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私が教わった餃子の作り方は
中身の具の割合と味付けだった。
具を皮で包むやり方は
20~30個を包めば、
だいたい要領はつかむことができた
教わらなかったのは餃子の皮の作り方である
餃子の作り方を教わったところはデュッセルドルフという
当時日本人が最も多い町だった
日本食品店がいくつもあったから
餃子の皮を買うことには困らなかった
その後私はスバルドイツ社に雇ってもらい
この会社のある町、バート・ヘルスフェルトへ移った
フランクフルトから東へ100kmの片田舎へ引っ越した
この町に住む日本人は
同じ会社の日本人とその家族で合計6人だけ
日本食品店はないし餃子の皮を売る店もない
そこで月に1度、午後も店が開いている土曜日に
フランクフルトの日本食品店へ出かけて
餃子の皮と「桃屋・キムチの素」を買い込んだ
私は運転が苦手だが
片道100kmはアウトバーンで約1時間だから
苦痛を覚える距離ではない
むしろたまに都会の空気を吸うことが気晴らしになった
帰りは国道をのんびり走って
小さな町並みや、村を見物しながら帰った
アパートで野菜を塩漬けにして、
取り出して洗い、キムチの素をまぜれば
なんとかキムチらしいものができた。
それと醤油も買った。
醤油があれば、あとは手間さえかければ
たいていの日本料理を作ることができた。
でも私は手間をかけてまで日本食を作らなかった
それらしいものができればできるほど
ひとり食べる時にわびしくなるからだ。
それよりも
餃子を焼いてビールで流し込み
適当に気持ちよくなったところでベッドへもぐりこむ
という方を選んだ
=立春の味= 2016年02月08日
=食材の受け皿 = 2015年10月16日
=冷やし中華が作れなくなりました= 2015年10月14日