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花と実と魔女と
06イタリア2
2006・10・8
世界で5番目に小さな国 ☆ 「サン・マリノ共和国」
10月5日の日記でご紹介したラヴェンナからバスで1時間半、
ヨーロッパ最古の共和国で現在も世界で5番目に小さな国
「サン・マリノ共和国」を訪れました。
1700年もの間、異国を拒んだ断崖にあるこの共和国は
写真のように細い小路を上るように観光します。
独立した共和国とはいえ、
私たちは特にパスポートコントロールも受けず
イタリアの町を訪れる感覚で行くことが出来ます。
面積は61キロ平方メートル、人口3万人弱だそうですが
ご覧のように、観光客が沢山訪れ、観光立国なのですね。
ロープウェイ駅までくると
こんなすばらしい眺望を望むことが出来ます。
この画像があらわすように、かなりの絶壁に建国されているのです。
(標高755メートルのティータ山の頂にあります。)
こちらが、共和国宮殿。
ちょうど、衛兵交代を観ることができました。
バッキンガムの比ではありませんが、
衛兵は背筋シャンとして、気持ちいいですね。
(と書きながら、PC打つ手を休めて背スジをピッ・笑)
共和国宮殿の傍にある、サント教会。
1826年に建立されたネオクラシック様式の教会ですが、
イタリアで訪れる建物はどこも古~いので、
とっても新しいものに感じます。(笑)
プチ彫刻の森美術館・・・のようなコーナーもあり
コンパクトながらとても良く整備されています。
イタリアジェラードのお店、
坂道を登ったり下ったりしたのでこのお店に立ち寄って、
ジェラード購入 (^.^)
たっぷりよそってくれて、より美味しくいただきました。
サン・マリノ観光、プラス、本場イタリアジェラード!
とっても☆イタ~りアン☆な午後でした。
この後、バスで3~4時間かけて!
いよいよ花の都フィレンツェに向かいます。
2006・10・9
トスカーナ地方を走り ☆ フィレンツェに
旅の3日目の夕方(成田から数えると4日目)、
トスカーナ地方をひた走り
花の都「フィレンツェ」に向かいます。
このあたりに来ると見事に緑が増え
4時間ものドライブも窓の外を見ていると癒されます。
(もっとも、バス移動中は例外なく爆睡タイムとなりますが)
フィレンツェに着いたのは渋滞もあって午後8時頃、
私たちの夕食も予定より遅れ気味・・・
その上、フィレンツェもバスの乗り入れはかなり制限されており
離れた場所で下車(他のバスも同じようでした)
疲れ気味の足取りながら、暗くなった路をテクテク20分程歩いて
レストランに到着。
先ずはパスタを肴に乾杯。
(わたしは相変わらずジュースだけど・・・笑)
続いて、トスカーナ名物Tボーンステーキ・・・といっても
なぜか、この日はポークでした。(笑)
デザートを戴いて又テクテク歩いて、バスに乗りホテルへ
ラヴェンナからサン・マリノ共和国観光の長い一日がようやく終わります。
翌朝、早速フィレンツェ観光に出発しますが
お目当ての中心部(ウッフィッツィ美術館)まで
昨晩と同様の徒歩から始まります。
写真はサンタクローチェ教会。
14世紀末に完成したフランチェスコ修道会の教会で
ミケランジェロ、ダンテ、マキャべり、ガリレオ ガリレイの墓碑が並び
ジョットのフレスコ画もあるということです。
本当なら、寄って見たかったけれど、
残念ながら時間的余裕が無いためにパス。
この日も快晴、大好きなフィレンツェ中心部
シ二ョーリア広場までのお散歩も気分上々。
(以前はもっと近くのヴェッキオ橋の袂で下車できたのですが・・・)
いよいよやってきました、
共和国時代から政治の中心でヴェッキオ宮殿(写真)と
ロッシア(回廊)に囲まれた大広場。
ここがシ二ヨーリア広場、
広場にはジャンボローニャ作の「コジモ一世の騎馬像」をはじめ
数多くの像が立ち並びます。
この広場の直ぐ傍には これまた憧れ尽きぬ
ウッフィッツィ美術館(ヴェッキオ宮殿に繋がってます)があります。
この後入館できるはずの美術館にわたしの心は早くもワープ。
ワクワク♪な心で、旅半ばの、疲れも忘れるのでした。
*****・・・******・・・*****・・・******
車窓に観るトスカーナの景色ダ・ヴィンチの空気遠近法のままに暮れゆく
モナリザの背後に広がる風景の光と風を求め旅する
HANA魔女・詠
2006・10・10
大・大・大好きな ☆ ウフィツィ美術館
昨日に続いて、花の都フィレンツェ、シニョーリア広場。
彫刻は宮殿の隣、「ネプチューンの噴水」
ルネッサンスは人間回帰の時代、
この世とは異なる「神の世界」だけを追い求めた時代を経て、
ギリシャ神話をベースに、人間の美を賞賛しているのかな~?
