですが。笑それくらい、オススメの本なので、買うかどうか迷っている人がいたら、是非、買って読んでみてください。もちろん【 電子書籍版 】もありますよ。毎年、記憶を失う彼女の救いかた【電子書籍】[ 望月拓海 ]価格:778円 (2018/1/8時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2019.01.05
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著者【 柾木政宗 】の『 NO推理、NO探偵? 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。現在、この著者の wiki は、作成されていないので、というか、メフィスト賞の wiki にすら、現時点では、更新されておらず、載っていないので、上のリンクからは【 講談社 Book 倶楽部 】における、本作の特集ページに飛びます。前回の記事では【 第52回メフィスト賞受賞作 】を紹介しましたが、今回は【 第53回メフィスト賞受賞作 】で、これまた独創的な、はっきり言って奇抜な作品です。メフィスト賞史上最大の問題作として、Twitter などでも未だに話題となっていますね。NO推理、NO探偵? (講談社ノベルス) [ 柾木 政宗 ]価格:950円(税込、送料無料) (2017/10/12時点)ただ、あくまでも個人的な感想ですが、問題作と言えば【 第50回メフィスト賞受賞作 】の方が、衝撃は大きかったと思いますし、本作と同様に【 短編集 】的な構成を取っている作品で言うなら【 第51回メフィスト賞受賞作 】の方が、本格度は高いでしょう。なので、万が一、それらの作品を読んでいないのであれば、本作よりも、まず、そちらを薦めたいところではあるのですが、しかし、この『 NO推理、NO探偵? 』は、ミステリーをネタにしたミステリーでありながら、しかも【 本格ミステリ 】でありながらも、普段、ミステリーを読まない人にも【 薦め易い 】という意味では、かなり評価できると思います。つまり、通常、ミステリー小説( 特に、本格もの、というか、特に、メフィスト賞受賞作 )は、安易に人に薦めにくいというか、それなりに読解力が必要だったり、できれば予備知識があった方が良かったりして、結構、本腰を入れて読まないと楽しめない作品も多いのですが、本作は、非常にライトな文体で、読み易いということもあり、特に【 ミステリー好き 】ではない友人にも、気軽に薦められ、その上で、ミステリーの魅力も伝えられるという、素晴らしく絶妙な作品なのです。勿論、タブーに挑む【 メタミステリ 】として、本格派の読者でも十分に楽しめるとは思うので、オススメしますが、エンターテインメントに【 手軽さ 】を求める現代人向けの【 新本格 】として、出るべくして出てきた、という気もしますね。という訳で、この著者の、今後の活躍にも期待大です。NO推理、NO探偵?【電子書籍】[ 柾木政宗 ]価格:810円 (2017/10/12時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2017.10.14
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著者【 宮西真冬 】の『 誰かが見ている 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。現在、この著者の wiki は、ちゃんと作成されていないので、上のリンクからは【 講談社 Book 倶楽部 】における、本作の特集ページに飛びます。第52回メフィスト賞受賞作であり、この著者の【 デビュー作 】である本作は、応募先にメフィスト賞を選んだ理由が【 辻村深月 】先生がデビューされた賞だったから、と言うだけあって、かなり独特な雰囲気の作品でした。誰かが見ている [ 宮西 真冬 ]価格:1620円(税込、送料無料) (2017/10/6時点)そもそも【 心理サスペンス 】に分類されるらしく、狭義には【 ミステリー 】と言えなくもないというくらいの認識になりますが、いわゆる【 イヤミス 】としては、演出と構成の妙、読み易さを兼ね備えつつ、最後には【 感動的な結末 】を迎える、後期【 湊かなえ 】を彷彿とさせる作風ですね。( 因みに、後期【 湊かなえ 】とは、勝手に言っているだけで、中期かもしれませんが、つまり、必ずしも【 読んだ後にイヤな気持ちが残る 】訳ではなく、寧ろ【 真相を知って涙し( 場合によっては )勇気を貰える 】ような、序盤・中盤こそ【 イヤミス 】なのですが、最後まで読むと、そうとも言い切れない、という系統の作品群のことを指しています。)ともかく、本作の感想を三言くらいで言えば、最初の方こそ、あまり興味を持てずに何となく読んでいましたが、なにぶん読み易いということもあり、ページを捲る手が止まらず、それぞれの登場人物の立場が少しずつ分かってきた頃からは、一体、どういう風に決着がつくのか気になり、興奮と共に読み進め、最終的には、涙を拭う為に、何度も読むのを休止せざるを得ないほど感動し、読み終わる頃には、とても【 スッキリ 】した気持ちになれました。それは、勿論、単に【 ミステリー 】を読んだ後の、真相が分かったことに対する【 スッキリ 】もあるのですが、それだけではなく、今まで理解できなかった、登場人物たちの気持ちが、全て腑に落ちたような、単なる事件の解決ではない、小説の【 完全解決 】を見せられたような、そんな感覚です。本格的な推理を楽しむタイプの【 ミステリー 】をお求めの方には、向かないとは思いますが、そもそも【 ミステリー 】自体、あまり読まないという人にも、誰にでも、特に、二十代〜三十代くらいの方には、是非、オススメします。きっと、面白く、そして、過酷な世の中を生き抜いていく上で、為にもなるかもしれませんよ?誰かが見ている【電子書籍】[ 宮西真冬 ]価格:1296円 (2017/10/6時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2017.10.06
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著者【 西尾維新 】の『 掟上今日子の裏表紙 』と『 忍物語 』を【 一息に 】読み終えたので、記録も兼ねて【 まとめて 】紹介します。これらの【 シリーズもの 】は、新刊が出るたびに紹介するのも億劫だったり、記事にするモチベーションも上がらなかったりして、一冊でも紹介したら、それ以降は全く触れない、ということも多いのですが、まぁ、偶には、こうして思い出したように語り出すのも良いでしょう。まず【 忘却探偵シリーズ 】に関して言えば、2,016年の元日に紹介した『 掟上今日子の退職願 』以来、二度目の紹介になりますね。因みに、その時の記事は【 こちら 】です。そもそも【 シリーズ 】としては、というより、単行本の巻数で言えば、それが【 五冊目 】だったのですが、今回、紹介するのは【 九冊目 】で、あの頃に比べれば、まぁ、随分と進展があったと言えるでしょう。掟上今日子の裏表紙 [ 西尾 維新 ]価格:1350円(税込、送料無料) (2017/8/16時点)勿論、今日子さんの記憶はリセットされるので、進展も何もないのですが、物語としては、彼女の周りの登場人物たちの【 立ち位置 】が、かなり定まってきた印象もあります。というか、最近は、筆頭の語り部である【 隠館厄介 】だけでなく、他にも【 準レギュラー 】的な人たち?が、何となく使われ始めて【 シリーズもの 】らしくなってきた感じですね。つまり、これまでは【 シリーズもの 】でありながらも、単体で成り立つどころか、ほとんど前作までの過程を必要としない【 単品 】とも言える作品が多かったのですが、この【 九冊目 】は、所々で、そうとも言えなくなってきている風でもありますし、最終的な着地点というか、仄めかされた今後の【 進退 】についても、気になるところです。果たして【 彼 】は、正真正銘、探偵の【 助手 】になれるのか?といったところで、次は、言わずと知れた【 物語シリーズ 】の最新作の話に移りますが、実は、こちらの【 シリーズ 】に関しては、存外、今までにも割と紹介していますね。とは言え、最初に紹介したのが【 オフシーズン 】第二弾の『 業物語 』である時点で、遅まきながらの紹介だったとも言えるのですが、第三弾の『 撫物語 』だけでなく、ハードカバーの特装版として再出版されたのを受けて『 傷物語・涜葬版 』についても記事にしていました。さらには、アニメ<物語>シリーズ【 ヒロイン本 】其ノ捌『 斧乃木余接 』までも、一応、紹介していたりもします。そして、今回は【 モンスターシーズン 】第一弾を紹介しようというわけですが、巻数で言えば【 二十三作目 】で、しかも、まだまだ続くようですから、驚きです。忍物語 (講談社BOX) [ 西尾 維新 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2017/8/16時点)ともあれ、この最新作では、何と『 業物語 』で初登場を果たした、知らない人は全く知らないであろう旧知の登場人物【 デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター 】が出てきます。そして、どうやら、この【 モンスターシーズン 】では、前のシーズンの最終巻にして、実質的な完結編である『 結物語 』で語られた、社会人編というか、就職後の活動へと繋がる【 阿良々木暦 】の【 大学時代 】が描かれていくようですね。具体的には、その【 スーサイドマスター 】や【 八九寺真宵 】や【 斧乃木余接 】や【 忍野扇 】といった【 特異 】な【 立ち位置 】の登場人物というか【 モンスター 】たちについての、一旦は【 ファイナルシーズン 】か、そうでなくとも【 オフシーズン 】で、ケリがついたと思われる【 物語 】を、掘り起こして、改めて【 説明をつける 】という感じなのでしょうか。要するに、この【 シリーズ 】が早々に終わっていれば、謎のままだったであろう詳細が、明らかになっていくこと間違いなしなので、まぁ、見逃せません。例えば、今作では【 神原駿河 】の友人である【 日傘星雨 】が普通に登場していたりしますし、さらには【 阿良々木暦 】の【 新しい友人 】として、新たな( 普通の? )登場人物が出てきたりもするので、読者を飽きさせない要素も十分でした。また、ファンとしては、恒例の【 アニメ版 】に関する【 ネタ 】や、他作品( 例えば【 戯言シリーズ 】や【 美少年シリーズ 】など )に関わる【 メタ発言 】が挟まれるのも、最近の【 西尾作品 】に共通して言える魅力の一つで、特に【 物語シリーズ 】では、それが顕著ですね。特に、度肝を抜かれたのは、本作の中で『 新本格魔法少女りすか 』の【 りすかシリーズ 】の最終巻は【 十七年後 】に出るらしいという噂があると語られた件ついてですが、相変わらずの【 八九寺真宵 】の発言なので、信憑性があるような、ないような。個人的には、これが最終巻刊行の決意表明的なものであるだけでなく【 漫画化 】や【 アニメ化 】の伏線であることを、俄かに期待しているのですが、ともかく。最後に、一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきますね。掟上今日子の裏表紙【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1350円 (2017/8/16時点)忍物語【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1404円 (2017/8/16時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2017.08.16
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著者【 井上真偽 】の『 探偵が早すぎる 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本作は【 講談社ノベルス 】の兄弟レーベルである【 講談社タイガ 】から、上下巻に分けて出版されている【 文庫本サイズ 】の書籍なのですが【 新作・書き下ろし 】作品です。探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ) [ 井上 真偽 ]価格:745円(税込、送料無料) (2017/7/28時点)ミステリー作家【 井上真偽 】と言えば『 恋と禁忌の述語論理 』で【 第51回メフィスト賞 】を受賞し、続く【 その可能性はすでに考えた 】系列の作品(【 シリーズ 】と言っていいのか分かりませんが )では、数々のミステリーランキングにノミネートされ【 本格ミステリ大賞 】の候補にも選ばれるほどの実力の持ち主ですね。ちなみに【 講談社ノベルス 】から刊行されている、これまでの作品については【 こちら 】の日記でも紹介していますので、参考までに。探偵が早すぎる (下) (講談社タイガ) [ 井上 真偽 ]価格:777円(税込、送料無料) (2017/7/28時点)そして『 恋と禁忌の述語論理 』では【 名探偵が解決した事件を数理論理学的に改めて検証し、秘められた真実を暴いて真相を覆す 】という、特異な【 安楽椅子探偵 】を描き、続く『 その可能性はすでに考えた 』及び『 聖女の毒杯 』では【 ある事件が人為的なものではない奇蹟だということを証明するため、その真相に関する仮説を、次々と論理的に否定していく 】という、空前絶後の名探偵を生んだ、本作の著者が、今回は、どのような探偵を生み出したのかというと、それは、タイトル通り【 早すぎる探偵 】であり、所謂【 最速の探偵 】というと【 西尾維新 】の【 忘却探偵シリーズ 】を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、本作の探偵は、今日子さんとも全く趣が異なります。というか【 早さ 】で言うなら、本作の探偵より手際の良い探偵など、どこにもいないでしょう。何故なら【 早すぎる探偵 】とは【 犯人が仕掛ける完全犯罪のトリックを、事件が起こる前に見破って手を打ち、その発生を未然に防ぐ 】という、探偵の常識を覆すような探偵なのです。まぁ、ある意味で【 ボディーガード 】のような存在とも言えるのですが、犯人の考えを予測する洞察力や推理力は、まさに【 名探偵 】という感じで、ターゲットである主人公や、犯人の【 一人称 】で、視点が次から次へと切り替わりながら描かれていくという点も、実に【 ミステリー小説 】らしいですね。また、これは、本作の著者の他の作品にも言えることですが、その【 名探偵の推理 】が、一つの作品の中で【 幾度となく聞ける 】というのも、魅力の一つではないでしょうか。つまり、例えば『 恋と禁忌の述語論理 』では、複数の事件についての推理が、短編集的に構成されていますし、続く【 その可能性はすでに考えた 】系列の作品では、一つの事件に対して、幾人もの登場人物により様々な仮説が立てられ、それらを探偵が否定していく形式でした。本作でも、というより、本作では、特に、登場人物の人数も多く、その殆どが主人公の命を狙っているということで、数多くのトリックが登場し、探偵によって華麗に妨害されていきます。まぁ、その代わり、必然的に、一つひとつのトリックは、本作では、そこまで凝ったものにはなっていませんが。とは言え、その分、描写の仕方や物語の展開にも、結構、趣向が凝らされており、例によって、後半には【 山場 】があり、全ての【 収束点 】も設けられているので、本作の著者の他の作品が好きな人には、勿論、オススメですし、他の作品を読んだことのない人や、ちょっと難しいと感じた人にも、本作は、中でも【 かなり読みやすい 】作品だと思うので、とりあえず、読んでみると良いかもしれません。割とキリが良いところで分かれているので、上巻だけでも、是非。一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきますね。探偵が早すぎる (上)【電子書籍】[ 井上真偽 ]価格:745円 (2017/7/28時点)探偵が早すぎる (下)【電子書籍】[ 井上真偽 ]価格:778円 (2017/7/28時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2017.07.28
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著者【 西尾維新 】の『 悲衛伝 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。悲衛伝 [ 西尾 維新 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2017/3/5時点)この小説は『 悲鳴伝 』に始まる【 伝説シリーズ 】の【 第8弾 】で、続く『 悲球伝 』と『 悲終伝 』をもって完結すると発表されていますが、この著者のことですから、その予定が覆る可能性は、十分にあるでしょう。全巻が【 500ページ 】ほどに及び、原稿用紙にして【 1000枚 】にもなると言われている長編であり、その内容も内容で、ぶっ飛んでいますからね。悲鳴伝 [ 西尾維新 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2017/3/5時点)ちなみに、伝説の始まりである『 悲鳴伝 』は、漫画化も進行中だったりするので、何となく気になった方は、とりあえず、読んでみてもいいとは思いますが、この著者の小説は読みやすいですし、面白くて【 読み終えるのが勿体無い 】と感じることも多いので、単純に読書が好きなら、小説で読むのがオススメですし、読書好きには、是非とも薦めたいシリーズです!悲鳴伝(01) [ 光谷理 ]価格:650円(税込、送料無料) (2017/3/5時点)ここで、何も知らない人からすると、何を言っているのか分からないとは思いますが、一応、そのストーリーを、ざっくり簡単に説明すると、突如【 2012年10月25日の午前7時32分 】に発生した、謎の災害【 大いなる悲鳴 】によって、人類の【 3分の1 】が死滅した世界で、特異な資質を持つ主人公【 空々空 】が、謎の組織に【 英雄 】としてスカウトされ、数々の障害を乗り越えていく感じの物語です。これだけ聞くと、よくある【 ライトノベル 】の設定のようでもありますが、この主人公は、誰しもの想像を遥かに超えて【 異常 】ですし、その他の設定についても、明かされる度に度肝を抜かれることは、間違いありません。これは【 ハッピーエンド 】だとか【 バッドエンド 】だとか、そういう次元を軽々と超えた、暗黒の【 超展開 】を幾度となく見せてくれる【 ファンタジー 】で、かつ、明快な【 論理構造 】が、常に確実に存在している、一種の【 ミステリー 】として、理解することもできます。勿論、最新刊の『 悲衛伝 』では、一応【 クライマックス 】に向かって、それまでの超展開を更に乗り超える展開を見せていました。しかし、やっと、このシリーズの【 全体像 】というか【 本質 】が見えてきた気もします。筆が乗っている【 西尾維新 】の小説を読みたいなら【 物語シリーズ 】もオススメですが、個人的には、こちらの【 伝説 】の方が、先の気になる【 ワクワク感 】は大きいです。次回作も、2017年中に刊行予定のようなので、楽しみですね。勿論【 電子書籍版 】もありますよ。悲衛伝【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1404円 (2017/3/5時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( ミステリー小説の紹介 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2017.03.05
