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2010年01月23日
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土曜の午後5時半
新御茶ノ水から地下鉄千代田線に乗る
混んではいないが空いてもいない

私は乗った乗車口ドアのわきに入りこんで文庫本をひろげた。
発車間際に女子高生?が飛び乗った。
同時にドアが閉まると、
彼女はドアに背をもたれて文庫本を読み始める。

湯島に着いてドアが開く。
彼女はドアにもたれた背をピンとして立つ。
外に背を向けたまま、動かない。
だがこの入り口にはだれも乗ってこなかった。

湯島を発車すると、こちら側のドアは西日暮里まで開かない
彼女は西日暮里でどうするのだろうか、だ。

西日暮里でドアが開く。
彼女は再びドアにもたれた背をピンとして立つ。
外に背を向けたまま、動かない。
降りる客がいたが、彼女は動じないで本を読み続ける。
乗り込む客はたくさんいた。
最初に乗り込もうとした客は目の前の背中の壁に当惑して
ちょっと押したが、動じない。
客はいまいましげに彼女をよけて乗り込む。
次の客も押したが動じない。
そこですこし肩で押しながら乗る。でも動じない。
そのうち、客がワッと押し寄せた。
たちまち彼女は客のかたまりに押されて中に入った。
これには抵抗できなかった。

押されて中ほどに入り普通の乗客になり、本を読んでいる。
かたまりとなって入ってきた乗客たちは
彼女が壁を作っていたことを知らない。






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最終更新日  2010年01月24日 17時59分47秒
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