(15~16世紀ごろに、人間の裸体を美しいだけの理由では
表現できなかったのでギリシャ神話をアートすることで、
人間をよく見つめ、芸術まで高めたのでしょう・・・ね)
こちらは、ミケランジェロの「ダヴィデ像」
ただし広場にあるのはレプリカで
本物は、アカデミア美術館に展示されています。
ただ、このアカデミア美術館、
四年前にも観ることができなかったので、自由時間に
今回も行ってはみたものの、
長蛇の列、それも入館予約のために・・・
他にも見たいところはあるし、コレはもう諦めよう・・・と
今回も本物のダヴィデさんにはお会いできませんでした、残念。
13世紀以降、ここは常に政治の中心舞台であり
今もフィレンツェ行政の要。
共和国政府の集会所であり、儀式の場。
中世自由都市の時代フィレンツェの市民が
熱く政治談議を戦わせたこの場に
後世彫刻が置かれるようになってから、
さながら屋外ギャラリーのようになり、
私たち観光客をアートの世界に誘ってくれます。
宮殿の直となりに、憧れのウフィツィ美術館があり
コの字型の回廊のような建物。
向かって左側が入り口となり、
常に入館待ちの長蛇の列ができています。
年間数百万人とも言われる来訪者達を
魅了しつづけて止まないのは16世紀の権力者
メディチ家のプライベートコレクション約4800点。
最近のカメラは高性能で、商用に使う人が多くなったので
版権の関係でとても厳しくなったそうです。
そんなことからも、美術館内は撮影禁止。
そこで、上のボッティチェッリの」「ヴィーナスの誕生」は
私の持っている本で紹介してみました。
どこかで見たことのある絵でしょう?
そう、そうなんです、
そのくらい有名な絵がいっぱいあるんです、ここにも。
ボッティチェッリの「春」
画面右の春風の妖精がなぜ青いのか?
不気味なほど青すぎる青年像なのかが謎ですが・・・(笑)
解説してくれた日本人の現地ライセンスガイドさんに訊ねると
「下手だからです・・」と手厳しい解説をこっそりしてくれましたが。
そして、今回わたしに衝撃的なほどの感動をくれたのが
おなじみダ・ヴィンチの「受胎告知」
「マリアよ、あなたは神より恩寵を賜った、
あなたは男の子を生むだろう。その子をイエスと名づけよ」
新約聖書に記されるこの場面は
色々な画家によって数多く描かれていますが
それまでの硬直した表現方法とは異なり、
われらが天才ダ・ヴィンチ先生は動きのある構図、
卓越の遠近法、臨場感いっぱいの表現で
花の一つ一つまで細部にわたり丁寧に描きこんでいます。
そのために、ダヴィンチの熱心さは人体解剖もいとわず
例えば天使の羽を描くために、
降り立つ鳥の様子を研究したといいます。
実はこの作品こそが、
ダ・ヴィンチが単独で描いたデビュー作といわれています。
このことから、「受胎告知」は若い画家レオナルドが聞いた
“天の声”だったといえるのかもしれません。
以上のことを知るにつけ、
現地でライセンスガイドさんの熱心な解説を聞きながら鑑賞すると、
私の胸に熱いものがこみ上げてきました。
実際この感動のためにだけでも、
12時間のフライトは苦になりません・・・
ウフィツィ美術館の3階の窓から、ヴェッキオ宮殿の方角を撮影。
このポジションは撮影OKでしたので・・・
同じく3階の別の窓からは
アルノ川に架かるベッキオ橋を眼下に見ることが出来ます。
*****・・・******・・・*****・・・******
ヴィーナスの微笑む都フィレンツェの薔薇色の屋根輝く秋の日
ダ・ヴィンチの「受胎告知」に透明な天使の声が確かに聞こゆ
トスカーナの春風となりボッティチェリが描きし画布に万の花咲く
