気まぐれ屋。

気まぐれ屋。

2021.08.22
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カテゴリ: ヒトコトモノ
​​​​​​ ​ついこの前まで長期にわたり通院&治療を続けていた
私の持病。このblogでも過去に何度も触れているので、
今更書き足すのもどうかとは思うが・・・
最近になり、私が毎月投薬のために電車を乗り継いで
わざわざ通院していた努力を踏みにじるような記事を
たまたま見つけ、内容を読み、ショックを受けた。

その薬が『 医療医薬品の製造品質管理の基準を満たして
いない
』ことが判明し、一時的に生産中止になったと。
自分なりに調べても、“ いつから ”違反している薬を出荷
していたのかまでは、残念だが判らなかった。

******

闘病中の私は患部が悪化する度に、手術かこの薬(注射)かの
二択 』しか道がなかった。薬でこれ以上逃げ切れなく
なった時に、一度開腹手術を受けたものの、根本的な
解決方法とも言えず、傷口が癒えるまで生活が制限され
ストレスが溜まった。術後に症状は一時的に抑えられた
けれど、あっという間に『再発』した。

手術を何度受けても一生完治しない。次の手術では周りの
臓器に影響が出る恐れがある(生活に支障も)と言われたら、
他の人は、どんな道を選ぶのだろう?
私は『当り前の日常生活』を手に入れたいから、当時は
この薬に頼るしかなかった。ただし、どんなに高額な
治療薬でも、これにより私が『普通』を得られることは
なかった。

悪化する度に何度もこの薬に賭けたが、投薬期間中ずっと
『副作用』に悩まされ続けた。患部が少しでも良くなって
ほしいと祈りを籠めて投薬するのに、気分は常に最悪で、
体調なんか一日も爽快にはならない。鬱々としてばかりの
毎日。

一番の『地獄』は、私がその病院と主治医のもとを離れる
のを決断するきっかけになった、最後の投薬で起きた。
それまでの副作用も大変ではあったが、何度も繰り返して
いるうち、慣れるというか諦めて受け容れられるように
なっていた。だから最後の投薬も何も疑いもせず開始した。

2回目の投薬の後、“予期せぬ事
”が起きた。
いつものように投薬を済ませ、家に戻ってから二日目の深夜。
突然全身に発疹が広がり真っ赤になり、太ももはパンパンに
腫れ上がり、私の体がみるみる変形していく。
そして、いきなり呼吸困難になった。巷で最近よく耳にする
『アナフィラキシーショック』に陥ったのだ。
そしてダンナをたたき起こし、救急病院に電話して
付き添われながら駆け込んだ。ドカ雪の降った日で、雪を
かき分け、死に物狂い(まさにその通り)で辿り着く。

ERで処方された薬で、なんとかその日は治まった
ものの・・・これで終わりとはならず、ここからが
更なる『地獄の始まり』だった。
あの夜を境に、何に反応するのかも判らない『 蕁麻疹 』が、
瞬時に全身に広がる体になってしまった。それも腹が立つ
程の酷い痒みを伴って。 今まで何度も例の強い薬を
使ってきて、その度に『副作用』に苦しんできたけど、
そんなのが“ かすり傷 ”に思えるくらい、とにかく辛い!!

これにより、持病が悪化する恐怖に加え、持病悪化を
抑えるはずの薬の過酷な副作用に怯える“ 最悪な日々
を過ごすことになった。
アナフィラキシーになった後、主治医に相談もした。
けれど先生は私の患部の状態と手術拒否の私のことを
考え悩んだ末、投薬続行を決断。

元はと言えば、この最後の治療をこの薬でと主治医に
言い出したのは、私自身だった。だから先生は悪くない。
最後の薬を使う前に、私が別の手段を探しておくべき
だった。私がやると頼んだのだから、たとえ思いも寄らぬ
副作用で苦しむことになっても、すべて私の責任だ。
誰も責められないと、あの時は、諦めていた。

そこまで苦しみと恐怖に耐え続けた挙げ句、肝心の症状は
“投薬しないより幾らかマシ”という程度の効果しかなく。
どれだけ強い薬を繰り返し体に入れ続けても、私の 症状は
悪くなる ばかりで。 ただ虚しく時が過ぎ、1万円札が何枚も
飛んでいく。遂には、主治医からの『手術』という提案を
避けられない“崖っぷち”まで再び来てしまってた。

この病院での“治療の限界”を知った私は、必死で“別の方法”
を探し始め、運良く“一筋の光”を見つけ出した。
その後、自力で探し当てた病院で素晴らしい医師と出会い、
奇跡的に特殊手術が成功。長年「完治しない」 と諦めていた
持病をなんと食い止めることができた。
お蔭で今、あの頃送れなかった分もまとめて『当り前

日常生活
』を楽しみ、『 普通 』でいられることの有り難さ
を噛み締めている。


例の投薬を止めた後も、薬の影響とは恐ろしいもので何ヶ月
も副作用は続き、蕁麻疹が完治するまでに皮膚科の薬を
どれだけお腹いっぱい飲んだか分からない。それが臓器に
与える影響も考えればまた怖くなるけど・・・
とにかく闘いは終わった。本当に辛くて長い長い私の闘い。

今でも頓服薬をお出かけバッグに常備してしまう。
苦しみ
から解放される日が、まさか来るなんて
思わなかったから。

トラウマなのだ。だから、私の“
お守り ”として。

******

これは完全に憶測でしかないのだが。
今回の記事を読んで、当時の私の体に起きた『副作用』も
もしかしてコレが原因だったのでは?と疑いの念を抱いて
しまった。
医療薬は体を治したり癒やしたりするのが目的ではある。
ただし、その用い方によって『毒』にも成り得る。
きちんと治験して安全性が認められ正式に認可された薬
であっても、効果が期待されてる分たしかに“得る”モノ
もある一方で、それと引き換えに“失う”モノや“背負う”
モノも意外と多い。

記事の治療薬は、私が長年『信じて』使い続けてきたもの
だが、その信じる薬にはじめから『問題』があったのだと
したら―――
もしかしたら私は、あの薬の被害者のひとりかもしれない。
当時の私は、以前より年を取って体力が落ちたせいとか、
そういう理由で酷い副反応があるのだと自分を納得させよう
とした。でも違うのかもしれないと惑わせる、とても残念な
記事だった。

最後の投薬を私が選んだのは、今思えば正しくなかった。
持病の悪化に耐えられず、早く楽になりたくて目の前のモノ
に飛びついたのが、すべてを誤った方に導いた。
特殊手術を受けた後、「もう通院しなくてもいい。治療を
終了しましょう」と新しい主治医に言われた時、喜びよりも
先に、この病院に来る前まで続けていた投薬を後悔した。
あの時、判断を間違えなければ、数年間あんなに苦しみと
恐怖を背負わなくて良かったし、私の体にダメージを与える
こともなかったのに・・・と。

今更何言ってんだと自分に突っ込みを入れつつ・・・
改めて心に刻みたい。
『大きな決断』を迫られている時は、安易に楽な方を選ばず
自分で精一杯調べた上でじっくり考え、自分で『納得いく
答え』を出すようにしたい。
AかBか・・・どっちを選ぶかは、自分次第。
一度限りの人生をもう二度と後悔しないでいいように。


★  ★  ★  ★  ★
今日のひとこと。
「8/23は
Twitterで # ハッシュタグ が採用された日らしいよ。 」          

​​​​​​





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最終更新日  2021.08.24 00:41:51
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