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原作【 新海誠 】著者【 加納新太 】の 『 君の名は。Another Side:Earthbound 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本作は、新海誠監督の長編アニメーション『 君の名は。』の世界を掘り下げる【 特別編 】で、映画では詳細に描かれていない部分を【 補完 】する【 短編集 】のようなものです。勿論『 君の名は。』は、映画だけを見ても【 傑作 】であることに変わりはないのですが、個人的には、この小説を読むことによって、やっと【 完成 】するものであるとも考えています。また、ある意味で『 君の名は。』という作品に対する見方が、大きく変わる可能性もあり、人によっては、これを読めば、映画を見ただけでは【 納得できなかった部分 】に【 得心 】がいく、ということもあるかもしれません。※ 以下、映画の方は既に視聴しており( あるいは原作小説を既に読んでおり )話を理解していることを前提として、この本の内容について、簡単に紹介していきます。君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)[本/雑誌] (文庫) / 新海誠/原作 加納新太/著価格:670円(税込、送料別) (2017/1/15時点)まず、第一章では、映画では【 ダイジェスト 】という形で流されている部分も多かった【 男女の入れ替わりもの 】にありがちな展開などが【 立花瀧 】の視点で描かれています。つまり、彼が【 宮水三葉 】の身体に入って【 糸守町 】の高校に通っていた時の、周囲の人間とのやり取りや、それらを通して【 瀧 】が【 三葉 】のことを理解していく流れが【 補完 】されている感じですね。と言っても、この章に関しては、ちょっと【 ギャグ要素 】強めでもありますが。次の、第二章では、なんと【 テッシー 】こと【 勅使河原克彦 】の視点で、地場の土建屋である彼の家庭の事情や、幼馴染である【 三葉 】や【 早耶香 】に対して、彼が何を思っていたのかが詳しく描かれています。映画を見ただけでも、ある程度は想像のつく部分もあるかもしれませんが、彼の思考は、想像以上に筋が通っていて、個人的には、非常に感動しました。ここでも、映画では【 ダイジェスト 】という形で流されていた部分が【 補完 】されていたりもして、一見【 何気ない 】やり取りの【 真の意味 】が理解できる、存外、かなり重要な章かもしれませんね。そして、第三章は【 三葉 】の妹である【 宮水四葉 】の視点から、身体に【 瀧 】が入ることによって、変になったように見える【 三葉 】のことを、どう捉えていたのかなどが、第二章までとは違って【 四葉 】が主人公の【 外伝風 】に描かれています。と言うのも、最初の方は【 三葉 】の不審な行動に対して【 四葉 】なりに色々と考えを巡らせてみたり、実際に何らかの行動を起こしたりしていく、面白おかしいお話なのですが、後半では、一人の【 宮水の女 】である【 四葉 】が【 個人 】として、とても【 不思議な体験 】をすることになるので、これを読めば、間接的に【 相互人格転移 】や【 ムスビ 】というものについても、今まで以上に理解が進んでいくのではないでしょうか。さて、最後に、第四章では【 三葉 】や【 四葉 】の父親である【 俊樹 】の視点で、彼女らの母親である【 二葉 】との【 出会い 】から【 糸守町 】の町長をやっている【 現在 】に至るまでの物語が、主に、描かれていました。映画では、ほとんど描写のない部分であり、これが【 最も重要な章 】であることは、まぁ、言うまでもありませんね。少なくとも、これを読まなければ『 君の名は。』を理解したことにはならない、と言っても過言ではないことだけは、確かでしょう。さらに言えば、この【 俊樹 】の視点からでしか見えてこない【 真相 】こそが、映画の印象をまるっきり覆すことにもなるわけです。すなわち、映画( あるいは、原作小説 )の『 君の名は。』は、巧妙に伏線の張り巡らされた、物語的にも素晴らしい作品でしたが、この『 君の名は。Another Side:Earthbound 』を読んでしまえば、この物語における唯一の伏線とは【 彼女 】ただ一人であったことに気づかされる、という感じですね。好みは分かれるでしょうが、個人的には、映画の終わり方よりも、この小説のラストの方が、何と言うか、グッときましたし、特に、これについては、新海誠さんのファンの方には、大いに賛同して頂けると勝手に思っています。と、言うわけで、ミステリー好きからしても、映画で十二分に楽しませてもらえたと思ったら、特別編の小説で【 どんでん返し 】があるという、途轍もなく魅力的な構成になっているので、映画を見てどういった感想を抱いた人にも、この小説は、断じて、オススメです!勿論【 電子書籍版 】もありますよ。君の名は。 Another Side:Earthbound【電子書籍】[ 加納 新太 ]価格:670円 (2017/1/15時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( ミステリー小説の紹介 )【 ミステリー小説・紹介日記 】( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2017.01.15
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著者【 深水黎一郎 】の『 花窗玻璃 天使たちの殺意 』を読み終えたので、記録も兼ねて、ご紹介させて頂きます。本作は、2009年に【 講談社ノベルズ 】から刊行された『 花窗玻璃 シャガールの黙示 』を、文庫化にあたって、改題( 加筆・修正 )したもので、同じ【 河出文庫 】から出版されている、この著者の【 デビュー作 】を思い起こさせるような境遇の作品ですね。花窗玻璃 [ 深水黎一郎 ]価格:745円(税込、送料無料) (2017/1/15時点)と、言うわけで、その、第36回メフィスト賞受賞作『 ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』も、改題『 最後のトリック 』として出ているわけですが、まずは、こちらから紹介しておきましょう。ミステリー小説には【 密室もの 】とか【 館もの 】とか【 叙述トリック 】や【 意外な犯人 】を軸としたものなど、様々な種類があって、分類されることが多いですが、簡単に言えば、その中でも、完璧な形では誰も成し得ず、もし【 これ 】が実現されれば、本格ミステリーの歴史は終わるとまで言われていた【 読者が犯人 】のミステリーこそ『 最後のトリック 』です。最後のトリック [ 深水黎一郎 ]価格:734円(税込、送料無料) (2017/1/15時点)まぁ、その辺りの【 ミステリー界 】の事情や、この小説が如何に優れているかについては、文庫版の解説で【 島田荘司 】さんも語っていますし、その前代未聞のトリックについては、読んでもらう他ないのですが、個人的には、単に、そのトリックや、過不足ない伏線、鮮やかな構成に驚嘆するだけでなく、ミステリー小説としては勿論、一つの小説として、そのストーリーにも感動しました。いえ、この場合は、二つの小説として、と言うべきでしょうか。この著者は【 作中作 】の扱いを得意とし『 花窗玻璃 天使たちの殺意 』では、その大部分が、作中作である『 花窗玻璃 』で占められていたのに対し、デビュー作の方では、スランプ中の作家の元に【 読者が犯人 】という、ミステリー界における最後のトリックのアイディアを買って欲しいという旨の【 手紙 】が届くという形で、その差出人の書いた文章が記されていくのですが、単純に、主となる物語の展開にも、作中作に込められた想いにも、色んな意味で、ハッとさせられましたね。勿論【 電子書籍版 】もあるので、本格ミステリーファンで、読んでない方はいないとは思いますが一応、オススメしておきます。最後のトリック【電子書籍】[ 深水黎一郎 ]価格:734円 (2017/1/15時点)そして、デビュー作が【 読者が犯人 】のミステリーだとすれば、今回、紹介する『 花窗玻璃 天使たちの殺意 』は、言うなれば【 読者も被害者 】になる得るような、小説です。とは言っても、これは、いささか大袈裟な表現で、この小説に、どこまで感情移入できるかは人によって違うでしょうし、小説の読み方にも個人差がありますから、一概には言えませんが、これから本作を読もうという人に、一つ、アドバイスさせてもらえるとすれば、本当に楽しみたいのなら、いつにも増して集中して、真剣に【 一気に 】読むことを、是非、勧めますかね。あと、紙の本が好きな人なら、敢えて【 電子書籍版 】を読んでみるのも、結構、オススメだということも、言っておかざるを得ないでしょう。ただ【 読者も被害者 】になるという、デビュー作に続けて【 読者を巻き込む 】前代未聞のトリックについては、実は、物語の中盤あたりで、ひと段落してしまいます。つまり、この小説は、たった一つの【 大ネタ 】に全てをかけたタイプの小説というわけではなくて、寧ろ、堅実な、普通の【 推理小説 】としても完成度の高い【 本格ミステリー 】で、作中作という設定を活かして【 読者への挑戦 】のようなものを挟み込むタイミングも明示されていたりするので、そういう意味でも楽しめました。また、舞台が【 ランス大聖堂 】ということもあり、芸術に関する蘊蓄が溢れ、それがトリックなどにも関わってくるので、そういった、建築や美術、そして、文学に造詣が深い人は勿論、興味のある人にとっては、特に、面白いのではないでしょうか。そう言えば、この小説を読んで、著者【 ダン・ブラウン 】の『 天使と悪魔 』に始まる【 ロバート・ラングドン・シリーズ 】を、買って揃えたはいいがずっと読んでいない、ということを思い出したので、そろそろ、読み始めようかと思います。最後に、こちらが【 電子書籍版 】です。花窗玻璃 天使たちの殺意【電子書籍】[ 深水黎一郎 ]価格:745円 (2017/1/15時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2016.12.15
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著者【 早坂吝 】の『 アリス・ザ・ワンダーキラー 』を読み終えたので、記録も兼ねて、ご紹介させて頂きます。本作は、この著者の、初めて【 光文社 】から出版された【 単行本 】ですね。ちなみに【 講談社ノベルス 】で展開されている、第50回メフィスト賞受賞作『 ◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件 』を始めとする【 上木らいちシリーズ 】については【 こちら 】の日記へ。アリス・ザ・ワンダーキラー [ 早坂吝 ]価格:1512円(税込、送料無料) (2016/10/8時点)そう言えば、こちらも【 講談社ノベルス 】から出ている、この著者の著作なのですが『 RPG スクール 』という作品もありました。この『 RPG スクール 』は、超能力が普通に存在している世界観で、主人公らが【 RPG の世界 】に囚われ、殺人事件を解決すると共に RPG のクリアを目指すという【 超能力ミステリー 】です。そして、今回、紹介する『 アリス・ザ・ワンダーキラー 』は、主人公が【 アリスの世界 】へと誘われ、数々の【 謎解き 】を披露していく【 パズルミステリー 】なので、多少、系統的に似たところはあるのかもしれません。少なくとも【 上木らいちシリーズ 】とは、全く毛色の違う小説と言えるでしょう。RPGスクール [ 早坂吝 ]価格:928円(税込、送料無料) (2016/10/8時点)つまり、いわゆる【 エロミス 】や【 社会派 】と言われている系統ではなく、これらは【 ファンタジー 】と【 ミステリー 】を掛け合わせたような部類の作品です。本作『 アリス・ザ・ワンダーキラー 』は、名探偵である父親に憧れて探偵を志し、不思議殺しのアリス( アリス・ザ・ワンダーキラー )を自称する十歳の少女【 アリス 】が主人公の物語で、彼女は、誕生日プレゼントに貰った【 バーチャルリアリティ 】が体験できる【 ウサ耳バンド 】を着けて【 アリスの世界 】へと旅立ちます。そこには、数々の【 謎解き 】が待ち受けており、探偵になることを夢見ている【 アリス 】は、それらの【 謎 】に、真摯に挑んでいくのですが、読み進めていくうちに、そもそも、この【 推理ゲーム 】には、何か【 裏 】があるのではないかというような、不穏な空気が漂ってきて、最後には、個別に解いてきた複数の【 パズル 】が、一つの大きな【 パズル 】として完成する、とても美しい結末へと辿り着きました。幾つかの【 ミステリー 】を順番に解決していって、それほど関連は無さそうだった個々の【 ミステリー 】が、最終的には、全て【 伏線 】として、一つに回収される、例えば【 井上真偽 】の、第51回メフィスト賞受賞作『 恋と禁忌の述語論理 』のような、大胆で、華麗な、論理派の【 ミステリー 】ですね。内容的には【 ダーク 】な部分も多分に含まれていますし、論理的にも結構、混み合ってくるところがあるので、割と大人向けですが、個人的には、小学生の頃から中学に入った頃にかけて『 デルトラ・クエスト 』に嵌っていたことを思い出すような、ファンタジーの世界を冒険しながら【 パズル 】を解いている感覚が味わえたので、小難しい【 推理小説 】が苦手な人でも、この『 アリス・ザ・ワンダーキラー 』は、かなり楽しめると思います。勿論、前述したように【 ミステリー 】としての完成度も高いので、オススメですし、最近の【 ミステリーファン 】としては、読んでおいて損はない作品と言えるでしょう。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2016.10.08
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原作楽曲の関連動画再生数が一億回を超え、コミックやアニメに幅広く展開している【 カゲロウプロジェクト 】の【 じん 】によるノベライズ【 第七弾 】が発売されたので、これを機に、小説【 カゲロウデイズ 】について、備忘録も兼ねて、まとめておきたいと思います。カゲロウデイズ 7 (KCG文庫)[本/雑誌] (文庫) / じん(自然の敵P)/著価格:680円(税込、送料別) (2016/9/1時点)では、早速、ノベライズ【 第一弾 】から【 第六弾 】まで、章ごとに【 視点 】が替わる場合も多いので【 誰の一人称で書かれているか 】を基点として、どういう話だったか【 箇条書き 】にしていきましょう。ただし、ネタバレ等の関係上、必ずしも、全ての章に言及しているわけではありません。カゲロウデイズ [ じん(自然の敵P) ]価格:680円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)まず、ノベライズ【 第一弾 】は、こんな感じでした。・【 シンタロー 】の一人称。電脳少女【 エネ 】と共に、デパートへ買い物に行く。テロに巻き込まれ【 メカクシ団 】と出会う。・ 章が変わると【 シンタロー 】の妹【 モモ 】の一人称。学校へ行くが、授業は終わっていた。駅前へ向かうが、制御できない【 能力 】のせいで、騒ぎを起こしてしまう。そんな時【 キド 】と出会い、他のメンバーとも出会って【 メカクシ団 】に入ることに。・ 次の章で【 メカクシ団 】は、デパートへ買い物に行く。テロに遭遇したが、皆で【 能力 】を使って事件を解決し【 シンタロー 】とも出会う。・ エピローグでは【 シンタロー 】の一人称に戻る。事件の次の日、全員で遊園地へ遊びに行った帰り道、救急車で運ばれていく【 ヒビヤ 】と【 コノハ 】を見かける。カゲロウデイズ(2) [ じん(自然の敵P) ]価格:680円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)次に、ノベライズ【 第二弾 】は、こんな感じです。・【 榎本貴音 】の一人称。同級生の【 九ノ瀬遥 】と、教師の【 楯山研次郎 】と共に、学園祭で出し物をすることに。・ 学園祭当日、そこには【 キド 】と【 カノ 】が訪れ【 シンタロー 】と【 アヤノ 】も現れた。・ 章が変わると、時は流れ、高校二年生になっている。夏期講習で課題をやっていると【 遥 】の容態が急変し、病院へ行く。荷物を取りに学校へ戻ったところで【 アヤノ 】と出くわし、言葉を交わした。そして、、、・ 最終章は【 シンタロー 】の一人称。初めて【 セト 】とも出会い、流れで【 メカクシ団 】に入ることになって、全員で遊園地へ遊びに行く。カゲロウデイズ(3) [ じん(自然の敵P) ]価格:680円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)ノベライズ【 第三弾 】は、こんな感じ。・【 雨宮響也 】の一人称。夏休み【 朝比奈日和 】と共に、都会へ出ることに。・【 シンタロー 】の一人称。見かけた救急車を【 エネ 】と共に追い、病院で【 コノハ 】と出会う。その後【 ヒビヤ 】とも出会うが、病院を抜け出して行ってしまった。周辺にいた【 モモ 】に連絡して、引き止めてもらうが【 ヒビヤ 】は気を失ってしまい【 メカクシ団 】で面倒をみることに。そこから【 コノハ 】も行動を共にすることとなる。・【 雨宮響也 】の一人称。電車に乗って【 奈日和 】の【 姉 】の家を尋ねると、居候しているらしき【 コノハ 】が玄関に出た。・【 シンタロー 】の一人称。夕食後【 モモ 】や【 コノハ 】たちは寝てしまったが【 キド 】と話をし、彼らの【 能力 】について、仮説を立てる。・【 雨宮響也 】の一人称。二人で【 奈日和 】の【 姉 】の墓参りへ。その墓石の前で、掌を合わせている【 カノ 】と出会い、言葉を交わした。帰り道、二人を探しに来た【 コノハ 】と合流したが、赤信号で道路に飛び出した【 奈日和 】と共に、トラックに轢かれてしまう。・【 モモ 】の一人称。朝【 ヒビヤ 】の話を聞きつつ【 ヒヨリ 】を探しに行くことに。偶然【 楯山先生 】が車で通りがかり、駅前の公園まで送ってもらう。そして【 ヒビヤ 】の【 能力 】についての仮説を元に、それによって【 ヒヨリ 】を見つけ出そうとするが、夜になるまで何の成果もなかった。カゲロウデイズ(4) [ じん(自然の敵P) ]価格:680円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)ノベライズ【 第四弾 】は、こんな感じでした。・【 アザミ 】の一人称。洞窟で【 蛇 】と出会い、話をする。・【 シンタロー 】の一人称。既に【 モモ 】と【 ヒビヤ 】は外出しており【 カノ 】と【 エネ 】もいない。また【 セト 】はアルバイトに行ったらしい。残りのメンバーで朝食を食べてから、森の奥にある【 マリー 】の家へ行ってみることに。・【 アザミ 】の一人称。森の奥に安住の地を見つけたところで【 ツキヒコ 】と出会う。彼に家を建てさせることにする。・【 シンタロー 】の一人称。辿り着いた【 マリー 】の家で、彼女の【 母 】の日記を見つける。・【 アザミ 】の一人称。家を建て始めて、三年が経とうとしていた頃。食べ物を取りに少しだけ家に帰った【 ツキヒコ 】は、次の日、傷だらけの姿で戻ってくるが、無事に家は完成した。・【 シンタロー 】の一人称。家を飛び出して行った【 マリー 】を追い、見つけ出す。誤って崖から転落してしまうが【 コノハ 】に助けられたらしい。