HANA魔女・詠
2006・10・11
ふわふわりイタリアに見る夢色
昨日の日記に続いて、イタリアはフィレンツェの旅日記。
ウフィッツィ美術館での興奮もさめやらぬ間に
引き続き、サンマルコ美術館にまいりました。
実は入館が1時20分までということなので、
わたしはツアー仲間とお別れして
ランチもせず、まっすぐに向かいました。
フィレンツェは徒歩圏内に見所が集まっているので
そんなこともOKなんですよ。
写真はサン・マルコ美術館の入り口。
此処もご覧のとおり、イタリアで毎度おなじみ修復工事中です(笑)
サン・マルコ修道院の中庭。
良く手入れされて、いっそうの静けさを感じます。
ここサンマルコ教会はかつてドミニコ会の僧侶たちが
修行を積んだ修道院の代表格。
美しい回廊に囲まれた中庭にたつと、
敬虔な僧侶達の祈リ暮らした、中世の趣が偲ばれます。
一階の聖堂参事会室を飾るフレスコ画「キリストの磔刑」
1441年ごろ、フラ・アンジェリコは涙を流しながら
この作品を描いたといいます。
フラ(僧)アンジェリコ(天使のような)の本名は
グイド・ディ・ピエトロといい
聖職者が世俗にまみれていた当時にあって
敬虔な聖職者として生涯を送った画家。
そして、今回ぜひとも見たかったこちらが
二階への階段を上ると目に飛び込んでくる
フラ・アンジェリコの傑作「受胎告知」
アンジェリコが生涯9回も描いている「受胎告知」ですが
それだけこのテーマに対する思いいれの程がわかります。
とくに、この絵は神への敬虔な思い示す両手を胸の前で交差するポーズや
庭園に楚々と咲く花が清らかな情景を生み出しており
画家アンジェリコが絵筆をとる前に祈りを捧げたということが
想像に難くない雰囲気をかもしだしています。
アンジェリコの仕事中の生真面目な様子が目に浮かぶような気さえします。
実はこの美術館でも撮影禁止だったのですが
人が少なかったので、写真に撮ることができました。
あまりの美しさからとはいえ、
決まりを破ってしまい、ゴメンなさい。
絵の右側のくりぬかれた入り口は
この建物の2階にずら~っとならぶ僧房の一つ。
その一つひとつの壁にも大小のフレスコ画が描かれていました。
こちらも現在売店に使っている部屋の壁に
さりげなくそして堂々と描かれていた
ギル・ランダイオ作「最後の晩餐」
それにしても、700年近く前の作品が
とても良好な保存状態にあることに驚かされました。
教科書でおなじみのフラ・アンジェリコの
「受胎告知」を観た後に、写真のカフェ?でランチ。
棚の上にはアルコール類もありますが
テーブルでは皆さん思い思いのランチ(パスタなど)を
美味しそうに食べていました。
イタリアの普通の人の普通のランチ・・・
こんな風にぶらりと入るお店でのフリータイムが
旅の楽しさを増してくれます。
食後のカプチーノも美味しかったですよ。
*****・・・******・・・*****・・・******
カプチーノの泡立つミルクふわふわりイタリアに見る夢色に溶けて
HANA魔女・詠
2006・10・18
花の都・フィレンツェの花の聖母教会
久しぶりに9月に旅したイタリア紀行、
今回は、花の都・フィレンツェのドゥオモ近辺。
写真は花の聖母教会とも呼ばれる
「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」
ルネッサンスのシンボル的な聖堂として知られ
1296年から140年もの長い歳月をかけて完成した聖堂。
中世時代から花の都の象徴としてふさわしく
外観の色大理石で装飾された華やかさは
マリア様を名に頂くにふさわしい聖堂ですね。
