気まぐれ屋。

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2006.11.20
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カテゴリ: ヒトコトモノ
まいりました。風邪しつこいわー。

また金曜から調子が悪くなり。木曜にボジョレーで浮かれてたバチが当たったのか?
いやたぶん、その日若者ぶって薄着で出歩いたのが悪いのだ。そして週末ダウン、の巻。

出かけるつもりだった土曜に寝込んだので、お蔭でちょっと気になってたスペシャルドラマを
リアルタイムで観ることができた。
『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』

ドラマ実現を願ってた久世光彦さんが亡くなったり、出演芸人の例の事件で一部撮り直しも

直前のメイキング番組やクドイぐらいの番宣CMを観すぎたせいか、ドラマ自体、正直あまり
パッとしなかった気がする。
田中裕子はオカンに決まった時「オカンのイメージより歳が若すぎる」と感じてた。
でも結局は彼女の演技力で最後まで引っ張ってくれたから、エンディングまで観ることができた。
オカンが言う台詞のひとつひとつに胸がキュンとしたし、最期のシーンではウルウルもした。

けれど、先にリリーさんの本を読んで号泣してしまった私には、ドラマは物足りなかった。
1冊の本、そして約40年もの人ひとりの人生をたった2時間に凝縮するのは、とても難しい。
だから本で大切に描かれている部分を、端折ってしまうのも仕方ない。
最近、ドラマ脚本に恵まれないのか、どこの局もベストセラー小説や人気コミックを実写化した
ドラマを作りがち。
話題の本を読む機会がない人達が気軽に楽しめるように、ドラマ化して流してくれるのは、

イメージされた主人公像が既に出来上がってるから、いざ実写となると、夢を崩されてしまう。
どんなに原作が良かろうと、例えば嫌いな役者が主人公を演じてたら、どんなにいい作品でも
感情移入は難しい。
観る者をグイグイ惹き込む魅力がある人なら、別のモノとして割り切って楽しめるけれど。

主演の大泉 洋も、キャラ的には決して嫌いではない。演技も精一杯頑張ってたのは認める。

せめて同じ九州出身の俳優を起用してほしかった。
時々飛び出す北海道訛りの台詞が、イチイチ現実(=大泉 洋という芸人が演じているということ)に引き戻してしまったから。
恋人役の広末涼子は、まー君とオカンの強烈な母子愛を印象づけるためにドラマ用に作られた
架空の人物だったが、彼女ナシでもそれは十分描けたのではないかと、疑問が残る。
バカボン役の塚地も、突然の代役ということでか、どこか遠慮がちに映り、あの役として
少しも弾け切れてなかった。
オトンの登場シーンも、蟹江さんの良さが出し切れてない感じで、とてももったいない気がした。

このドラマで唯一心に残ったのは、Beginの歌「東京」  だ。
あと、オカンの作った美味しそうなオフクロの味の数々…(笑)。

来年には映画版が、大泉 洋→オダギリ ジョー、田中裕子→樹木希林、蟹江敬三→
小林 薫、広末涼子→松 たか子で上映される。
こっちのまー君も、リリーさんとは別物(公式サイトの髪型、すごいことになってる(汗)な
気がするけど、掴みどころのない脱力系、という点では意外と似てるかもしれない。
脚本で松尾スズキが絡んでるし、キャストもかなり個性的(※若オカンは希林の実娘!)なので、
ひとつの作品として観る価値はある、のか? 
映画版も観てみたいが、書き手本人の言葉を越えるリアリティなど、きっとないんだとも思う。

★  ★  ★  ★  ★
今日のひとこと。「ミキティの触覚眉。」





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最終更新日  2006.11.20 18:16:10
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