彼は重傷を負うが、、、・【 アザミ 】の一人称。娘の【 シオン 】が生まれ、三人で暮らしていた。・【 シンタロー 】の一人称。アジトに戻ると【 モモ 】と【 ヒビヤ 】も帰ってきた。カゲロウデイズ(5) [ じん(自然の敵P) ]価格:680円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)ノベライズ【 第五弾 】は、こんな感じです。・【 鹿野修哉 】の一人称。公園で【 アヤノ 】と出会う。帰宅すると【 母 】は縛られており、知らない【 男 】が家を漁っていて、、、・ 章が変わると、二ヶ月の時が経っていて【 母 】の遠縁の人の家に住んでいた。そこで、自分に特殊な【 能力 】があることに気がつく。・ 次の章では、特別養護施設に移されることとなり、そこで【 木戸つぼみ 】と出会う。・ さらに章が変わると、数ヶ月の時が経っていて、その施設に元々いた【 瀬戸幸助 】とも出会っている。そして、三人一緒に【 楯山 】の家に引き取られることになり【 アヤノ 】と再会し、彼女の母である【 アヤカ 】とも出会った。・ その次の章では、時が経ち【 アヤカ 】が死んだ、その一ヶ月後、考古学者である彼女がしていた調査について【 アヤノ 】から聞かされる。そして、、、・ 最終章では、アルバイトを終えた【 セト 】に見つかり、身体を取り戻した【 エネ 】とも合流し、アジトに戻る。カゲロウデイズ(6) [ じん(自然の敵P) ]価格:680円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)ノベライズ【 第六弾 】は、こんな感じ。・【 九ノ瀬遥 】の一人称。学園祭の準備をしている。・ 章が変わってからは【 楯山先生 】の家に泊まり込んで、準備を進めることになり【 アヤノ 】と出会う。・ 次の章では【 アヤノ 】に昼食を作ってもらう。この時、実は【 修哉 】とも出会っている。・ その次の章では、偶然にも【 幸助 】と出会い、話をすることに。・ さらに章が変わると、学園祭の当日で【 アヤノ 】と共にやって来た【 シンタロー 】と出会う。出し物の景品を渡すために【 シンタロー 】を追いかけ、言葉を交わした。・ 章が変わると、数ヶ月の時が経っていて【 シンタロー 】の助言もあり、ゲームの腕も随分と上達してきている。ゲームセンターで行われるイベントに、二人で参加することになるが、、、・ 最終章では、救急車で運ばれ、病院へ。【在庫あり/即出荷可】【ライトノベル】カゲロウデイズ 全巻セット (全7冊) / 漫画全巻ドットコム価格:4760円(税込、送料無料) (2016/9/1時点)そして、ついに、ノベライズ【 第七弾 】が発売されたわけですが、今回は、主に【 キド 】の【 一人称 】を主体として、彼女の過去が明かされると同時に、他のメンバーの【 視点 】も交えながら【 カゲロウデイズ攻略作戦 】が進行しています。いわゆる【 超能力もの 】の中でも【 異能バトル 】がメインではなく、各登場人物にフォーカスして【 能力 】との【 付き合い方 】などを通じ、彼らの【 内面 】を描くタイプの物語で、彼らが立ち向かうべき【 敵 】とも関連して、その【 能力 】の【 由来 】なども明らかになっていくのですが、同じ場面を異なる人物の【 視点 】から描いたり、同じ時間に別行動していた人物の動きが後で分かったりなど、登場人物ごとに【 一人称 】の物語が書かれているので、文体自体は、かなり【 ライト 】ですが、読み進めるほどに面白くなっていく【 構成 】は、素晴らしいと言う他ありませんね。次々と色んな事実が明らかになってくるという意味では【 ミステリー 】が好きな人にも、オススメできるかも。ちなみに【 カゲロウデイズ攻略作戦 】に関しては【 一人称 】を切り替えながら進めていく感じで、ついに【 クライマックス 】へと近づいている風なのですが、どうやら、次回作、ノベライズ【 第八弾 】が【 最終巻 】の予定になっているようです。また、2014年に『 メカクシティアクターズ 』として【 アニメ化 】もされましたが、新作『 メカクシティリロード 』の制作も発表されていますし、日本初の完全【 MX4D 】アニメーション映画として『 カゲロウデイズ - in a days - 』が公開予定だったりもするので、今後の展開にも期待大ですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】
2016.09.01
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著者【 霧舎巧 】の『 ドッペルゲンガー宮 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。第12回メフィスト賞受賞作であり、この著者の【 デビュー作 】である本作は、前の日記で紹介した、著者【 歌野晶午 】の『 長い家の殺人 』に続いて、分類で言えば【 本格ミステリ 】です。歌野晶午『 長い家の殺人 』については、是非【 こちら 】の日記で。ちなみに【 霧舎巧 】という【 ペンネーム 】は【 歌野晶午 】さんの【 それ 】にも関わっているという【 島田荘司 】さんによって命名されたとか。ドッペルゲンガー宮 [ 霧舎巧 ]価格:925円(税込、送料無料) (2016/8/16時点)ただし、別段【 本格ミステリ 】繋がりで『 長い家の殺人 』の次に、この小説を手に取ったというわけでもなければ、勿論【 島田荘司 】氏との関連を知っていたわけでもありません。これは、不思議な巡り合わせで、たまたま、この著者の著作が【 ほぼ全て家にあった 】ことを思い出したから、ふと、読んでみることにしたのです。というのも、非常に個人的な、ちょっとした昔話をさせて貰えれば、十年くらい前のことでしょうか、ちょうど【 西尾維新 】の【 戯言シリーズ 】に出会い、それこそ【 ミステリー小説 】に嵌り始めた頃、それに何となく影響を受けたのか【 実の兄弟 】が【 霧舎巧 】の【 私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ 】を読んでいて、その時は、自分の買った小説を読むので忙しかったので、お互い【 兄弟の所有する本 】には目もくれていなかったのですが、十年以上も経った今にして、ようやく、それでは【 勿体ない 】という思考に至ったのでした。事実、読み終わった今から思えば、こんなに素晴らしい【 本格ミステリ 】を読んでいなかったというのは、実に【 勿体ない 】ことをしていたと言わざるをえないでしょう。もしも、もっと早くに読んでいれば、その時点から、どっぷりと【 本格ミステリ 】の魅力に溺れていた可能性は大いにあります。ともかく、この『 ドッペルゲンガー宮 』は、その大きな【 トリック 】こそ、大体は予想が付けられましたが、数多く出てくる細かい【 謎 】は、複雑に絡み合っていて、それについては、ちゃんと頭を働かせていないと、正確に把握しきれないくらいでしたし、それら全ての【 謎 】を、綺麗に解きほぐしながら、論理的に説明していく【 名探偵 】の推理に対しては、読んでいて何度も舌を巻きました。つまり、一つの作品で、こんなに【 本格ミステリ 】を感じられることは、そうそうないだろうというほどに、次から次へと【 謎 】が出てきては、推理が展開されていき、その上で、最終的には、その全ての【 伏線 】が、たった一つの【 答え 】に収束していることが明らかとなるわけです。正直、この【 犯人 】にも【 名探偵 】にも、ひいては【 作者 】に対しても、お見事!と言う他ありませんね。まさに【 本格ミステリ 】の中の【 本格ミステリ 】と言って、決して、過言ではないでしょう。ただ、単純に【 二十章 】構成ということもあり、割と分厚めの本ですが、個人的には読みやすかったですし、ミステリーの読者なら問題ないとは思いますが、とは言え、結構、込み入った話になってくるので、割と読解の難易度は高めかもしれません。よって、ある程度は【 本格ミステリ 】に慣れているという人に、特に、オススメします。逆に言えば、色々と【 ミステリー小説 】は読んできているという人で、もし、この作品を読んだことがない方がいたら、そういう人でも、きっと満足させられてしまうハズなので、一読してみては如何でしょうか。勿論【 電子書籍版 】もありますよ。ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会流氷館へ【電子書籍】[ 霧舎巧 ]価格:756円 (2016/8/16時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.08.16
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著者【 歌野晶午 】の『 長い家の殺人 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。個人的には、最近【 特殊な 】作品にばかり触れていたので、久しぶりに【 本格ミステリ 】を読んだような気がして、ある意味、新鮮でした。長い家の殺人新装版 [ 歌野晶午 ]価格:750円(税込、送料無料) (2016/8/12時点)本作は、この著者の【 デビュー作 】なのですが、新装版の解説で【 島田荘司 】さんも言っている通り、確かに【 ミステリー小説 】の【 誠実な原点 】の一つとも言うべき良作です。したがって、当然、多くの人に読んでもらいたいと思うのですが、一旦、この著作については、脇に置いておいて、先に、この著者の作品の中で、最も有名であろう【 あの著作 】についても、ついでと言っては何ですが、ここに記しておきたいと思います。その世代の【 ミステリーファン 】なら、知らない人はいないでしょう、その著作とは、勿論『 葉桜の季節に君を想うということ 』です。こちらは、なかなか【 特殊な 】小説と言いますか、いわゆる【 叙述トリック 】を駆使したような作品で、第57回【 日本推理作家協会賞 】や、第4回【 本格ミステリ大賞 】を受賞し、さらに【 このミステリーがすごい! 】及び【 本格ミステリ・ベスト10 】で【 第1位 】に輝くなど、2004年のあらゆるミステリーの賞を総なめにしましたね。最後に明かされる意外な真実にも驚かされますが、この小説の持つ重量感というか、言い知れない奥深さには、実際、他の【 ミステリー小説 】を寄せ付けないものがあります。葉桜の季節に君を想うということ [ 歌野晶午 ]価格:723円(税込、送料無料) (2016/8/12時点)その【 トリック 】自体は、正直、ある程度は予想できるものだったのですが、それでも、その鮮やかさには息を呑みましたし、何と言っても、その【 ストーリー展開 】には、感動せずにはいられませんでした。そういう意味では、完全に予想外であり、ミステリーを読んで、これほどまでに感銘を受け、いずれ必ず読み返そうと心に誓ったのは、初めてのことだったと記憶しています。そのくらい、単純に小説としても素晴らしい作品だと思うので、どんな人であれ、もし、読んでいない方がいたら、是非ともオススメです!と、このままでは長くなり過ぎてしまいそうなので、そろそろ【 本題 】に戻りましょうか。しかし、個人的には、この著者が初めて書いた小説である『 長い家の殺人 』についても『 葉桜の季節に君を想うということ 』と、実を言えば、似たような感想も、抱いていたりします。と言うのも、そもそも【 トリック 】自体には、想像がついていたというところからして、同じような感覚で読み進めていたと言いますか、この『 長い家の殺人 』に関しては、殆ど【 予想通り 】の【 トリック 】だったと言っても過言ではありません。本書では、非常識なまでに大胆な【 トリック 】が用いられているので、まぁ、それに気づいてしまえば、どうということはないのですが、とは言え、犯行の動機など、分からない点が幾つかは残っていたので、それを考えながら読んでいくのは、まさに【 本格ミステリ 】を読んでいる!という感じでしたね。また、上述した点については、良くも悪くも、という風ですが、物語の【 構成 】に関しては、本書は『 葉桜の季節に君を想うということ 』に負けず劣らず、素晴らしいと言う他ないでしょう。第二章を読み終わった段階で、その大きな【 トリック 】については察していたのですが、だからこそ、第四章からの展開には、なるほど!と思わされましたし、一歩でも間違えれば【 ご都合主義 】と言われかねない諸設定も、見事に嵌っていて美しく、プロローグやエピローグで、犯人らしき人物を描写したり、最初の方で話にだけ出てくる【 信濃譲二 】という人物の配置など、ミステリー的な趣向も最高でした。そういうのも含めて【 ミステリー小説 】の【 誠実な原点 】ということなのでしょうね。最近のミステリーを読み漁っているような人からすると、その【 大ネタ 】は、分かり易すぎるかもしれませんが、それを差し引いいても、読む価値はあると思いますし、原点というだけあって、あまり【 ミステリー小説 】は読んだことがないという人でも、入りやすいと思うので、オススメです。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.08.12
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著者【 赤川次郎 】の『 マリオネットの罠 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。と言っても、本をよく読んでいる人からすれば、何を今更、という感じかもしれませんね。マリオネットの罠新装版 [ 赤川次郎 ]価格:637円(税込、送料無料) (2016/8/10時点)しかし、もしかしたら【 三毛猫ホームズシリーズ 】や【 幽霊シリーズ 】など、数々の有名作品を含む、六百冊にまで至ろうかという著作の中で、この著者の【 処女長篇 】である本作は、実は、読んでいないという人もいるかもしれません。個人的にも、最近は【 叙述トリック 】を用いたものなど、ちょっと奇抜な作品ばかりを読んでいたので、たまには趣向を変えようということで、今更ながら、読んでみた次第です。この著者の著作の多くは、ミステリーらしい展開を用意しつつも、登場人物たちのユーモア溢れる掛け合いなどから、殺伐とし過ぎない雰囲気が醸し出されていて、誰にでも読みやすく、退屈しない、ある意味で【 特異な 】世界観が魅力と言えるでしょう。三毛猫【 ホームズ 】は、言うまでもなく、画期的な【 名探偵 】であると同時に、面白い【 癒しキャラ 】でもありますよね。三毛猫ホームズの推理 [ 赤川次郎 ]価格:596円(税込、送料無料) (2016/8/10時点)ただ、そういった【 シリーズもの 】を読み進めたりするのではなく、敢えて【 処女長篇 】を選んだことで、たまには趣向を変えようという、その思惑は、半分くらい、外れました。この『 マリオネットの罠 』という作品では、案外、重苦しい感じというか、淡々と、次々に人が殺されていくこともあって、かなり【 ダーク 】な空気が漂っています。さすがに【 ホラー 】と言ったら言い過ぎかもしれませんが、ミステリー要素としても、一応【 館 】が出てきたり、最終的には、とても意外な事実が明らかになったりはするのですが、推理といっても推測の域を出ないようなレベルで、どちらかと言うと、論理的で鮮やかな推理が魅力のミステリーではなく、より【 サスペンス 】的な、思わせぶりな舞台設定や、手に汗握るストーリー展開で楽しませてくれる感じですね。しかしながら、その知的な登場人物たちに限っては、まさに【 ミステリー小説 】に相応しい方々だったと言えるかもしれません。その辺りに【 赤川次郎 】らしさのようなものは、少なからず感じられますが、基本的には、数多くの登場人物の視点を転々としながら、過不足なくスピーディーに展開される物語に、ただただ真面目に圧倒されながら読みました。あまり【 推理小説 】が読みたいんだ!という人には勧められませんが、普通に小説としての完成度も高いので、普段、ミステリーを読まない人にも、オススメです。それでいて【 単なるハッピーエンドではない 】タイプのミステリーで、何とも言えない読後感を味わえるということも、念の為、明記しておきましょう。時代を経ても、全く色褪せない作品ですが、意外と対象年齢は高めな感もあるので、もし、大昔に読んで、その時には【 しっくりこなかった 】という人がいたら、今、読み返してみれば、また違った見方ができるかもしれませんよ?勿論【 電子書籍版 】もあります。マリオネットの罠 【電子書籍】[ 赤川次郎 ]価格:630円 (2016/8/10時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.08.10
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著者【 西尾維新 】の『 撫物語 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。前作の『 業物語 』に続く【 物語シリーズ 】の【 オフシーズン 】第三弾ですね。前作については、是非【 こちら 】の日記へ。撫物語 [ 西尾 維新 ]価格:1296円(税込、送料無料) (2016/8/7時点)シリーズの読者なら、この【 タイトル 】から分かる通り、本作は【 千石撫子 】を主人公とする物語となっており、この【 オフシーズン 】が、前作までは、三人の異なる主人公を据えた、三つの物語から成る【 短編集 】のような構成を取っていたことを思えば、少々、特殊な立ち位置と言いますか、まぁ、文章量的に、どうしても【 短編 】には、収まらなかった、という感じのようですね。本来、一緒に収録されるハズだったらしい物語『 まよいイーブン 』と『 よつぎノーサイド 』については、またの機会にと【 あとがき 】で書かれています。しかし、その甲斐あってなのか【 千石撫子 】の物語としては、これ以上ないくらい、素晴らしい決着となっているというか、想像し得る限り、最高の路線に落ち着いたなぁ、というのが、個人的な感想です。こうしてみると、実際【 羽川翼 】と並ぶ、波乱万丈の【 ヒロイン 】でしたね。また、ついでと言っては何ですが、本作中に脇役として登場しているので【 老倉育 】の現状も知ることができたり、あの常に【 謎めいている 】登場人物も、相変わらずの【 謎めき 】を見せてくれながら、諸情報を小出しにしてくれたり、今回も、比較的、主人公と行動を共にすることの多かった【 斧乃木余接 】も、前々作からの状況を継いでいるので、そこも読みどころかもしれません。なんだかんだで、北白蛇神社に据えられた【 新しい神様 】についても、そつなくやっている雰囲気が醸し出されていますし、最早【 オフシーズン 】で語られるべきキャラというのも、それこそ【 阿良々木暦 】や【 戦場ヶ原ひたぎ 】くらいのものなのでしょうか?予定では【 オフシーズン 】の最後の一冊となっている『 結物語 』に、期待が高まりますね。最後に、一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきます。撫物語【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1296円 (2016/8/7時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.08.07
