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=お母さ~ん!=

日曜の昼ころ
私と家内は地下鉄に乗っていました。

西日暮里で電車のドアが閉まった途端、
「おかあさ~ん!」という大きな叫び声が車内中に響きました。
みなが一斉に叫び声の方を向くと
叫び、泣きじゃくっている女の子がひとり、ドアの前で、
すでにホームに降りてしまっている母親と顔を見合わせています。
母親は必死になにか言っていましたが、電車が動き始めました。
子供はさらに大きな声で「おかあさ~~ん!」と泣き叫びます。

 すぐに向かいの席に座っていた女性が女の子のそばへ行き
「次の駅で降りようね」と言ったのだと思います。
すると別の親子が、泣いている子に歩み寄りました。
実際に次の駅で降りるというようなことを
女の子と女性に言ったのだと思います。
たぶん女の子に「一緒に降りてお母さんを待っていようね。」
と言ったのだと思います。
最初に歩み寄った女性はその親子にその子を任せたのでしょう、
自分の座っていた席にもどり、女の子を見守っていました。
女の子は心もち落ち着いたようで泣き方も静かになりました。

 どうなることかと車内の全員が注目していたのですが、
これらのやりとりを見て、それぞれスマホや読書にもどりました。
私と家内はよかったねと言いながら、その様子を見ていました。

 次の駅で女の子と親子づれが降りるのを、
車内の全員が見届けました。
女の子と親子連れは、降りたところで立ち止まり、
次の電車を待ちました。
女の子はもう泣いていませんでした。
電車がゆっくり発車しました。






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最終更新日  2016年08月30日 01時02分01秒
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