この外壁の模様だけでも
140年の歳月を必要としたことが判る気がします。
外観の華やかさに圧倒されて内部に入ると
ミラノのドウモに比べても意外にさっぱりした感じ。
(がら~んとしてる印象すら受けます)
それでも、世界に名だたる観光地とあって
このように、ツーリストはいつもいっぱい♪
カメラを持って
堂内をよ~く見ようと一生懸命です。
ここにも、堂内には参拝者の願いを込めて輝く
キャンドルが、沢山灯されています。
この聖堂では、アロマキャンドルにつかうような
金属の皿にはいったキャンドルを使っていて
松ぼっくりの形をしたようなキャンドル立てにひとつひとつ置いていきます。
わたしも、一つ置かせていただきました。
クーポラに描かれているこの天井画はフレスコで
「最後の審判」が描かれています。
「最後の審判」はミケランジェロが描いたシステイーナ礼拝堂の絵が有名ですが、
こうして、人生最期のときは、天国にいけるように
日々心して暮らしなさいよ、という戒めなのかもしれませんね。
わたしも遥か高くの天井をメガネを通して
よ~く見つめ、心に刻み込んでまいりました・・・
そしてこちらはドウモの近くにある八角形の建物
「サン・ジョバンニ洗礼堂」
写真はその天井の絵、ピカピカの金色の絵に圧倒されます。
実はこの洗礼堂の外にはロレンツォ・ギベルテ作
東門の扉(現在はレプリカ)があり
ミケランジェロが「天国の門」と絶賛した扉です。
私にとって、三度目のフィレンツェ訪問ですが
洗礼堂の中に入るのは、初めて。
眩いほどの天井画に思わず息を呑むほどでした。
このように教会や洗礼堂が輝くほどに立派で美しいのは
時の権力者や聖職者の権威を誇示するということの他に
当時の人々が文盲が多かったために、
聖書のエピソードを誰にでもわかりやすく、
印象に残る形で伝え教える必要があったからだそうです。
たしかに、この洗礼堂にくれば
神の世界を一目でイメージできますものね~
困難に満ちた日々ではあるけれど、いつか天国に召される日まで
洗礼を受けた後は神の御心に敵うように生きていきなさいね・・・と
このロマネスク様式の建物が作られてから、
1000年もの長きにわたって人々を勇気付けてきたのね~と
しばし、感慨にふけった洗礼堂でした。
2006・10・19
フィレンツェに来たら☆やっぱりここよネ
フィレンツェに来たらやっぱりこの景色!
ツアーのコースには入っていなかったので
街中から、タクシーでやって来ました。
花の都を一望に出来る高台、ミケランジェロ広場からの景色です。
ばら色の屋根の連なりとアルノ川の流れが
花の都フィレンツェの美しさを際立たせていますね。
左側に見える屋根のついた橋がベッキオ橋です。
こちらはミケランジェロ作「ダヴィデ像」のレプリカ。
フィレンツェの中心部を眺められる広い展望台にあります。
帰りはタクシーの運転手さんがラッシュを避け裏道をスイスイ!
ベッキオ橋の辺(ほとり)で降ろしてくれました。
1345年に架けられたフィレンツェ最古のベッキオ橋には、
以前肉屋さんが並んでいたと聞いたことがありますが、
16世紀にヴェッキオ宮とピッティ宮を結ぶために築かれた時
メディチ家の意向で、宝飾店に変えられたと記憶しています。
ベッキオ橋は、ご覧のような宝飾店が並んでいます。
ウインドゥショッピングには最高の場所(^.^)
でも、スリの名所?とも聞きました。
キラキラ宝飾は、眺める私たちの目にも
きらきらと☆マークが点いちゃいますね。
フィレンツェの中心部を散策していますと、
チョット休憩したくなり
今回も、このお店に立ち寄ることにしました。
美味しそうでしょう?