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著者【 乾くるみ 】の『 Jの神話 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本書は、第4回メフィスト賞受賞作であり、この著者の【 デビュー作 】です。何かと話題となった『 イニシエーション・ラブ 』の影響で、この作品が気になったという人も多いのではないでしょうか?Jの神話 [ 乾くるみ ]価格:777円(税込、送料無料) (2016/8/6時点)まずは、念のため、その『 イニシエーション・ラブ 』の方から紹介しておくと、こちらは、一見、何の変哲もない【 恋愛小説 】に見せた【 本格ミステリ 】で、いわゆる【 叙述トリック 】を用いた【 二度読み本 】です。まぁ、文章量的には多くもないので、すぐに読めてしまいますし、注意深く読んでいれば、敢えて読み返す必要性も感じませんでしたが、もし、その存在を全く知らない人が周りにいたら、是非、勧めたくなるような作品ですね。個人的には、タイトルにも表れている【 恋愛観 】の描写も気に入っていますし、何より、これは読んだ人にしか分からないと思いますが、単純にそのトリックを成り立たせるためだけでなく、小説全体が【 恋愛 】を【 ループもの 】として表現しているかのような構成も、秀逸だと解釈しています。イニシエーション・ラブ [ 乾くるみ ]価格:626円(税込、送料無料) (2016/8/6時点)そう言えば、実写映画化もされていますが、それについては【 B級映画 】として見れば、かろうじて見ていられる程度のものと思って、一応、見てみることを、お勧めします。よく【 叙述トリック 】を映像化したな、と思いますし、結末の演出が、小説とは全く違うというのもあるので、異なる味わいを楽しめることには楽しめるでしょう。さて、では、そろそろ本題に戻りますが、この著者の【 デビュー作 】の方は『 イニシエーション・ラブ 』と同様の系統の小説かと言えば、全くそうではありません。必ずしも本格らしい【 本格ミステリ 】とは言えない、という点では、確かに共通してはいるのでしょうが、この『 Jの神話 』は、その雰囲気からして、異質です。全寮制の【 名門女子高 】に通う、無垢な少女【 優子 】と、女探偵として【 黒猫 】と呼ばれている女性【 美音子 】とが、二人の主人公となって、それぞれの視点から、物語を順不同に進めて行く感じなのですが、その探偵が、その少女の周囲で起きた事件や、過去の事件について、謎を解き明かしていく、本格らしい【 ミステリー小説 】なのかと思いきや、物語は、徐々に、奇抜な方向へと突き進んでいき、最終的には、小説の【 ジャンル 】の垣根をも超えた、とんでもない真相へと辿り着きます。敢えて言うなら、技巧を凝らしたトリックに驚くというよりは、その奇想天外なストーリー展開の方に驚愕する、といったタイプの【 ミステリー小説 】と言えるでしょう。故に、普通に【 本格ミステリ 】が読みたい!という人よりは、そろそろ【 ミステリー小説 】も読み飽きてきたな、という人や、少し変わった小説が読みたい!という人にこそ、これは、お勧めの作品ですね。しかし【 神話 】というだけあって、そういった宗教的な【 モチーフ 】を謎解きに絡めた語り口は面白く、論理的にも全く納得できない点というのはなかったですし、その何とも言えない【 エンディング 】が与える、独特な読後感は、賛否あると思いますが、個人的には、この上ないものだったと確信しています。思えば、この著者の作品は【 叙述トリック 】だとか【 本格ミステリ 】だとか、変な先入観を持たずに読める人だけが、本当の意味で楽しめるものなのかもしれませんね。したがって、もし、あなたが、純粋な気持ちで、何か【 凄まじい小説 】を求めているのなら、何も考えずに、まず、この『 Jの神話 』を読んでみてください。そうすれば、きっと、色んな意味で、度肝を抜かれることでしょう。勿論【 電子書籍版 】もありますよ。Jの神話 【電子書籍】[ 乾 くるみ ]価格:770円 (2016/8/6時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.08.06
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著者【 道尾秀介 】の『 向日葵の咲かない夏 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本書は、2009年に、新潮文庫版が【 年間83万部 】を売り上げ、オリコン年間本ランキングの文庫部門で【 第1位 】となり、2011年には【 100万部 】を超えるベストセラーとなった、この著者の【 出世作 】と言えるような作品です。向日葵の咲かない夏 [ 道尾秀介 ]価格:723円(税込、送料無料) (2016/7/25時点)ただ、読者によって、はっきりと好みが分かれそうな【 問題作 】とも言えるかもしれませんね。いわゆる【 叙述トリック 】を用いた【 本格ミステリ 】として、有名な作品でありながらも、異様な雰囲気を醸し出す、その独特な文章は、あまり、すらすらと読めるものではないですし、ミステリーを読みたいんだ!と思って読み始めると、そのファンタジックな展開に、ちょっと辟易してしまう可能性もあります。しかし、個人的には、この小説、間違いなく【 最高級のミステリー 】だと確信しているので、その理由を、ネタバレしない程度に、書いておきましょう。まず、言及しにくかろうと言及せざるを得ない【 叙述トリック 】についてですが、この点に文句をつける人は、トリックに自分なりの拘りを持ち過ぎていて、柔軟な発想ができない人か、単に、理解力の低い人だと言っても過言ではないくらい、クオリティの高いトリックだったと言わざるを得ません。正直、実は、そこまで【 騙されはしなかった身 】としては、とても納得のいくものでしたし、それでいて、事件の真相などについては、全く別の種類の意外性もあったので、期待以上でした。つまり、事件の推理についても、立てた仮説が崩れ、それを修正したものが、また崩され、という風に、ストーリーに合わせて組み替えられていく様は、鮮やかでしたし、登場人物の心情についても、本当の気持ちが明かされた瞬間などには、幾度となく、ハッとさせられたわけです。強いて言えば、物語が【 偶然に左右され過ぎ 】という気もしますが、それを補って余りある程に、説明ゼリフなどは、論理的で丁寧ですし、ストーリー展開も、劇的で面白く、リアリスティックな部分は、とことんリアリスティックで、ある程度、読み込んでしまった人は、その呪縛から逃れられなくなるくらい、この本の虜となるであろうことは、言うまでもないでしょう。普通に、小説として、かなり完成度の高い作品だと思うので、是非、オススメですね。読んだことのない人は、どうか一つ、騙されたと思って、読んでみて欲しいですし、昔に読んだけど、さほど印象に残っていないという人や、悪い印象を持っている人は、今一度、読み直してみると、新たな発見があるかもしれませんし、今度は、その真の素晴らしさが、理解できるかもしれませんよ?最後に、一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきます。向日葵の咲かない夏【電子書籍】[ 道尾秀介 ]価格:680円 (2016/7/25時点)( 注意 )察しのいい人にとっては、ちょっとしたネタバレになりかねませんが、どうしても記しておきたいので、一つだけ、本書の【 タイトル 】について、あくまでも個人的な解釈ですが、ここに、書いておきたいと思います。実際、物語の中の季節は夏で、ある家の庭には、確かに、向日葵が咲いているのですが、何故【 向日葵の咲かない夏 】なのか?まず、作中のある人物の発言から、向日葵は、そのまま【 向日葵 】を指しているのではなくて【 神様 】を意味しているのではないか、というのは、まぁ、推理という程のものでもありませんが、要するに【 向日葵の咲かない夏 】とは【 神様のいない夏 】という意味になるわけです。しかし、そうなってくると、その【 タイトル 】の意味、これは、本書を最後まで読んだ読者からすれば、非常に【 重い 】ものだということに気づかされます。実は、この小説、一見、ファンタジックな風を装いながら、結局は【 神様なんていないんだよ 】ということを、伝えているわけですね。そして、この物語における【 神様の役割 】は、、、いえ、このくらいにしておきましょうか。ともかく、そういう意味でも、個人的には、かなり好きな小説なので、改めて、一読を、オススメします。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.07.25
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著者【 吉田尚記 】の『 コミュ障は治らなくても大丈夫 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。本書は、漫画【 水谷緑 】による【 コミックエッセイ 】で、ニッポン放送アナウンサーである【 吉田尚記 】さんの【 実体験 】を元にした、コミュニケーションが苦手な人のための【 指南書 】です。コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力 [ 水谷緑 ]価格:1080円(税込、送料無料) (2016/7/24時点)この著者の前著である『 なぜ、この人と話をすると楽になるのか 』は【 ニコニコ生放送 】で話した内容を構成したもので、読み心地としては、一種の【 新書 】のような感じでしたが、対して『 コミュ障は治らなくても大丈夫 』は、誰にでも読みやすい、要点だけはしっかりと押さえられる、より安定感のある作品と言えるでしょう。今回は、綿密な取材から生まれ、高品質で最適化された本作を紹介するわけですが、個人的には、ニコニコ生放送から、ナチュラルに出てきた言葉から生まれたとも言える、ためになる言葉が無数に散りばめられた、前作の方も、オススメです。吉田さんの話を聞いているつもりになって読めば、特に読みにくいということもありませんしね。なぜ、この人と話をすると楽になるのか [ 吉田尚記 ]価格:1199円(税込、送料無料) (2016/7/24時点)さて、では『 コミュ障は治らなくても大丈夫 』が、一体、どのような【 コミックエッセイ 】なのかというと、前述したように、ニッポン放送アナウンサーである【 吉田尚記 】さんの【 実体験 】を元にした、彼が、数々の失敗から学び、実践に次ぐ実践を経て【 コミュ障は治らなくても大丈夫 】という答えに辿り着くまでの物語が、基本となっています。間にコラムなども挟まれますが、簡単に言えば、三章構成で、第一章は、吉田さんの【 コミュ障エピソード 】に始まる【 導入 】の部分。第二章で、徐々に【 コミュニケーションのコツ 】が、成功例と共に、明かされていきます。第三章は、この本のための企画として行われた、一般の参加者に対して、吉田さんがアドバイスをするという【 イベント 】の模様を、会話の技術の【 実践編 】と題して、まとめたものですね。当然、誰もが興味を唆られるのは、おそらく【 第二章 】であり、実際、最もページが割かれている章なわけですが、個人的には、まず【 聞き上手になれ 】という言葉の意味と意義とを、分かりやすく丁寧に説明してくれたなぁ、という気がしています。単に、相手に対して無理やりにでも興味を持って【 質問すればいい 】というわけではなく、そもそも、会話を楽しもうという気持ちがなければ、会話をする意味がない【 コミュニケーションのためのコミュニケーション 】こそが、その本質だという前提からして、勘違いを正された思いがしました。つまり、逆に言えば、相手と【 気まずくならない 】ために、コミュニケーションを行うのであって、それには【 お互いに会話を楽しむ必要がある 】というわけです。では、例えば、相手が【 初対面の人間 】というような場合でも、なんとか、そんな会話をしようと思ったら、どうすれば良いのかというと、本書で色々と紹介されているのですが、一つには、相手に対する【 先入観 】を口に出して、敢えて、ぶつけてみるという手法があります。人は、間違いを訂正する時こそ、よく喋ってくれますし、次の話題への【 発展性 】も高い、というわけですね。また、口にまでは出さなくても、そんな風に、常に【 先入観 】を持つようにしておいて、それが否定された時に、ちょっと大げさなくらい【 驚いて見せる 】ことも、相手に気分良く喋ってもらうには、効果的なようです。さらに、もう一つ例を挙げるなら、会話が弾むかどうかは、いかに【 相手が答えやすい質問をするか 】にかかっている、という話は、個人的に、とても共感できました。回答者の立場になってみれば、質問が難しいと、パッと浮かんで来なくて、ちょっと考えすぎちゃうことがありますよね。本書では【 深い質問 】よりも【 些細な質問 】をするべき!という風に表現されていますが、要するに、どうでもいいような質問からでも、人は話を広げられるばかりか、寧ろ、そういうところにこそ、会話が盛り上がる【 キッカケ 】があったりします。また、質問をしようとすると、どうしても使いがちな【 なぜ 】ではなく、本来は手段を問う【 どうやって 】の方が、相手が答えやすいだけでなく、自ずと過程も含めて話をしてくれるので、理由を聞き出すにしても有効だというのは、なるほど、と思わされました。まぁ、何はともあれ【 コミックエッセイ 】なんて、普段は全く読まないという人も、この手の本は、あまり信用していないという人も、いっそ、別に【 コミュ障 】ではないという人でも、もし、少しでも興味が湧いたなら、読んでみて損はないと思います。勿論、それぞれ【 電子書籍版 】もありますよ。コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力【電子書籍】[ 水谷緑 ]価格:1080円 (2016/7/24時点)なぜ、この人と話をすると楽になるのか【電子書籍】[ 吉田尚記 ]価格:959円 (2016/7/24時点)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.07.23
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著者【 井上真偽 】の『 聖女の毒杯 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。まず、第51回メフィスト賞受賞作『 恋と禁忌の述語論理 』では、ある三つの事件を、三人の個性的すぎる名探偵が、それぞれ解決した後で、それらの推理を、天才数理論理学者( アラサー美女 )が論理だけで検証し、秘められた真相を暴いていくというような、なんとも斬新な、凄まじい作品で、雑学や小ネタも豊富であり、数理論理学の入門書にしても面白い上、短編集のようなものかと思いきや、最終的には、ちゃんと全てが繋がって、ミステリーとしても驚嘆させられましたが、恋と禁忌の述語論理 [ 井上真偽 ]価格:1036円(税込、送料無料)その中にも登場した、ひときわ異彩を放つ、三つ目の事件を担当した探偵【 上苙 丞 】を中心とする作品( シリーズ )が、この【 その可能性はすでに考えた 】です。今回、紹介する『 聖女の聖杯 』は、前作の『 その可能性はすでに考えた 』の【 続編 】という感じであり、前述した【 デビュー作 】の時から圧倒的な存在感を示していた【 ヤオ・フーリン 】という女性は勿論、前作で出てきた登場人物も、続々と現れますので、こちらを先に紹介しておきましょう。というか、数々のミステリーランキングにノミネートされ、最早【 本格ミステリ 】を語る上で、絶対に欠かせない作品として、確固たる地位を築いているので、未読の方には、是非ともオススメせざるを得ませんね。その可能性はすでに考えた [ 井上真偽 ]価格:972円(税込、送料無料)何がそんなに凄いのかというと、その【 上苙 丞 】という探偵は、類まれなる才能を発揮して、事件の【 真相 】を暴くのではなく、その事件が人為的なものではない【 奇蹟 】だということを、論理的に【 証明 】しようとするのですが、まぁ、初めて聞いた人には、一体、何を言っているのか、よく分からないと思います。ただ、ミステリーとして重要なのは、その【 証明 】の過程が、非常に興味深く、面白いという点であり、ある一つの事件について、色んな人が推理をし、多種多様な【 仮説 】を立ててきて、こういう【 可能性 】があるから【 奇蹟 】じゃないかもしれないじゃないか!と、その探偵に説明すると、なんと、彼は「 その可能性はすでに考えた 」と宣言し、事件に関する情報を元にして、その【 可能性 】を論理的に否定してしまうのです!そうやって、人知の及ぶあらゆる【 可能性 】を排除していき、場合分けされた【 可能性 】の全てを悉く否定することができれば、その事件は人為的なものではない【 奇蹟 】だ、ということになるわけですね。しかも、そんな数々の【 論理バトル 】が繰り広げられるだけでなく、最終的に、それらは驚異的な思惑に収束していき、ある意味、理想的な結末を迎えるのですが、これには、誰もが度肝を抜かれたことでしょう。聖女の毒杯 [ 井上真偽 ]価格:1036円(税込、送料無料)そして、前作が、既に【 奇蹟の証明 】を終えたと公言する探偵に、それを覆す【 可能性 】を秘めた【 仮説 】を持った【 挑戦者 】が次々と現れる、という構造の作品だったとすると、今回の『 聖女の毒杯 』は、多少、趣が異なります。というのも、物語の冒頭では、当の探偵は海外にいるとかで、なかなか出てこない上、中盤で、ふと衝撃の事実が明かされたり、場面が変わって見方を変えると、同じ事件でも全く異なる様相を呈してきたりと、その、先の読めない展開に、個人的には、いっそ推理を忘れてしまうほど、心踊らされました。叙述トリックとかではないのですが、その類のものに完全に引っかかった時にも似た感動を味わえるはずです。その上で、一つの事件に対して、様々な【 仮説 】が打ち出され、しかも、それを更に論理的に否定していく【 奇蹟の証明 】も健在ですし、意外な伏線の、その鮮やかな回収は、相も変わらず、読んでいて心地よいので、是非、オススメします。ついでに、論理的思考力も鍛えられるかもしれませんよ?( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.07.09
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今回は、本屋へ『 人類最強の純愛 』や『 掟上今日子の婚姻届 』を買いに行った際に、何故か気まぐれで買ってしまった【 ベストセラー 】小説『 世界から猫が消えたなら 』を、あまり気が乗らないにもかかわらず、紹介したいと思います。ただ、基本的には【 ミステリー 】しか読まないため、久しぶりに【 普通の小説 】を読んだ!という感じがしたので、この気持ちを記しておきたいというのもありますが、個人的に【 好みの小説 】ではなかった、ということだけは確かですし、良くも悪くも【 時代 】が求めているのは、こういう【 感動 】なんだろうなぁ、という感想しか出てきませんね。と、こんなことを言うと、単なる【 酷評 】のように聞こえるかもしれませんが、無論【 感動 】はしました。主人公が余命を宣告され、残された時間で、色々やった上で【 哲学的なこと 】を考え、答えを出すという、言ってみれば、ありきたりな【 ストーリー 】でしたが、そんな中で、確かに【 生きることの意味 】を提示していて、ある程度の説得力はありますし、その時点で、少なくとも【 答え 】の【 一つ 】ではあるのだと、個人的には思います。それに、自分が【 ミステリー小説 】を好きすぎて、それ以外の小説を、全く【 面白い 】とは思わないからと言って、その小説が【 素晴らしい作品 】でないとは限りません。よって、気まぐれにも、紹介してみようと思った次第です。世界から猫が消えたなら [ 川村元気 ]価格:1512円(税込、送料無料)この世界で、本当に【 大切なもの 】とは何か?それを伝えるために、世界から【 何かを消す 】という【 テーマ 】というか【 システム 】を採用して、小説を書き上げたのだとしたら、素直に脱帽するしかありませんが、何故【 面白くはない 】のかと言いますと、傲慢な【 ミステリーファン 】として言わせて貰えるならば【 エンターテイメント 】としては、その【 設定 】が完全に活かされているとは、とても思えない仕上がりなわけです。勝手な話ですが、簡単に言えば、もっと【 ミステリー 】に【 できた 】だろうと、個人的には、単純に、そう思っているだけなのかもしれませんね。ちょっと【 ミステリー以外の小説 】を読んでいなさすぎて、期待しすぎていた感があります。思えば、一つ一つの文章の完成度は【 西尾維新 】を、全体の構成の完成度は【 湊かなえ 】を基準にしてしまうというのは、普段から、かなり【 ハードル 】を上げて小説を読んでいたな、ということに気づかされました。そう自己分析した上で、改めて考えてみると、この小説については、別に、誰かと語り合いたくはないけれど、それでも【 人に勧めたい小説 】だな、と思うのですから、不思議なものです。どう生きるべきかとか、そういった【 哲学的な話 】をするのは、割と好きな方なのですが、この小説で言いたいことは明白ですし、それを分析するのも解析するのも、肯定するのも否定するのも、語るのさえも【 無粋 】だとすら思えるような、そんな作品と言えるでしょう。しかし、人に勧めたいと思うのは、ひょっとすると、この小説には、読んだ人の価値観を変えるとまでは言わないまでも、その人の今後の人生に、少しでも影響を与え得る【 力 】があるのではないかと、そう思ってしまうからでしょうか?ただ【 面白い 】小説を読みたい人には、間違っても勧めませんが、例えば、生きる意味が分からなくなっていたり、漠然とした不安から逃れられなかったり、何となく、ちょっと人生に悩んでしまっている人には、オススメです。最後に、一応【 文庫版 】のリンクも貼っておきます。世界から猫が消えたなら [ 川村元気 ]価格:669円(税込、送料無料)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.05.21
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著者【 西尾維新 】の『 人類最強の純愛 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。と言っても、この【 最強シリーズ 】に関しては、講談社発行の小説誌【 メフィスト 】で、絶賛連載中のため、同時に連載している【 忘却探偵シリーズ 】と共に、単行本化される前にも、一度、読んでいるわけで、例えば、一冊目として単行本化された『 人類最強の初恋 』は、以前【 メフィスト 】に掲載されていた、以下の作品が収録されたものであり、書き下ろしではありません。『 人類最強の初恋 』( 初出 : メフィスト 2014 VOL.1 )『 人類最強の失恋 』( 初出 : メフィスト 2014 VOL.2 )人類最強の初恋 [ 西尾維新 ]価格:972円(税込、送料無料)というか、実を言えば、そもそも、この連載を機に【 メフィスト 】を買い始めたんですけどね。なので、二冊目の『 人類最強の純愛 』では、収録作品を見れば分かる通り、ちょっと昔の【 メフィスト 】で書かれていた【 短編 】が二作も含まれており、その頃は、まだ【 メフィスト 】を購読していなかった身としては、嬉しい限りです。『 人類最強の熱愛 』( 初出 : メフィスト 2014 VOL.3 )『 人類最強の求愛 』( 初出 : メフィスト 2015 VOL.1 )『 人類最強の純愛 』( 初出 : メフィスト 2015 VOL.2 )『 哀川潤の失敗 Miss/ion1. 4321枚の落書き 』( 初出 : メフィスト 2010 VOL.1 )『 哀川潤の失敗 Miss/ion2. 仲間割れ同好会 』( 初出 : メフィスト 2010 VOL.2 )人類最強の純愛 [ 西尾維新 ]価格:950円(税込、送料無料)以下のように、連載は続いていますし、三冊目『 人類最強のときめき 』の発売は既に決定しているので、どうやら【 Miss/ion5 】くらいまであるらしい『 哀川潤の失敗 』も、今回みたいな感じで一緒に読めたらいいですね。『 人類最強のときめき 』( 初出 : メフィスト 2015 VOL.2 )『 人類最強のよろめき 』( 初出 : メフィスト 2016 VOL.1 )ところで、この【 最強シリーズ 】は、この著者のデビュー作であり、第23回【 メフィスト賞 】受賞作である『 クビキリサイクル 』から始まる【 戯言シリーズ 】の登場人物【 哀川潤 】を主役としたシリーズで、こんな風に紹介しておいて言うのもアレですが、このシリーズは【 戯言シリーズ 】や、その姉妹作である【 人間シリーズ 】を読んだ上でこそ、より楽しめるものだと思います。クビキリサイクル [ 西尾維新 ]価格:1058円(税込、送料無料)というか、西尾維新という作家を語る上で、どころか、ミステリーについて語る上で、この『 クビキリサイクル 』を読んでいないなんてことは、あってはならないと言っても過言ではないほど、最近の作家にも影響を与えている作品なので、この機会に、オススメしておきましょう。文庫版もありますし、今月の初めに、この著者の【 未電子化作品 】を、毎週一作品以上、三十週以上に渡り、連続新配信していく【 デジタルプロジェクト 】も発表されました。クビキリサイクル [ 西尾維新 ]価格:843円(税込、送料無料)というか【 アニメ化 】するらしいですね。どんな風になるのか気になりますが、小説で読まなければ分からない感動があることは保証できるレベルなので、一読をオススメします。個人的には、この小説を中学生の時に読んだ影響で、趣味で小説を書き始めたくらいですから。クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:843円まぁ、そうは言っても、これら一連のシリーズは、最初の方こそ【 推理もの 】で、ミステリーらしいミステリーでしたが、シリーズが進むにつれて【 人外バトルもの 】にシフトしていくので、純粋なミステリー好きだと、途中からついていけなくなるかもしれませんが。そういう意味では、この【 最強シリーズ 】までくると、もう広い意味での【 ミステリー 】なのかすら、危ういとも言えます。というか、モチベーションとしては【 潤さん 】の【 一人称による語り 】が聞きたいがためだけに読んでいる感じで、最早、ミステリーでなくてもいい感じです。で、話を戻しますと、一冊目の『 人類最強の初恋 』で、隕石の直撃を食らって、恋愛星人【 シースルーくん 】と色々あり、月に追放されたと思ったら、未知の生命体【 ストーンズ 】とも色々あった人類最強の請負人【 哀川潤 】ですが、二冊目『 人類最強の熱愛 』に収録されている物語は、簡単に言えば、以下の通り。『 人類最強の熱愛 』・・・ マッドサイエンティスト【 喜連川博士 】から依頼を受け、ガス状生命体【 ふれあい 】とかと色々あった。『 人類最強の求愛 』・・・ 鴉の濡れ羽島へ行こうとして難破し、漂着した【 謎の無人島 】みたいなところで色々あった。『 人類最強の純愛 』・・・ 太平洋の深海へ探索に行き、謎の深海魚【 セイマーズ 】やら、ウミヘビらしき【 ドラギーバッグ 】やらとかと色々あった。『 哀川潤の失敗 Miss/ion1. 4321枚の落書き 』・・・ 謎の【 絵描きさん 】の話をした。『 哀川潤の失敗 Miss/ion2. 仲間割れ同好会 』・・・【 仲間割れ同好会 】を潰した。ちなみに、下の二つについては、必ずしも【 哀川潤 】の一人称ではなく、何やら、何者かが彼女に関する【 取材 】をしていくような形式を取っています、と言っても、読んでない人には、ピンとこないでしょうか。ともかく、お察しの通り、このシリーズにおいては、ミステリー的な【 謎 】が、世界観や、設定そのものにあるので、これを【 普通 】だと受け入れるためには、予め【 戯言シリーズ 】や【 人間シリーズ 】で、耐性をつけておく必要があるわけです。まぁ、耐性があったところで、ぶっとんでることに変わりはなく、相変わらずだなぁ、と思うだけかもしれませんけどね。最後に、一応【 電子書籍版 】のリンクも貼っておきます。人類最強の純愛【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:950円( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.05.20
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著者【 湊かなえ 】の『 望郷 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。湊かなえと言えば、2007年、第29回【 小説推理新人賞 】を受賞した『 聖職者 』から続く連作短編集である『 告白 』が、2009年、第6回【 本屋大賞 】を受賞し、2010年には【 松たか子 】主演で映画化もされ、大ベストセラーとなったため、ほとんど知らない人はいないでしょう。告白 [ 湊かなえ ]価格:668円(税込、送料無料)ミステリー好きなら、この『 告白 』を筆頭として、湊かなえ作品が広めた【 イヤミス 】という新ジャンルは、必ず、押さえておきたいところです。しかし、より多くの著作を読んでいれば分かる通り、別段、読者をちょっとイヤな気分にさせるのが得意な作家、というわけではなく、この著者の特徴というか、好きなところは、個人的には、文庫化されたら購入して読んでいる感じなので、今のところ、以下の作品を読んだ上での所見ということになりますが、何はともあれ、物語の構成の緻密さが、人間業とは思えません。『 告白 』『 少女 』『 贖罪 』『 往復書簡 』『 夜行観覧車 』『 花の鎖 』『 白ゆき姫殺人事件 』『 Nのために 』『 サファイア 』『 母性 』『 境遇 』ミステリーとしては、ぶっ飛んだ仕掛けのある【 一発もの 】というより、情報を小出しにし、堅実に積み上げていって、最後に全てが繋がるような【 正統派 】なのですが、その【 極み 】だと言っても過言ではないほどの、これらは、完成度の高い作品ばかりで、毎度のことながら、驚かされます。特に、登場人物の性格などの設定については、著者自身、かなり拘っており、いつも綿密に決めてから書き始めるらしく、それこそが、本来【 全てが伏線だった 】という言葉は、こういう小説を読んだ時に出てくるべきなのだと、思い知らされるような作品の数々を生んでいるのかもしれませんね。長編だけでなく、それこそ『 告白 』が【 そう 】であるように【 連作短編 】も得意とする著者ですが、今回、紹介する作品は『 サファイア 』以来の【 短編集 】です。収録作品の一つである『 海の星 』は、2012年、第65回【 日本推理作家協会賞( 短編部門 )】を受賞しています。ちなみに、すべての収録作品が、著者の故郷がモデルとなった【 島 】に関係する人々の物語なのですが、連作短編集ではないので、それぞれ、完全に別のお話と言えるでしょう。望郷 [ 湊かなえ ]価格:594円(税込、送料無料)全ての物語に共通するのは、一人称の【 自分語り 】で、現在と過去の出来事について、少しずつ区切りながら【 交互に 】話していく形式を取っていることでしょうか。その、現在と過去の出来事が、少しずつ語られていくごとに、緩やかに、しかし、確実に繋がっていく感覚は、一種のミステリーの醍醐味とも言えるものなのですが、この著者の短編では、そもそも、どこに謎があるのか、最初はよく分からないままに、話が進んでいって、それが絶妙なタイミングで明かされた時、それまでの全てが伏線だったことに気づかされる、というような感動があります。この短編集では、その感動を六回も味わえるので、オススメです。現在と過去の物語が交差する【 ストーリーテリング 】だけでも、十分に読む価値があると思いますが、思いもよらなかったところに謎が潜んでいる【 ミステリー 】としても、相変わらず、素晴らしい作品集でした。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.05.16
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少し前に、映画【 ターミネーター 】を最新作まで簡単に振り返りましたが、今回は、テレビドラマ【 ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ 】を一気に見たので、その概要を、備忘録も兼ねて、まとめていきたいと思います。この『 サラ・コナー クロニクルズ 』は『 ターミネーター2 』の後で『 ターミネーター3 』とは異なる【 時間軸 】の物語です。ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ <ファースト> [ レナ・ヘディ ]価格:1075円(税込、送料無料)まず、ファースト・シーズン【 第1話 】では、当然のように未来から【 ターミネーター 】が送られてきて、母親【 サラ・コナー 】と共に住所を転々としながら暮らしていた、十六歳の【 ジョン・コナー 】は、やはり命を狙われますが、未来のジョンが送り込んだ、少女の姿をした【 リプログラムド・ターミネーター 】である【 キャメロン・フィリップス 】によって救われます。つまり、この点に関しては『 ターミネーター3 』と同じで、機械と人類の戦争は、回避されたわけではなく、延期されただけだったというわけですね。彼らは、敵の【 ターミネーター 】からだけではなく【 FBI 】の手からも逃れるため、なんと、未来から来た【 エンジニア 】によって用意されていた装置を用いて、1999年から、2007年へと、いきなり【 タイムスリップ 】します。また、その時代には、未来のジョンが送り込んだ【 抵抗軍 】の戦士たちがいるらしく、彼らとの合流と、そこで暮らしていくための【 偽造 ID 】の入手を目指すのが【 第2話 】の目的で、残念ながら、その時代にも【 ターミネーター 】が送り込まれていて、戦士たちは殺されてしまっていましたが、隠されていた金庫から、彼らの持っていた情報を入手することはできました。次の【 第3話 】からは【 スカイネット 】の開発を再び阻止しようと動き出します。最初に浮上してきたのは【 アンディ・グード 】という青年で、彼の作った【 ターク 】の破壊には成功しますが、その頃、実は、サラたちが【 タイムスリップ 】する時に一緒に連れて来てしまっていた【 ターミネーター 】の【 頭部 】が【 自己修復 】を開始していたのです。その【 ターミネーター 】の名前は【 クロマティ 】というらしく、キャメロンの話から、ボディを修復するための物質【 コルタン 】を探しに現れると推測し、完全に復活する前に破壊しようと試みるのが【 第4話 】のストーリーなのですが、結局【 クロマティ 】は現れず、代わりに、別の【 ターミネーター 】に遭遇したり、ジョンが危険に晒されたりと、散々でした。そして、続く【 第5話 】では、新しい【 ターク 】を作ったアンディが【 チェス 】の大会に出ると聞きつけ、その様子を見守っていましたが、何者かによって、彼は殺され【 ターク 】も奪われてしまいます。そんな中、ついに【 デレク・リース 】との合流を果たすのですが、彼は、未来のジョンが送り込んでいた【 抵抗軍 】の戦士の生き残りで、実は【 カイル・リース 】の兄であり、すなわち、ジョンの叔父だったのです。彼は、他の【 抵抗軍 】の戦士たちを殺した【 ターミネーター 】に撃たれて、死にかけますが、その【 ターミネーター 】はキャメロンが停止させ、サラの元婚約者【 チャーリー・ディクソン 】の治療のおかげで、デレクは生き長らえ【 第6話 】から、行動を共にすることとなります。前話で倒した【 ターミネーター 】の【 エンドスケルトン 】は、ほぼ【 焼却 】することができましたが、まだ【 左手 】が行方不明だったので【 第7話 】では、それを探すことに。ただ、それは【 FBI 】捜査官の【 ジェームズ・エリソン 】が回収していて、彼は【 真相 】に辿り着きつつありましたが、サラと因縁のある精神分析医である【 ピーター・シルバーマン 】に捕らえられ、最終的に【 左手 】は、サラが奪いにきて処分します。これで、全ての部品を焼却できたかに見えましたが、実は、キャメロンが【 チップ 】を隠し持っており、その記録を解析した結果、今度は【 スカイネット 】の【 神経 】となり得る、自動リアルタイム交通情報交換システム【 ARTIE 】の運用を妨害する必要があることが分かり、それを成し遂げた【 第8話 】では、一方で【 スカイネット 】の【 頭脳 】となる【 ターク 】の行方を追っていたキャメロンが【 サーキシアン 】という人物に辿りついていました。次の【 第9話 】では、その【 サーキシアン 】から【 ターク 】を買い取るために動きますが、交渉は失敗し、しかも、今まで交渉していた人物は、サーキシアン本人ではなく、最初から騙されていたことが分かります。一方、新しい外見を手に入れたクロマティも、本格的に動き出しており、彼が【 FBI 】になりすましていることに気づいたエリソンは、彼を捕まえようとしますが、武装した【 FBI 】の一団も【 ターミネーター 】相手には手も足も出ず、エリソンを除く全員が殺されてしまいました。これで、ファーストシーズンは終わり【 第10話 】からは、セカンドシーズンとなります。ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ <セカンド> セット1 [ レナ・ヘディ ]価格:1882円(税込、送料無料)その日はジョンの誕生日で、ケーキを買いに行こうとしたキャメロンは、車に仕掛けられていた爆弾によって損傷し、サーキシアンに襲われたサラとジョンは、彼を自力で殺害することとなり、さらには、壊れて暴走したキャメロンに殺されそうになるという、最悪の事態に。キャメロンは再起動すると直ったようですが、不安は残ったまま【 第11話 】では、未来のジョンによって送り込まれてきた男が、岬にある【 原子力発電所 】で二日後に【 グリーンウェイ 】を止めろと言い残し、息絶えたことを受けて、サラとキャメロンは、そこに潜入し、同じく潜入してきた【 ターミネーター 】との戦いを経て、未来で【 抵抗軍 】の基地となるらしい、その場所での【 メルトダウン 】を阻止します。一方、ジョンは学校で【 ライリー・ドーソン 】という女の子と知り合い、仲を深めますが、それどころではないのは明白で【 第12話 】では、クロマティによって、チャーリーの妻【 ミシェル 】が誘拐されたため、サラたちは彼女を救いに行きますが、もちろん、それは罠であり、ジョンは、ちょうどキャメロンの目を盗んでライリーとデートをしていたこともあって、危うくクロマティに殺されそうになりながらも、辛うじて逃れたのでした。その後【 第13話 】では、キャメロンに再び一時的な不具合が生じたようで、記憶を失ったかと思えば【 アリソン・ヤング 】と名乗り、勝手な行動を始めて、キャメロンが、元々は【 抵抗軍 】へ潜入するため、未来のアリソンに成り代わった【 ターミネーター 】だったという事実が明らかになりますが、これは視聴者だけが知り得る情報です。続く【 第14話 】では【 マーティン・ベデル 】という名前の人物が、未来から来た【 ターミネーター 】によって殺されたため、サラは【 同姓同名 】の少年を殺される前に保護し、ジョンとデレクは【 陸軍学校 】に潜入して、ジョンが【 抵抗軍 】を作る際に力を貸すという【 同姓同名 】の青年と接触し、敵の【 ターミネーター 】を破壊することにも成功します。未来のジョンによって送り込まれてきた男が、地下室の壁に遺していたメッセージの中に【 シャーマン 】という名前があり【 第15話 】では、その人物とも接触するのですが、彼は【 ゼイラ社 】の女社長【 キャサリン・ウィーバー 】に成り代わっている謎の【 ターミネーター 】や、彼女の娘である【 サバンナ・ウィーバー 】とも関わりを持つ精神科医で、後に【 ゼイラ社 】に取り込まれてしまい、追うことはできなくなってしまいました。