セルフサービスのお店ですが、
このようにパスタやサラダ、デザートまでメニューは盛りだくさん。
こんなメインメニューにもなりそうなお皿もあります。
8ユーロだと概ね1200円位ということになります。
デザートのショーケースは、今見てもそそられます・・・
「フィレンツェはヾ(@⌒¬⌒@)ノ 美味しい」と
画像が物語っていますね。
2006・10・20
フィレンツェは美味しい ☆ アンティークレストラン
フィレンツェでの夕食は各自で自由食、
私が狙いを定めて行ったのが、レストラン「パオリ」
予約しなかったので、早め(19時)に行ってみました。
写真はお店の入り口の様子。
幸い、予約無しでも席を用意してもらえたので、いざ入店。
ルネッサンス時代のフレスコ画に色どられた店内は
まるで中世にタイムスリップしたよう・・・
アーチの柱も心憎いばかり・・・
まるで、美術館か博物館のようです。
私の席から入り口方向を見るとこんな感じ・・・
決して大きく目立つ店構えではないのに、
夜のオープン時間(19時)と同時にお客様が続々やってきます。
英語圏のお客様も多いようです。
土曜日なので、モチロン現地の方も・・・
私の選んだコースメニュー、最初は前菜をチョイス。
どれも美味しそうで、迷っちゃったので
年季の入ったボーイさんにお任せ・・・
その結果がこのお皿。
いろんな種類のお料理を楽しむことができ、
もうコレだけでも感激!(^.^)
そのあと、メインは手長海老の漁師風。
ミックスサラダは席で
ボーイさんが鮮やかな手さばきで、作ってくれます。
このお店はボーイさんたちも皆さん、年季が入っていて
片言の日本語や英語を話して、お客様を楽しませてくれます。
彼らがこのお店に愛着と誇りを持って働いていることが伝わってきて、
とても気持ちよく美味しい食事を摂ることができました。
ホールトマトをボーイさんがこのようにカットして
ミックスサラダに作ってくれるのです。
こちらは家人が選んだコースの手打ち麺のカルボナーラ。
メインのフィレンツェ風Tボーンステーキ。
これも、美味しかったそうですよ。(^.^)
お好みデザートのワゴンサービス。
左の茶色いのはトロ~リとろけたチョコレートです。
こちらが、マイセレクトデザート。
真ん中のはイチヂクです。
懐かしくて選んじゃいました。
食後のカプチーノ。
あわ立つミルクが、フィレンツェの夜を溶かし込んで
夢の味がしました。
ゆったりと食事を楽しんだ後店を出ると、
昼の熱気の残るドゥオモの近くでは、
まだ沢山の人でにぎわっていましたが
大好きなフィレンツェにも夜の帳がおりて・・・
明日の朝には、花の都とも、もうお別れです。
*****・・・******・・・*****・・・******
カプチーノの泡立つミルクにフィレンツェの夜を溶かして夢の味
HANA魔女・詠
2006・10・26
競馬でも有名なイタリアの古都☆シエナ
9月中旬に訪れたイタリア、
今日の写真は名残惜しいフィレンツェから
古都シエナにバスで向かう途中で
トスカーナ地方の丘陵地帯が窓越しに楽しめます。
シエナ郊外でバスを下車。
(近年、観光地の傍まで
バスを乗り入れる事ができなくなってきています)
歩く途中にシエナのドゥオモを遠くから見るとこんな感じ。
この写真から歩く距離をご想像ください(^.^)
それでも、不思議なことに20~30分も歩くと
ちゃんとシエナの街中に来るから、今考えても不思議だわ。
こんな路地ですもの、
バスで直接あの有名なカンポ広場に
乗り付けるなんて不可能ですよね。
此処シエナでは地区対抗の(町ごと)競馬が有名です。
今年の夏の様子がお店の外壁に飾ってありました。
そうなんです、今年はこの地区が勝ったのだそうです。
日ごろから、結束が固いということでですが、
町ぐるみで、熱くなり!