また、その頃、デレクは、未来で恋人だったらしい【 ジェシー・フローレス 】が、何故か【 タイムスリップ 】してきているのを発見しますが、それよりも重大な問題として【 第16話 】では、空き巣に入られて、カードや【 ID 】まで盗まれてしまったので、サラとキャメロンは犯人を見つけ出すのですが、サラが犯人の一人を見逃したために、彼と接触したクロマティに居場所がバレてしまいます。よって【 第17話 】では、ジョンはライリーと二人でメキシコへ行くのですが、そこにサラを捕らえたクロマティが現れ、助けに来たエリソンと共に、サラがトランクに詰め込まれた車に乗って逃れた後、デレクとキャメロンとも合流して、銃撃戦の末、クロマティを倒すことになるわけです。しかし、チップは破壊できても、ボディをその場で焼却することはできなかったので、いったん埋めてまた取りに来ることにしたのですが、これが失敗で、何者かに持ち去られてしまいます。次の【 第18話 】は、ジェシーが【 チャールズ・フィッシャー 】という男を捕らえる話で、彼は未来で【 スカイネット 】に協力して【 ターミネーター 】を人間らしくする手伝いをしていたらしいのですが、ここでは、デレクとジェシーの経験した未来に差があるということが示唆されました。さて、クロマティのボディの行方は分からないまま【 第19話 】では、例の地下室の壁にメッセージと共に遺されていた【 三つの点 】が気になるサラは、その点に似たロゴを採用している【 ダカラ・システムズ 】という会社の社長に投資家を装って近づきますが、単に金を騙し取られる結果に終わります。そして【 第20話 】では、今度は【 スカイネット 】の手がかりを探していたキャメロンが、あまり本筋とは関係ないであろう、間違った時代に【 タイムスリップ 】してしまって、現代まで身を潜めていた【 ターミネーター 】の処理を行いました。一方、デレクは【 第21話 】で、半年前から【 ターミネーター 】に追われているという、出産間近の妊婦アンとその娘のローレンを保護しますが、どうやら、その生まれてくる子供が、未来でデレクやジェシーを含む多くの【 抵抗軍 】の兵士の命を救うことになるようです。で、話を戻しまして【 第22話 】では、まだ【 三つの点 】を追っていたサラが、次は【 UFO 】の目撃者だという【 エイブラハム 】のブログに辿り着き、本人と接触して、最終的には、怪しい【 倉庫 】を見つけ出しますが、警備員に足を撃たれ、反撃して彼を殺してしまいます。実は、それまで、サラは人を殺したことが一度もなかったようで、その辺りの彼女の葛藤も、今後の見どころの一つと言えるでしょう。ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ <セカンド> セット2 [ レナ・ヘディ ]価格:1882円(税込、送料無料)続く【 第23話 】で、サラは身元不明のまま病院に収容されますが、病院を抜け出し、医者を誘拐して自分を治療させ、そのまま追っ手からも逃れることに成功しました。一方で、エリソンは【 ゼイラ社 】の地下で【 ジョン・ヘンリー 】と出会いますが、それは【 ターク 】と接続されたクロマティのボディであり、キャサリンはエリソンに、彼に道徳を教えて欲しいと言い、さらには【 ゼイラ社 】で働かないかと持ち掛けます。キャサリンによって爆破された例の倉庫が【 デザート・キャニオン空調システム 】という会社の工場だったことが【 第24話 】で分かり、サラたちは従業員の葬儀に潜入し、情報を集めようとしますが、誰も倉庫での仕事内容を知らず、詳しいことは何も分かりません。実は、その倉庫では、未来で【 スカイネット 】の兵器となるものを作っていたのでした。次の【 第25話 】では、殺したと思っていた例の倉庫の警備員が生きていて、サラが捕まり、彼が誰かと連絡を取っていることから、謎の組織の存在が示唆されます。そんな中、自分が不在の間にライリーが【 自殺未遂 】をしていたことを、サラも【 第26話 】で知ることになるのですが、実は、ライリーをジョンに近づけ、キャメロンに殺させることで、機械である彼女に対する不信感をジョンに抱かせることが、ジェシーの真の目的であり、その計画に気付いたライリーは、ジェシーを殺そうとして返り討ちに合い、逆に撃ち殺されてしまったのでした。そうして【 第27話 】で、ライリーの死を知ったサラが、ジョンにその事実を告げ、彼も、一時はキャメロンを疑いますが、しかし【 第28話 】では、ライリーの死体に争った跡を見つけ、また、ライリーも未来から来た人間ではないかと感づいていたジョンは、ジェシーに会いに行き、真相を確かめます。一方【 第29話 】では、ジョン・ヘンリーがサバンナと遊んでいる時、外部から送りつけられたウイルスによって、彼が抹殺されそうになるという事件が起こり、ここでも謎の敵の存在が示唆され、しかも、それは、ジョン・ヘンリーと同等か、それ以上の存在だということが明らかになりました。また、その頃、サラはデレクとキャメロンに武器を調達してから合流するように指示した上で、ジョンと二人でチャーリーの元へ行き、しばらく滞在しますが、サラの外出中に何者かが襲撃を仕掛けてきて、チャーリーは銃弾に倒れてしまいます。続く【 第30話 】では、ジョンが襲撃者の携帯端末の中にサバンナの写真を発見したので、彼女を保護するために家へ向かうと、ちょうど【 ターミネーター 】の襲撃を受けていて、交戦した結果、今度は、デレクが殺されてしまいました。そして、ジョンはサバンナから、頭にコードがつながっているジョン・ヘンリーという友人が、会社の地下に住んでいることを聞かされ、それがメキシコで消えたクロマティだと悟った彼らは、キャサリンに会うため、エリソンと交渉し、彼は、サバンナを返せばキャサリンに会わせると約束しますが【 FBI 】の【 オルドリッジ 】捜査官が、エリソンを疑って彼を監視していたため、彼と接触したサラが捕まってしまいます。最終話の【 第31話 】では、キャメロンの活躍とジョン・ヘンリーの助けによって、サラの救出に成功し、彼らはその足でキャサリンに会いに行き、キャメロンは会社の地下を爆破しに向かうということになりましたが、キャサリンとの邂逅が叶った時、狙い澄ましたかのようなタイミングで【 スカイネット 】の飛行兵器のようなものが、建物に突っ込んできました。キャサリンが咄嗟に防護壁に変身して彼らを守りましたが、これで、本当の敵は別にいるということが明らかとなったため、訳も分からないまま、地下へ向かったキャメロンを止めに行きます。しかし、地下に辿り着くと、そこにはチップを抜き取られたキャメロンのボディがあるだけで、キャサリンによれば、彼女は自分でチップをジョン・ヘンリーに渡し、彼は未来へ行ったようです。分からないことだらけですが、ともかく、ジョンとキャサリンは、彼を追って未来へと旅立ち、サラは残ることを選びました。こうして、ジョンは未来で、デレクとカイル、そして、アリソンと出会います。彼らは、ジョンの知る彼らとは違うようで、ジョン・コナーの存在も、また、その未来では異なるようでした。つまり、これは、ジョン・ヘンリーを始めとする【 スカイネット 】とは別の、人間を敵とは見なさない【 ターミネーター 】の勢力が発生する【 時間軸 】の物語だったというわけですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.03.29
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著者【 早坂吝 】の『 誰も僕を裁けない 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。忘れもしない、第50回メフィスト賞受賞作『 ◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件 』では、それまでの全てが伏線とも言えるトリックに度肝を抜かれ、続く二作目の『 虹の歯ブラシ 上木らいち発散 』では、前作でも色んな意味で大活躍した【 上木らいち 】を中心に、色んな意味で過激な事件が幾つも語られる短篇集かと思いきや、勿論、それだけではなく、最終章での、各章に配置された伏線の回収の仕方には、これ以上ないほどに衝撃を受けました。〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件 [ 早坂吝 ]価格:885円(税込、送料込)そして、本作『 誰も僕を裁けない 』にも【 上木らいち 】が登場するということは、当然、期待せざるを得なかったわけです。と言っても、決して【 社会派エロミス 】という、訳の分からないジャンルだから惹かれていたというわけではありませんよ。確かに、前述した二作品同様に、本作中にも所々に卑猥な描写があります( というか、前述した二作品同様に、トリックにも関わってきます )が、そこは、ネタとして面白い部分ですし、それら一連の作品の独特な持ち味でもあります。その秀逸なトリックには必ず驚愕させられるのに、馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうようなところもあるミステリーなんて、おそらく、他にはないでしょう。誰も僕を裁けない [ 早坂吝 ]価格:972円(税込、送料込)本作は、基本的には【 上木らいち 】と【 もう一人の主人公 】の視点から、同時進行で二つの物語が進んでいくような形で始まります。一作目では、前代未聞の【 タイトル当て 】を行い、二作目では【 短篇集 】という形式を使って驚かせてくれましたが、今回は【 一人称多視点 】というわけですね。誰でも想像がつくように、最初の方では、その二つの物語は微かにしかリンクせず、ほとんど関係はないかに見えるのですが、実は密接に関わっているというような、まぁ、それ自体は使い古された手法と言えるでしょうし、そもそも、いかにもな【 館 】で殺人事件が起きるところからして、何をか言わんやでしょう。しかし、個人的な見解を言わせてもらえれば、この作品の肝は、そこではありません。一作目や二作目でもそうでしたが、これらの作品では、殺人事件の謎解きは【 おまけ 】みたいなものなのです!と言うと、ちょっと言い過ぎかもしれませんし、実際、ミステリーとしても十分に楽しませて頂いたのですが、それを【 ついで 】だと言ってしまえるくらい、他の部分が凄いのです。いや、淫乱な部分のことを言っているのではありませんよ。凄いのは【 社会派エロミス 】の【 エロ 】の方ではなく【 社会派 】という点です。一作目と二作目にも、そのような要素は随所に盛り込まれていたように思いますが、本作では完全にその方向に舵を切っている風でもありました。殺人事件のトリックそのものも面白かったのですが、そこに【 風刺 】を絡めてくる展開こそ圧巻でしたし、終盤になってくると、ある意味で感動的ですらあります。法とは? 正義とは何か? みたいな。まぁ、そうでなくとも、この著者の作品は、いつも【 小説という媒体でしか味わえない感動 】を与えてくれるので、小説が好きな人には、是非ともオススメしたいですね。特に、ここで挙げた三作品は読んでおくべきだと思いますし、今後の著作にも期待しかありません。というわけで、最後に、一応、二作目のリンクも貼っておきますね。虹の歯ブラシ [ 早坂吝 ]価格:928円(税込、送料込)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.03.04
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著者【 森博嗣 】の『 魔法の色を知っているか? 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。魔法の色を知っているか? [ 森博嗣 ]価格:712円(税込、送料込)この著者の作品は【 S&Mシリーズ 】と【 四季シリーズ 】及び、幾つかの【 短編集 】を読んだ後に【 Vシリーズ 】を読み進めていて、それが残り数冊で読み終わるといった具合で、買い置きしていて、まだ読んでいない文庫本が三十冊以上はあろうかという感じなのですが、最近、講談社タイガから出ている【 Wシリーズ 】については、何となく、発売したらすぐに購入して読んでいく方針を定めていました。時期的に、ちょうど『 すべてがFになる 』が【 アニメ化 】されていたので、もしかしたら、何かを感じ取ったのかもしれませんね。今回、読み終えたのはシリーズ二作目ですが、一作目も、勿論、発売直後に買って読みました。一作目『 彼女は一人で歩くのか? 』で、主人公が『 熊の生態 』という本を読んでいる時に発見する【 あの文章 】を読んだ時の衝撃は、当然ながら、忘れられません。彼女は一人で歩くのか? [ 森博嗣 ]価格:712円(税込、送料込)二作目では、一作目の最後の方の展開の謎も、魔法の色を知っているか? というタイトルの謎と共に、明らかとなりましたね。人間との差がほとんどないところまで人工生命体【 ウォーカロン 】が発展し、溶け込んでいる未来で、人間の方も【 ウォーカロン 】に近づいているという世界観が、既に面白いですが、ミステリー要素として、人間と【 ウォーカロン 】を識別する技術を巡って、主人公が何者かの何らかの意図によって危険に晒されたり、何故か世界中で子供が生まれなくなってから久しかったりといった、数々の疑問が提示されていくので、推理しながら読んでいくのも楽しいです。ちなみに、その後者の謎については、もう作中では当たり前のように解答のようなものが示されていますが、まだまだ何かありそうですし、前者の謎は、はっきりしないまま、これからも引きずっていきそうですね。そして、これから【 彼女 】が、どう物語に絡んでくるのか。一見【 サイエンス・フィクション 】の色が強いようにも思えますが、これは、スリルのある【 サスペンス 】でもあり、でも、やっぱり【 ミステリー 】でもあります。色々な楽しみ方のできる作品なので、是非、森博嗣の他の著作を読んだことのない人にも『 すべてがFになる 』の次に、オススメしたいシリーズですね。勿論【 電子書籍版 】もありますよ。魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?【電子書籍】[ 森博…価格:713円( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.02.28
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最近【 ターミネーターシリーズ 】のリブート作品『 ターミネーター:新起動 / ジェニシス 』を見たのですが、その前に【 シリーズ 】全体を振り返っておこうと思い、前四作品も見直したので、これを機に、映画【 ターミネーター 】について、備忘録も兼ねて、まとめておきたいと思います。ターミネーター:新起動/ジェニシス [ アーノルド・シュワルツェネッガー ]価格:1,388円(税込、送料込)まず【 ターミネーターシリーズ 】は【 ジェームズ・キャメロン 】監督作品から始まり、途中でキャストやスッタフの変更があったり、設定上の矛盾点があったりもしますが、基本的には【 運命なんてない 】という前提で【 未来が変わり得る世界観 】なので、まぁ、なんでもありと言えば、なんでもありの【 サイエンス・フィクション 】です。しかし、だからこそ『 ターミネーター3 』や『 ターミネーター4 』の結末は、個人的には好きだったりもするんですよね。では、それら前四作品のストーリーを簡単に復習していきましょう。最初の『 ターミネーター 』では、未来で【 抵抗軍 】の指導者となる【 ジョン・コナー 】を歴史から抹消するため、その母親の【 サラ・コナー 】を殺害しようと試みた【 機械軍 】が、彼が生まれる前の過去に【 ターミネーター 】を送り込むところから始まります。それに対抗して、未来の【 ジョン・コナー 】は、同じ過去へ【 カイル・リース 】を送り、母親を護衛させるのですが、実は、この【 カイル・リース 】こそが、ジョンの父親となる人で、このあたりの設定からは、すべてが【 運命 】だったのではないかと思わされますよね。しかも、次の『 ターミネーター2 』で、前作で破壊した【 ターミネーター 】の部品の残骸を回収した【 サイバーダイン社 】が、未来で【 機械軍 】の頭脳となる【 スカイネット 】の誕生に繋がる技術を開発していることが明かされました。そこで、少年時代の【 ジョン・コナー 】を殺害するために、またしても【 ターミネーター 】を送ってきた【 機械軍 】に対し、未来のジョンも、自分を守らせるため、捕らえて再プログラムを施した【 ターミネーター 】を送り、今度は【 ターミネーター 】同士の戦いも繰り広げられる中、少年のジョンは、母親のサラと共に【 サイバーダイン社 】を襲撃し、逆に【 スカイネット 】の誕生を阻止することで、機械と人類の戦争が勃発する【 審判の日 】そのものを、なかったことにしようと試み、作戦をやり遂げます。そして、変形自在の液体金属で構成され、再生を繰り返す敵の新型【 ターミネーター 】も、溶鉱炉へ転落させることで消滅させ、今回は仲間として戦った【 ターミネーター 】も、未来の痕跡を残さないため、同じように処分しなければなりませんでした。というのが【 ターミネーター 】の基本的な物語で、綺麗に完結してはいるのですが、次の『 ターミネーター3 』で、このシリーズは新たな展開を迎えます。ジョンが少し成長して青年となった頃、再び【 ターミネーター 】が送られてくるのですが、その目的には【 ジョン・コナー 】の殺害だけではなく、未来のジョンの【 副官 】となる者達の抹殺も含まれており、その中には未来のジョンの妻でもある【 ケイト・ブリュースター 】もいました。つまり、機械と人類の戦争は、回避されたわけではなく、延期されただけだったのです。今回は、未来のケイトが、過去の自分やジョンを護衛するための【 ターミネーター 】を送ってくるのですが、どうやら未来のジョンは、その【 ターミネーター 】に殺されたのだとか。ともかく、さらに性能の上がった敵の【 ターミネーター 】の追撃を避けながら、青年のジョンはケイトと共に、再度【 スカイネット 】の誕生を阻止するために動きます。実は、軍の高官であったケイトの父【 ロバート・ブリュースター 】が、その鍵を握っていて、接触には成功するのですが、時すでに遅く【 スカイネット 】は起動しており、ロバートの指示で【 スカイネットの中枢 】らしき【 コンピュータ 】があるという場所へ向かうことに。しかし、辿り着いた先は単なる【 核シェルター 】で、彼らは【 生き延びること 】のみを余儀なくされます。そもそも【 スカイネット 】は【 中枢システム 】ではなく、インターネットで結ばれている【 分散型システム 】なので、起動してしまえば最後、破壊は不可能なのでした。こうして、過去へ【 ターミネーター 】を送ることによる、機械と人類との攻防は、平行線を辿ることとなったわけです。よって『 ターミネーター4 』では、ついに、過去ではなく【 未来 】すなわち【 核攻撃 】によって荒廃した世界での、機械と人類との戦争が続いている時代が描かれることとなりました。当然【 ジョン・コナー 】は【 抵抗軍 】として、日々【 機械軍 】と戦っており、敵が人々を生け捕りにし、生体細胞を複製しようとしている事実から、民間潜入型【 ターミネーター 】の開発に着手している頃だということが分かります。一方で【 マーカス・ライト 】という謎の登場人物が急に出てきて、まだジョンと出会っていない少年時代の【 カイル・リース 】と接触するのですが、カイルが【 機械軍 】に連れ去られてしまい、途方に暮れかけたところで、ジョンの部隊の女性パイロットの一人である【 ブレア・ウィリアムズ 】と出会い【 抵抗軍 】へ招かれることに。しかし、地雷による負傷で、マーカスの正体が人間ではなく、特殊な【 ターミネーター 】であることが明らかとなってしまいます。マーカス自身もそのことを知らなかったようですが、実は【 スカイネット 】は、ジョンを抹殺するために【 スカイネットセントラル 】へ誘き出すことを彼に期待しており、実際、マーカスは自覚のないままに、そこに囚われているカイルを助け出すためにも、ジョンに情報を提供し、その役目をやり遂げることとなりました。と、すべては【 スカイネット 】の思惑通りに進んでいるかに見えましたが、マーカスは真相を知っても諦めず、ジョンを救い、カイルを助け出すことにも成功します。思えば『 ターミネーター2 』では、機械は人間の心を学習するのか?というテーマが見え隠れしていたように、この『 ターミネーター4 』では、機械と人間の中間のような存在が登場し、どこからが機械でどこまでが人間なのか?という問題が提示されている感じですね。そして、ここまでのシリーズは、機械と人類との戦争はこれからも続いていく、という風にして幕を閉じます。さて、では、最新作『 ターミネーター:新起動 / ジェニシス 』は、どういう話になっているのかというと、始まりとしては『 ターミネーター4 』から時が経ち、指導者【 ジョン・コナー 】に導かれた【 抵抗軍 】が、いよいよ【 機械軍 】に勝利した、というところからです。ただし、勝利したとは言っても【 スカイネット 】は最終手段として、ジョンを生まれる前に葬るため、過去に【 ターミネーター 】を送っています。ジョンも【 カイル・リース 】を、これから同じように送り込まなければなりません。つまり、ここへ来て【 一作目 】の『 ターミネーター 』の【 裏側 】とも言えるようなシーンが描かれているわけですね。そうして【 カイル・リース 】を主人公とした物語が再び始まるのですが、当然、普通なら、ここからは【 一作目 】と全く同じ展開になるはずです。しかし、カイルが行き着いた先の過去は、ほとんど別の世界でした。これ以上はネタバレが過ぎるので詳しくは書きませんが、とんでもないことになっています。かの【 ジェームズ・キャメロン 】も、この最新作を指して「 私にとって『 ターミネーター 』の三作目だ! 」と言うほどで、リブート作品は三部作になる予定らしいので、今後にも期待です。勿論【 Blu-ray 】もありますよ。ターミネーター:新起動/ジェニシス【Blu-ray】 [ アーノルド・シュワルツェネッガー ]価格:1,832円(税込、送料込)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.02.25