自分の地区の馬が一番速い!という気持ちは
こんなところにも出ていますね。
小さな古い町ですが、
写真のような音楽学校?!もあって
歴史を感じます。
イタリアは食文化はモチロン
音楽や美術といった芸術面でも
群を抜いたレベルを保持する・・・
つくづくすごい国だと痛感します。
2006・10・27
イタリアにも縞馬がいる ☆ シエナの縞々ドゥオモ
白大理石と黒大理石を交互に積み重ねた
縞模様が個性的なドゥオモは、12世紀に着工、
丸屋根(クーポラ)は13世紀、正面と内陣部は14世紀に完成。
隣接するライバルの都市、フィレンツェに対抗して
より、立派に・・・と建てられたドゥオモ。
ちょうど、正面(ファサード)修復工事中でしたが、
写真のカバーがしてあるのが面白いですね。
内部も、見事なまでの縞々・・・
エキゾチックなシマウマ模様(笑)に圧倒されつつ内部を見学。
外観はフィレンツェのドゥオモ、
内部の豪華さではシエナに軍配が上がると言われますが
全くその通りです。
床も精細なモザイク画でシエナの建国の祖
オオカミに育てられた双子の王子達の絵が描かれています。
床に描いてあると、どうしても痛むために
ベニヤ板や、シート、カーペットなどで
ほとんどの期間カバーされていますが
今回は、ご覧のように、はっきりと観ることができました。
これは、とってもラッキーなことでした。
右側の風神にまつわるエピソードも
美しいラインを用いた大理石の絵となって
床に描かれています。
また、このシエナのドウオモは貴重な美術品の宝庫で、
ピッコロミニ図書館があり、写真はその天井画。
こちらは賛美歌?の楽譜。
とても美しいですね。
ドウオモの床には
キリストの誕生を聞いて、恐れをなしたローマの王が
この年誕生した男の子を惨殺したと言う話を
大理石の画にしたもの。
リアルです。
シエナの司教様が説教をするところは
上の部分で、その柱を、ライオンの背で支えています。
丸屋根クーポラの内部に描かれた☆模様が
天井中央から差し込む外光に瞬き、とても印象的です。
他には類を見ない、大理石を組み合わせて描いた絵に感嘆しながら
帰り際にもう一度祭壇の方を振り返ると・・・
中世的で荘厳なシエナ派と呼ばれる絵画様式が結集された
ドゥオモの素晴らしさに改めて感動を覚えました。
2006・10・28
イタリアの古都☆シエナの美味しい写真
ドウオモをでて少し歩くと
此処シエナの暮らしを伝える商店街にやってきました。
写真は、イノシシ?がぶら下がる店頭。
お肉屋さんですね。
あるお店では、チーズを売っていました。
どれも美味しそうで、できるなら全部テイスティングしたい・・
モチロン、ハムもご覧のように・・・
スペインのイベリコハムは有名ですが
このあたりも、とっても美味しいハムを作っているようです。
豊富な食材で、ご覧のようなお店を見っけ(^.^)
あ~、これも食べたい・・・とパニーニを横目でみながら、
カンポ広場への道を進みます。
あ~、あのフォッカチオ?食べたかったわ・・・
左上は、ビスコッテイ。
油を使わず、さっくりしているけれど
中のナッツの濃厚さが、私好み。
コーヒーに付けていただくのも格別です。
日本でも輸入食材店などで、手に入りますが
ナカナカおいしいものに出会えません。
いつか、手作りしてみたいお菓子です。
どなたか、簡単美味しい、お勧めのレシピご存知ないですか・・・
2006・10・29
イタリアの古都☆シエナといえばカンポ広場
さあ、いよいよ、類まれなる美しさで
世界中の人々を魅了するカンポ広場。
(けっして、〒の保険加入者の広場ではありません・・・)
その美しい傾斜を持つ貝殻状の広場は
何本かの細い路地の集まる中心にあるのです。
その一本の路地からカンポ広場を見晴らしたところ・・・
そのカンポ広場のマンジャの塔。
高さは88メートル。
500段の階段のみが上る手段ということで、
二度目の訪問になる今回も、わたしは上りませんでした・・・
塔の隣は市庁舎になっているプブリコ宮殿。
扇のように広がっている広場には
パリオ(夏の競馬祭り)のときは大観衆があつまり、
この広場の縁に土が運ばれ、馬場となるそうです。
石畳の放射状の区分けは、町のブロックごとの区分け用。
中心の人の集まっているところは噴水。
この日は、それでも観光客が少ないほうかも・・・
中世の町並みがそのまま残っているのですから
驚きですよね~
この広場の一角にある、
写真のレストランで昼食。
先ずはカプチーノでのどを潤し・・・
太麺のパスタ。
ちょっと茹ですぎ?