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最近、実直に【 アフィリエイト 】をするためのブログにもかかわらず【 読書記録 】ばかりになっている気もしますが、一応【 楽天アフィリエイト 】も行っているということで、趣旨には反していないと考えています。今回も【 視聴記録 】ということで、映画『 イミテーション・ゲーム 』の紹介です。まだ、発売されて少し経ったくらいのタイミングだからか【 初回限定生産版 】しか出ていないようで、なくなり次第、一旦【 販売終了 】という風ですね。イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 コレクターズ・エディション 【初回限定生産…価格:3,165円(税込、送料込)この映画は『 エニグマと天才数学者の秘密 』というサブタイトルの通り、ある【 天才数学者 】がナチスの暗号機【 エニグマ 】の解読に挑む物語で、実は、その主人公こそ、現在のコンピュータの元となる【 チューリング・マシン 】という概念に到達した【 アラン・チューリング 】だったのです。ストーリー展開としては、三つの時代の話が同時に進行していく感じで、まず、チューリングが何らかの容疑で逮捕され【 取り調べを受けている現在 】があり、機密として【 軍関連の研究をしていた過去 】を回想していて、その中で【 若い頃の寄宿学校での不遇の日々 】も回想している、という構成でした。その三つの時代の出来事が、最終的には繋がってきて【 アラン・チューリング 】という人物の像が見えてくるわけですね。また、主人公の天才的な言動も面白いですし、機械は人間とは【 違った風に考える 】とか【 イミテーション・ゲーム 】という思考実験についてなど、興味深い示唆に富んだ作品でもあります。個人的には、学生時代から【 変わり者 】だった主人公にとって、周囲の凡人たちの会話は、そもそもが【 暗号 】のようなものだった、という話がお気に入りです。ともかく、実話を基にした映画が好きな方でも、そうでない方でも、様々な視点から楽しめると思うので、結構、オススメですね。勿論【 Blu-ray 】もありますよ。イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 コレクターズ・エディション 【初回限定生産…価格:4,525円(税込、送料込)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.02.19
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著者【 西尾維新 】の『 傷物語・涜葬版 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。傷物語涜葬版 [ 西尾維新 ]価格:2,484円(税込、送料込)そもそも『 傷物語 』と言えば、物語シリーズの第二弾として二◯◯八年に刊行された、第一弾である『 化物語 』の【 前日譚 】的なものです。それが、映画化に伴ってなのか、この度【 涜葬版 】として、発売されたわけですね。ちなみに、二◯◯八年に刊行されて、すぐに買って読んだ時のことは覚えていても、もちろん一字一句まで覚えているわけではありませんが、内容は全く同じのようです。しかし、約八年前に読んだ本となれば、再読するには丁度いいタイミングだし、映画も全三部作が出揃ってから見たいので、間を持たせる意味でも良いと思って、買ってしまいました。おまけも特になければ【 あとがき 】すらありませんが。ただ、新刊『 業物語 』を読んだ直後に読めたのは、ちょっと運が良かったかもしれません。読んだのは【 二回目 】になりますが、普通に笑えたし、素直に泣けましたね。物語シリーズは、そもそも【 西尾維新 】が【 趣味 】で書いているという触れ込みの小説ではありますが、この『 傷物語 』は【 別格 】という感じもあります。というか、個人的に好きな【 物語 】です。主人公の【 道化 】っぷりも【 忍野メメ 】の【 チャラカッコイイ 】感じもさることながら、なんと言っても【 羽川翼 】が全盛期ですし。最高の【 バッドエンド 】ですし。一見【 ファンタジー 】にも思えますが、さほど多くもない【 ギミック 】を最大限に生かした、紛れもない【 ミステリー 】でもあります。それに関しては、物語シリーズ全体に対しても言えることかもしれませんが。ともかく、読んで損はないどころではない、凄い小説です。まぁ、内容が全く同じなのに千円くらい高い【 涜葬版 】を買うのは、よほど【 装丁 】が気に入った人か、それこそ【 西尾維新 】の小説なら【 文庫版 】も【 別物 】として、全て新品を買って揃えている【 同志 】の方くらいしかいないでしょうけれど。傷物語 [ 西尾維新 ]価格:1,404円(税込、送料込)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.02.08
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物語シリーズの【 ヒロイン本 】といえば、其ノ壹【 羽川翼 】其ノ貮【 八九寺真宵 】其ノ參【 忍野忍 】其ノ肆【 千石撫子 】其ノ伍【 戦場ヶ原ひたぎ 】其ノ陸【 神原駿河 】其ノ漆【 ファイヤーシスターズ 】と、アニメの進行に合わせてなのか何なのか、よく分からない順番で【 ヒロイン 】達が取り上げられてきていましたが、今回、満を持して【 斧乃木余接 】の登場です。初めて『 偽物語 』で出てきた時には、まさか【 ヒロイン 】のひとりになるだなんて想像もしていませんでしたが、今となっては重要なキャラですね。アニメ<物語>シリーズヒロイン本 其ノ捌 斧乃木余接 [ 講談社BOX ]価格:972円(税込、送料込)この【 ヒロイン本 】には、原作者【 西尾維新 】書き下ろしの短々編『 よつぎストレス 』も収録されています。時系列というか場面的には『 猫物語・白 』と『 終物語・中 』が、ちょうど【 クロス 】するところで、忍野忍と障り猫が【 猿の怪異 】に襲われていたところに【 斧乃木余接 】が助けに現れた? という、話には聞いていたけれど、実際には【 どんな会話があったんだろう 】と思っていたようなところが明かされた感じです。今回の【 インタビュー記事 】で登場しているのは『 憑物語 』など、いくつかのオープニングテーマの作曲・編曲者である【 クラムボン 】の【 ミト 】さん、そして『 憑物語 』のエンディングテーマを歌った【 ClariS 】で、もちろん【 斧乃木余接 】役の声優【 早見沙織 】さんの【 インタビュー 】も掲載されています。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.02.05
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著者【 西尾維新 】の『 業物語 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。業物語 [ 西尾維新 ]価格:1,296円(税込、送料込)前作の『 愚物語 』に続く【 物語シリーズ 】の【 オフシーズン 】第二弾ですね。そもそも【 物語シリーズ 】といえば【 ファイナルシーズン 】を終え、綺麗に【 まとまった 】ようにも見えたのですが、この【 オフシーズン 】は、ここから【 新たな物語 】が始まる【 第零話集 】らしいです。ただし、このシリーズ、いつまで続くんだよっ! という感じでもなく、この【 第零話集 】は、個人的な印象でいえば、まだ【 語られていなかった 】物語や、特定の登場人物の【 その後 】の物語が、順番に明かされていく感じでもあります。例えば『 愚物語 』では、三人の【 ヒロイン 】の【 その後 】が語られていました。愚物語 [ 西尾維新 ]価格:1,404円(税込、送料込)これは、多少【 ファイナルシーズン 】の【 ネタバレ 】も含むことになるというか、そもそも知らなければ、誰だよっ! という感じなのですが、一つ目の物語は、直江津高校から転校していった【 老倉育 】の、転校先での話でした。まさかの【 新シーズン 】が始まったかと思ったら、いきなり【 老倉育 】の語りで、度肝を抜かれた覚えがあります。二つ目の物語は【 神原駿河 】の話で、時系列的は『 花物語 』よりも【 後 】ですかね。ちょっとでも語ると【 ファイナルシーズン 】の【 ネタバレ 】が過ぎるので、内容については書きませんが、若干、その頃【 阿良々木暦 】が【 何をやっているのか 】も、ほのめかされていたりします。三つ目の物語は【 阿良々木月火 】の【 その後 】で、パッケージイラストの【 斧乃木余接 】が出てくるのは、この話ですね。そして、今回、紹介する『 業物語 』も【 三章構成 】で、それぞれ【 語り部 】が違う物語となっていました。ただ、一つ目の物語に関連して、巻頭に【 童話 】が付いていたりもします。これは【 忍野忍 】の【 ヒロイン本 】にも掲載されていたもので、吸血鬼【 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 】が、人間だった頃の昔話です。アニメ〈物語〉シリーズヒロイン本(其ノ3) [ 講談社 ]価格:972円(税込、送料込)それで、一つ目の物語ですが、正直、この【 語り部 】にも度肝を抜かれました。これは、吸血鬼【 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 】が誕生するまでの経緯が明かされる物語なのですが、主人公は、吸血鬼【 デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター 】で、その眷属【 トロピカレスク・ホームアウェイヴ・ドッグストリングス 】も登場します。二つ目の物語は、打って変わって【 阿良々木火憐 】の、高校一年の夏に【 山籠もり 】をしたという話で、前作の【 阿良々木月火 】と同様に【 その後 】の物語という感じでした。最後に、三つ目の物語ですが、こちらは【 羽川翼 】が【 忍野メメ 】を探して【 世界旅行 】をしていた時の【 物語 】を、見つけ出した【 忍野メメ 】に【 羽川翼 】が語って聞かせている、という形の話になっています。三つ目の物語に関しては、時系列的には【 ファイナルシーズン 】の途中で、ナチュラルに【 ネタバレ 】をしている気もしてきましたが、そんな感じです。ちなみに、この【 オフシーズン 】は、少なくとも【 あと二冊 】は刊行が予定されています。他の【 ヒロイン 】達についても【 その後 】が語られたりするのか、楽しみですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.02.04
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ページを開いてくれた【 ユーザー 】にあわせて【 最適な商品 】を自動で表示する【 楽天モーションウィジェット 】は、楽天ブログには対応していないので、新たに【 Amebaブログ 】を開設し、リンクを貼り付けてみました。やり方は、とても簡単です。1. まず、リンクの作成では、サイズを【 160×600 】に、詳細設定で【 枠線を表示する 】と【 自動で商品を動かす 】のチェックボックスにチェックを入れて、設定を反映させた【 ソース 】をコピーします。2. 次に【 Amebaブログ 】に移動し、ブログを書いたりデザインを変更したりする【 ブログ管理 】の画面で【 設定・管理 】のタブを選択。ここの【 サイドバーの設定 】の中にある【 プラグインの追加 】をクリックします。そこから【 フリープラグイン 】が入力できる画面へ行けるので、そこに先ほどの【 ソース 】を貼り付けて保存します。3. 最後に、今度は【 サイドバーの設定 】の中から【 配置設定 】を選択し、追加された【 フリープラグイン 】の配置を決めます。個人的には【 こんな感じ 】で、左下に配置するのがベストだという結論に達しました。なんというか、全く違和感がありませんね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.01.13
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新年、明けましておめでとうございます。先程の投稿から、あまり時間が経っていませんが、今年、最初に読み終えた本も紹介しておきたいと思います。著者【 西尾維新 】の『 掟上今日子の退職願 』です。掟上今日子の退職願 [ 西尾維新 ]価格:1,350円(税込、送料込)こちらは、日テレ系で【 新垣結衣 】主演でドラマ化もされた『 掟上今日子の備忘録 』を始めとする【 忘却探偵シリーズ 】の第五弾ですね。掟上今日子の備忘録 [ 西尾維新 ]価格:1,350円(税込、送料込)ドラマでは、ドラマの【 オリジナルキャラクター 】や【 サンドグラス 】という【 探偵斡旋所のようなもの 】が登場するなど、原作と異なる部分も多々あり、それらが大きく関わるドラマの【 最終話 】に関しては、原作にはない【 オリジナルストーリー 】でしたが、前作の『 掟上今日子の遺言書 』までの話がドラマ化されたと言っても、新作である『 掟上今日子の退職願 』は、別に【 その続き 】というわけではありません。そもそも、原作は【 忘却探偵 】が担当した数々の事件を【 短編集的に 】描いたものですからね。実際、ドラマでは【 岡田将生 】演じる【 隠館厄介 】という青年が主人公のようでしたが、原作の『 掟上今日子の推薦文 』や『 掟上今日子の挑戦状 』では、登場してさえおらず、ドラマでは【 他の登場人物と入れ替える 】などして、ストーリーを変えて登場させています。それによって、ドラマとして完成度の高い、素晴らしいものに仕上がっていました。ともあれ、このシリーズ第五弾は、意外なことに、西尾維新の初の【 書き下ろし短編集 】という見方もできるそうです。前々作の『 掟上今日子の挑戦状 』などは、講談社の発行する小説誌【 メフィスト 】で連載されていたりしましたからね。とは言っても、当然、全く【 括り 】のない【 短編集 】ではありません。第一話では【 バラバラ死体 】第二話では【 飛び降り死体 】第三話では【 絞殺死体 】第四話では【 水死体 】が発見されたという【 殺人事件 】について、その調査を【 忘却探偵 】が【 警察 】から依頼され、それぞれ異なる【 女性の警部 】と行動を共にするという内容でした。今まで、語り部は男性ばかりだったので、新しい視点というわけですが、まぁ【 忘却探偵 】に対する印象が、そんなに変わるということもないでしょう。ミステリーとしては、特に【 第一話 】が、推理していて楽しかったですね。そして【 第二話 】は、完全に【 盲点を突かれた 】という感じで、面白かったです。また【 第三話 】では、今日子さんが【 家族というものに対して、ネガティブな偏見を持っているのではないか 】ということが示唆されたり、最後の【 第四話 】では、今日子さんが【 猫派 】だということが分かったりしました。次回作は『 掟上今日子の婚姻届 』ということですが、そう言えば【 メフィスト 】でも連載は続いていますし、今後の展開も楽しみですね。前回の投稿で紹介した【 美少年シリーズ 】ほどではありませんが、こちらも堅苦しくない、むしろ斬新な【 探偵小説 】なので、読み易いですし、普通に【 ミステリーファン 】にもオススメです。勿論【 電子書籍版 】もありますよ。掟上今日子の退職願【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:1,350円( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.01.01
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新年、明けましておめでとうございます。早速ですが、今回は、昨年、最後に読み終えた本を紹介したいと思います。著者【 西尾維新 】の『 ぺてん師と空気男と美少年 』です。ぺてん師と空気男と美少年 [ 西尾維新 ]価格:680円(税込、送料込)これは、2015年10月20日【 講談社タイガ 】の創刊時に発売された4作のうちの1作『 美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 』の続編というか、シリーズ二作目となります。美少年探偵団 [ 西尾維新 ]価格:712円(税込、送料込)そもそも【 少年探偵団 】と言えば【 江戸川乱歩 】の【 明智小五郎シリーズ 】に登場する探偵団のことで、知っての通り『 暗黒星 』も『 ペテン師と空気男 』も、江戸川乱歩の小説ですね。まぁ、知っているだけで、どちらも読んだことはないのですが、おそらく、その内容と西尾維新の小説の内容とが【 リンクしている 】ということは、ほとんどないと思われます。細かい設定などで、微かに【 踏襲している 】ようなところはあるのかもしれませんし、心当たりが全くないとは言いませんが。ともかく、この『 ぺてん師と空気男と美少年 』に関して言えば、空気男の意味合いからして、空気のように頼りない男という【 比喩表現 】ではなく、単純に【 物理的な 】お話で、前作もそうでしたが、推理小説というより、ほとんど【 能力バトル 】というか【 頭脳戦 】という感じです。一癖も二癖もある【 美少年探偵団 】は、各々が【 並外れた特技 】を持っていて、その【 才能 】を駆使して【 探偵活動 】を行うのですが、各々が【 突拍子もない弱点 】を持っていたりもして、結構【 コメディタッチ 】な作品と言えるかもしれませんね。そういう意味では、かなり【 エンターテイメント性 】が高く、そこも江戸川乱歩の作品とは対照的で、あまり小説を読まない人でも読み易いのではないかと思います。勿論【 電子書籍版 】もありますよ。ぺてん師と空気男と美少年【電子書籍】[ 西尾維新 ]価格:680円( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2016.01.01
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十日ほど更新が空いてしまいましたが、本題に入る前に、改めて【 このブログの意義 】について考えていきます。基本的には、実直に【 アフィリエイト 】をするためのブログであり、同時に、アフィリエイトをしていく【 過程 】を記録しておくためのものです。今後は、他の【 無料ブログサービス 】でもアフィリエイトを行っていくつもりですが、その【 過程の記録 】については、ここに記していきます。それが、この【 アフィリエイト日記 】の意義ですね。勿論、実直に【 楽天アフィリエイト 】も行っていきますよ。今回は、オススメの映画『 グッド・ウィル・ハンティング 』です。【新品】グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ DVD価格:1,543円(税込、送料別)この『 グッド・ウィル・ハンティング 』という映画は、まだ俳優として無名であった【 マット・デイモン 】が、ハーバード大学在学中に執筆した戯曲を親友の【 ベン・アフレック 】に見せたことから、映画化に向けた脚本を共同で執筆することになり、作製されたものです。当然、主人公の【 ウィル・ハンティング 】は【 マット・デイモン 】が演じ、主人公の親友【 チャッキー・サリヴァン 】役は【 ベン・アフレック 】ですね。この映画は【 第55回 ゴールデングローブ賞 】や【 第70回 アカデミー賞 】の【 助演男優賞 】および【 脚本賞 】などを受賞しており、映画界でも高い評価を受けていることから、映画としての完成度は言うまでもありません。ストーリーは、簡単に言えば【 心に傷を負っている一人の青年と一人の心理学者との交流を描いたヒューマンドラマ 】なのですが、そこに絡んでくる主人公の親友などの【 他の登場人物たち 】の言動も、複雑に影響しながら、主人公を変革させていきます。主人公は天才的な頭脳の持ち主として描かれていますが、誰しも【 この主人公のような悩み 】を抱えているはずです。というより、悩んでいることにも、気付いていないかもしれません。人は、どう生きるべきなのか?その答えの一つが、この映画の中にあります。その他にも、示唆に富んだセリフを登場人物たちが幾つも放ってくれるので、どこかで刺激を受けること間違いなしです。個人的には、人と人との関わり方( ぶつかり合い方 )について、改めて学ばされた気がします。印象的なセリフなどは、敢えてここには書きません。ただ、見たことのない人もある人も、是非、じっくりと考えながら見ることをオススメします。勿論【 Blu-ray 】もありますよ。【新品】グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち Blu-ray価格:2,571円(税込、送料別)( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2015.12.11
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さて、最近は【 アクセスアップのための手法 】を学んでいる記事ばかりでしたが、そろそろ、少しは【 アフィリエイト 】も実践した方がいい気がしてきたので、この辺りで【 話題の商品 】の紹介でもしておきましょう。とは言っても【 話題の 】という点が重要で、これも【 SEO 】のテクニックの一つというか、基本ですね。では、早速【 楽天アフィリエイト 】で、キーワード【 話題 】で検索。新着順で並び替えて、一番上に出てきたのは、【送料無料】12月限定!訳あり絶品スイーツ月替わり山盛セット・訳ありガトーフロマージュ400g...価格:3,980円(税込、送料込)なるほど、超お得な【 訳あり絶品スイーツ 】ですか。こちらのショップでは、月替わりで【 スイーツの山盛りセット 】を販売しているようですね。今月は【 ガトーフロマージュ 】と【 濃厚チョコブラウニー 】と【 生チョコ苺ミルク 】です。普通に買ったら【 5010円 】のところが【 3980円 】になります。テレビでも話題と書いてありますが、実際のところ、どうなんでしょうか?まあ、何にしても、冷凍で【 30日 】ほと持つようですし、スイーツ好きとしてはとても魅かれる商品ですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2015.12.01
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まず【 Ping送信 】とは、ブログに新しく記事を投稿した際、その更新情報を【 ブログランキングサイト 】などに迅速に伝える機能のことです。つまり、簡単に言えば【 ブログの更新を宣伝する手段 】の一つですね。実は、よく分かっていなかったのですが、この【 Ping送信 】は【 トラックバック 】の機能を利用したもので、楽天ブログでは、記事を作成するページの下の方にある【 トラックバックURL 】を入力する欄を使います。毎回、入力しないといけないのは面倒ですが。これによって、送信したサイト内の検索結果などに、最新のブログ記事を表示することができるようになるようです。先ほど登録した【 人気ブログランキング 】も【 Ping送信先URL 】を提供しているので、早速この記事からやってみたいと思います。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)日記・雑談 ブログランキングへ
2015.11.30
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さて、早速【 楽天アフィリエイト 】に関連した内容から少し離れますが、まずは、ブログへの【 アクセス 】を増やさないことには【 アフィリエイト 】をしても仕方ありません。逆に、まだ【 アフィリエイト 】をしていないのに【 アクセス 】を増やそうというのもどうかと思いますが、ゆっくり順番に試していく方針なので、とりあえず【 ブログランキング 】に登録してみることにしました。ブログランキングとは、その名の通り【 ブログの人気順位を決める 】というもので、数多くのポータルサイトが存在します。ここに登録することで、そのサイトからブログへの【 アクセス 】が見込めるので、アクセスアップにつながるというわけです。今回は、試しに【 人気ブログランキング 】というサイトに登録してみました。ブログ情報を入力するだけで、簡単に登録できます。そして、提供された【 リンクバナー 】をブログに貼り付け、ランキングアップを目指していきましょう。日記・雑談 ブログランキングへこの【 バナー 】がクリックされることによって、ランキングが上がっていく仕組みのようです。まぁ、ともかく様子見ですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.29
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実直に【 アフィリエイトノウハウ道場 】の【 アクセスアップの秘訣 】を参考にして、初めて【 クチコミテーマ 】というのを使ってみました。試しに【 アフィリエイト 】で検索してみると【 楽天アフィリエイト♪ 】が最もクチコミ数の多いテーマだったので、これを選択。しかし、プレッシャーのかかる注意書きが出てくるんですね。> クチコミテーマを選択した場合は、クチコミテーマに関連した内容を中心に書いてください。まぁ、ブログのテーマがそもそも【 楽天アフィリエイト 】なので、関連しないということはないと思いますが、何ぶん初心者なので、まだ【 準備段階 】というか、むしろ【 勉強中 】の記事しか書いてないんですよね。実際【 アフィリエイト 】自体は、ほとんど行っていません。これからも、しばらくは【 実践 】には入らないかもしれませんが、本当に【 クチコミテーマを選択することによる効果 】が現れるのかどうか、実験の意味も込めて色々と選択していきたいと思います。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.28
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〈 パート8 〉は【 アフィリエイト体験談 】です。ここでは、楽天アフィリエイトを活用しているパートナーの皆さんの【 モチベーションが上がった体験 】や【 成功体験 】などが紹介されていました。アフィリエイトの【 ノウハウ 】ではありませんが、これはこれで参考になります。今回で、この【 アフィリエイトノウハウ道場 】は、一通り読み終えたことになりますが、ここまでの【 まとめ 】として【 フリーページ 】を作ってみました。>【 アフィリエイトノウハウ道場 】読破とりあえず、これで、基本的な【 アフィリエイトを始める準備 】は整った、という感じですかね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.27
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〈 パート7 〉は【 効率的なアフィリエイトのコツ 】です。楽天アフィリエイトを活用しているパートナーの皆さんは、効率的にアフィリエイトを行うため、どのような工夫をしているのでしょうか?ここでは【 時間削減のテクニック 】や【 商品を検索するための方法 】などについて紹介されていました。〈 情報収集のコツ 〉 情報収集を効率化するには【 メルマガ 】に登録したり【 楽天スーパーエージェント 】を利用したりして、新着情報の通知を受け取るのが基本のようです。また、気に入った商品を普段から【 お気に入りブックマーク 】に入れておくようにすると、後で探す手間が省けます。〈 商品検索のコツ 〉 検索のコツとしては、まず多くのものがヒットしそうなキーワードから検索して、徐々に絞り込みを行っていく、というのは言うまでもありませんが、同じ言葉でも【 アルファベット・カタカナ・漢字・ひらがな 】で、表記を変えて検索すると、違う結果になることがあるので、試してみた方がいいかもしれません。検索結果を【 お気に入り登録 】しておくのも、効率化する上では重要ですね。〈 サイト作成のコツ 〉 サイト作成においては【 楽天アフィリエイトツール 】を利用するのが、最も効率的です。また、自分で【 HTMLテンプレート 】を作成し、記事作成を容易にしている方もいるようですね。今回も、それなりに参考になりそうな内容でした。さて、この【 アフィリエイトノウハウ道場 】には、あと〈 パート8 〉として【 アフィリエイト体験談 】のページもありますが、これまでのように【 要点をまとめて記事にする 】ようなものではないので、次回は【 読んだという報告 】だけにとどめようと思います。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.25
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〈 パート6 〉は【 記事の作り方のコツ( 画像・レイアウト編 )】です。楽天アフィリエイトを活用しているパートナーの皆さんが【 記事を書く際に工夫している点 】について、今回は、記事の【 画像 】と【 レイアウト 】にスポットを当てた内容ですね。〈 画像の見せ方のコツ 〉 画像サイズに関しては、小さい方が効果的だという意見と大きい方が良いという意見の両方がありますが、結局は【 適材適所 】という感じでしょうか。どういう画像を使うべきかについて言えば、やはり【 買ってみて初めて分かった 】というような【 実物の感じ 】が分かりやすく伝わる写真に、最も需要があるようです。〈 リンクの載せ方のコツ 〉 画像リンクだけでなく【 テキストリンク 】も併用した方がいいという意見が多く、さらに【 ショップリンク 】も同時に載せた方がいいという意見もあります。また、注意事項として【 アフィリエイトリンクを押し出し過ぎない方がいい 】という声が多いようです。〈 レイアウトのコツ 〉 アフィリエイトのページを作るなら、まず【 テンプレート 】を使ってレイアウトを作るのが主流ですよね。ブログの機能としては【 カテゴリ 】で分類するのも有用になってきます。ただ、基本的には【 文章と画像を程よいバランスで配置していくセンス 】が必要なようです。これに関しては、人気ブロガーさんのブログを参考にするのが一番かもしれません。今回の【 画像の見せ方のコツ 】については、ちょっと長かったので割と大胆に短くまとめていますが、アフィリエイトノウハウ道場の【 元のページ 】には【 写真の撮り方 】などについても書かれていたので、必要に応じて読み返したいと思います。ともかく、やっと〈 パート6 〉まで来たので、あと少しで終わりですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.25
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〈 パート5 〉は【 記事の作り方のコツ( 文章編 )】です。楽天アフィリエイトを活用しているパートナーの皆さんは、商品を紹介する際に、どのような工夫をしているのでしょうか?今回は、記事の【 文章 】にスポットを当てた内容ですね。〈 初級編 〉 当然ながら【 お得な情報 】があれば書くべきですが、商品の良い所にも悪い所にも触れ、買い手目線の【 詳細 】で【 信憑性の高い 】記事になるよう、心がけることが大切です。〈 中級編 〉 例えば、食材の紹介なら、自分で作った料理のレシピを掲載するなど、商品の【 使い方 】や【 使用感 】を記事にしたり、紹介する商品に【 関連する商品 】や【 ショップ 】も一緒に掲載したりすると、効果があります。ともかく、購入者の立場で【 読者の知りたいことは何か 】を考えて文章を書くことが重要ですね。〈 上級編 〉 お気に入りのショップがない人でも、商品の紹介に慣れてきたら、時には【 ショップの紹介 】も視野に入れてみるといいかもしれません。また、未購入の商品でも、自分が実際に買おうと思っているものなら、しっかりとリサーチして記事にすれば、同じように考えている人に【 情報提供 】することができます。最後に【 タイトルの選び方 】についても書かれていましたが、思いもよらないような【 これは盲点だったな 】と言えるような情報は、さすがにありませんでしたね。つまり、記事の文章の書き方については、大体【 定番のもの 】が出来上がっているようです。とりあえず、実直に参考にしていきましょう。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.24
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〈 パート4 〉は【 成果をあげやすい商品選びのコツ 】です。ここでは、楽天アフィリエイトを活用しているパートナーの皆さんが考える【 成果をあげやすい商品選びのコツ 】と、実際に【 参考にしている情報の例 】が紹介されていました。 〈 初級編 〉 最もスタンダードなのは【 自分が買った商品 】を紹介することで、成果をあげやすいというより【 情報提供 】のしやすさが、成果につながっているようです。そういう意味では、紹介する商品の【 画像の質 】や【 レビューの数 】も成果に関わってくるので、気にしてみるといいかもしれません。〈 中級編 〉 やはり【 情報提供 】という観点から言えば【 お買い得な商品 】を紹介するのが、成果につながりやすいことは間違いないでしょう。送料無料だったり、セール品だったり、限定商品だったり、そういう情報をいち早く提供すると、成果があがりやすいようです。〈 上級編 〉 メディアで紹介されたというような【 話題の商品 】は、すぐに取り上げれば、おそらく【 アクセスも 成果も 】あがります。みんなが気になっていそうなもの、旬の商品を扱うという意味では【 季節の商品 】も、ちょうどいい時期に紹介すれば、成果も上がりやすいでしょう。〈 情報収集の方法 〉 テレビの【 情報番組 】や【 ニュースの特集 】などを参考にしたり、ファッション関係なら【 雑誌 】から情報を得るのが、まず主流ですよね。その他には【 コンビニのホームページ 】などから新商品を探してきたり、フリーペーパーや通販カタログなどを見たり、登録しているメルマガを参考にしたりしている人が多いようです。また、他の人の【 ブログ 】や【 SNS 】などで話題になっている商品にも、アンテナを張っていた方がいいかもしれませんね。前回と同様、まとめてみると【 特に真新しいことは言っていない 】ようですが、今回も【 皆さんの実例 】がたくさん書かれていて、参考になりました。自分で商品を選ぶ際に、選び方を改めて復習するには、ちょうどいいかもしれません。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.23
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〈 パート3 〉は【 サイトのテーマを決めるコツ 】です。ここでは、楽天アフィリエイトを活用しているパートナーの皆さんが考える【 サイトのテーマを決めるコツ 】や、実際に作成されている【 サイトテーマの例 】が紹介されていました。 〈 テーマを絞るべきかどうか 〉 そもそも【 サイトのテーマは一つに絞った方がいいのか 】については、意見の分かれるところで、テーマとアフィリエイトとは【 無関係 】の方がいいという声もあるくらいです。まずは、自分の考えを改めて確認しましょう。〈 自分の好きな事から決める 〉 サイトのテーマを絞るなら、やっぱり【 自分の趣味 】や【 生活の中で得た知識 】について書く場所にするのが主流ですよね。まず、何にしても続かなければ意味がありません。その上で、読んでくれる人への【 情報提供 】を意識することが大切です。〈 ターゲットを絞って決める 〉 テーマを絞るには、先に【 ターゲットを絞る 】のが重要だという意見も多いようです。しかし、逆に、あえてターゲットを絞らず【 みんなが共感できるテーマ 】を掲げるのが、功を奏する場合もあります。今回の内容については、特に【 皆さんの実例 】がとても参考になりました。ただ、様々な意見がありますが、どちらが正しいということもなく、結論は出ないという結論に達しているようです。ともかく、自分に合ったやり方で、やってみるのが吉ですね。( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/
2015.11.22
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