お味はお写真から想像するマンマだと思ってくださいませ。
マンマ・ミーヤ(笑)
通りで見た(昨日の日記の)パニーニの方が恋しい・・・
ランチタイムとなりました(爆)
そして、お約束のデザート。
なぜかコレだけは美味しい・・・
毎食必ずでてくるデザートで、わたしの旅歩きのカロリーは
しっかりカバーされたのでした・・・トホホ・・・
2007・1・10
イタリアの古都☆聖フランチェスコのアッシジ
大分間をおきましたが昨年の9月に訪れた
イタリア旅行の続きです。
写真はイタリアの古都シエナから
同じく古都アッシジに向かうバスからの眺め。
大きな建物がサンフランチェスコ教会です。
9月のイタリアは何度目かですが、
このように暗い空は初めてででした
(この後夜には大雨となります)
窓ガラスの左端、雨の一筋がご覧になれますか?
こちらでもいつものように、
町の郊外で観光バスを下車。
町への入り口ですが、古い家並みが今も残っていて、
勿論、どの建物も人が住み、使われています。
聖フランチェスコという聖人を奉る教会と
フランチェスコ修道院。
世界各地から、
熱心な信者さんが訪れ、沢山の観光客も集まります。
教会までのカーブした道からパチリ。
中央の建物が教会下の広場から撮った礼拝堂。
何年か前に、大地震で天井などが
(ジョットのフレスコ画)崩落したのを
ご存知の方も多いでしょうが
今ではほとんど元通りに修復されています。
生憎撮影禁止でしたが・・・
教会の入り口から眼下を撮影。
高いところにあるというのが
お分かりいただけるかと思います。
聖フランチェスコは映画にもなって
ご覧になった方もあるのでは?と思いますが、
裕福な家庭の子息として生まれたにもかかわらず
青年期の聖フランチェスコは
身ぐるみ全てを恵まれない人に与え、
ボロをまとって、托鉢の旅にでます。
(聖フランチェスコの法衣が内部に展示され、
有名なジョットの「小鳥への説法」の壁画もありました)
清貧な生き方は、仏陀の若い頃と似ていませんか?
(仏陀の映画で見た記憶があります)
奉仕と祈りに徹した生き方は
その後世界の多くの人の信仰のよりどころとなり
聖フランチェスコ修道会は今に続いています。
たまたま、この日は夕方から音楽祭のテレビ収録があり
小雨が振り出す中、大勢の人だかりでした。
そのために正門は通行できなかったのです。
それにしても、その後の土砂降りをおもうと
関係者はたいへんだったろうな~と今も思います。
13世紀に建てられた教会の前に設営された
ステージや、大型機材・・・
法衣を着た修道士の方たちとテレビ局のスタッフが、
なにやら打ち合わせをしている様子は
不思議な感じさえしました。
京都の大寺院でライブコンサートがあるのと似ている気がします。
2007・1・10
イタリア☆ローマのホテル
イタリア旅行6日目(9月14日)の夜、
いよいよ最終訪問地のローマに着きました。
そのローマでのホテル玄関です。
到着時間が遅かったように覚えていますが
とりあえず、ホテルに着いてホッとする瞬間です。
回転ドアというのも、どこかクラシックな感じです。
歴史のあるホテルという話でした・・・
一応4つ☆だったみたいだしね。(^.^)
こちらがロビー。
ツアーだと、ホテルに到着後ロビーで
ツアーコンダクターさんがチェックインをして
部屋の鍵を渡してくれます。
そして翌日の予定を確認し、それぞれ部屋へ向かいます。
このホテルにはこんなコーナーもありました。
生憎夜遅くでコーヒータイムは取れませんでしたが、
イタリアの雰囲気が漂っていて
通り抜けるだけでも旅の楽しみを味わうことが出来ます。
最近は、ヨーロッパでもアメリカンスタイルのホテル
(設備が新しく、機能的)が増えてきているようですが、
こちらのように、クラシカルな印象のホテルも又楽し!です。
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