きみちゃんの「名言集」と「写真展」

2013.01.12
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Peacock


こんばんは。
今日も一日のお勤めご苦労様でした。
明日のために、十分に英気を養ってください。

Good evening.
It was the work hardship externals today during a day.
Please restore one's spirits enough for tomorrow.




Love Letter
【JX童話賞~春風便~】


<JX童話賞 優秀賞 中学生の部 作者:酒井那菜>
~春風便~

 結衣の町の花火大会が、今年は取りやめになった。東のほうでおこった大きな災害で、たくさんの人が命をおとし、生活の場をうしなったためだ。
 にぎやかな行事をひかえるのは、とても自然なことだった。だから、連くんとの約束まで「中止」になってしまったことを残念がる気もちは、結衣の胸のうちに、そっとしまいこまれた。
 連くんとは小学校が別だったので、中学生になって初めて出会った。席が近かったおかげで、さいしょから友だちのように話せた。
 去年、九月の教室で、終わったばかりの夏休みの話をしていたとき、となりにいた連くんがふりむいて言った。
「来年の花火、いっしょに行こうか。」
 びっくりして、すぐ返事ができないでいるうちに、まわりにいたみんなが口ぐちに答えだした。
「いいね、そうしよう。」
「行こう、行こう。」
 次の花火なんて、まだずっと先のこと。それでも、連くんがいちばんに結衣をさそってくれたのがうれしくて、心が浮きたった。二年生になってクラス替えがあり、別々のクラスになってしまったときも、花火の約束があるからだいじょうぶだと思っていた。
 そんなある日、花火大会の中止が発表されたのだ。
毎年、七月さいごの木曜が、花火の日と決まっていた。その日がやってきて、夕暮れどきになると、いてもたってもいられなくなり、結衣はおもてに出た。足はひとりでに、いつも花火会場になる河川敷にむかっていた。ふだんと変わらない商店街、ショーウィンドウに映ったTシャツすがたの自分を見て、とつぜんかなしくなる。
(どんな浴衣を着ていこうか考えて、あんなに楽しみに待っていたのに……。)
 人のいない河原はこわかったので、近くの橋に行くことにした。日差しがやわらいできて、川を渡ってくる風も涼やかだ。橋の上では、夕涼みに出てきた人たちが、のんびりと歩いていた。
 結衣は欄干にもたれ、川をながめた。
 少しはなれたところに、幼い女の子とおばあさんのふたり連れがいて、ひくい話し声が聞こえてくる。
「おばあちゃんが子どものころは、ここで灯籠流しをしたんだよ。」
「とうろうってなあに?」
「竹と紙でこしらえた、四角い箱のような形でね、なかに火をともしたロウソクを立て、小さな平たいお舟にのせて川に流すの。ご先祖様や、亡くなった人たちの供養のためにね。」
 おばあさんのやさしい声を聞きながら、川の流れを見つめていると、ふしぎに心が安らいでくる。
「暗い川に、灯りをともしたたくさんの灯籠が浮かんで、ゆっくりと流れていくさまは、それはきれいだったよ。おや、もう日が落ちる。そろそろおうちに帰ろうね。」
おばあさんと女の子は、しっかりと手をつなぎあって帰っていく。人通りも絶えてきて、ひとり残された結衣はさびしくなった。
 西の空に、かすかな明るみを残して、日が暮れた。
 そのときを待っていたかのようだった。
 黒くきらめく水面に、ひとすじの光が走り、ぱっと金色の花を咲かせたのだ。川いっぱいに広がる大輪の花、無数の光の粒が、満点の星のようにかがやく。
 夜空ではなく川の面に、音ひとつたてず、それでも花火そのものに見えた。またたくまに、色とりどりの花火が、次から次へと川面を飾りはじめる。
結衣は身じろぎもせずに立ちつくしていた。
 ずっと見つづけてきた、結衣の町の花火。そのなかのいちばん華やかな、いちばん美しい花火が、幾千も、ここに集まっている。ゆるやかに流れて、まるで天の川のようだ。
(灯籠流し……。)
 ひとつの思いが、胸のなかをかけぬけた。
(川は毎年、水面に映しとった花火を、こうして運んでいたのかもしれない。みんなが空の花火だけを見あげて、なにも気づかないうちに。)
 いつのまにか結衣は、手を合わせ、額をつけて祈っていた。この特別な花火が、旅立っていった魂のもとにとどきますように──。
たぶん、わずか数分のことだったのだろう。花火は終わり、川はいつもの顔にもどった。仕事帰りの人たちが、足早に橋を渡っていく。
「わたしも、家に帰ろう。」
 つぶやいて、歩きはじめたとき、だれかが結衣の名まえを呼んだ。おどろいてふりむくと、
「きみも来ていたんだね。」
 照れたようにほほえむ、連くんがいた。


Flowers & Butterfly




【今日は何の日】


★宮中歌会始め、
★スキー記念日(ミズノ1944)、
★パンの日(毎月)、
★豆腐の日(毎月)
▲後醍醐天皇、内裏造営(1134)
▲織田信長が瀬戸に焼き物の特権を与える(1574)
▲鹿児島で大火、64人が焼死(1680)
▲フランツ・リスト、ウィーンでデビュー(1822)
▲板垣退助ら、日本初の政党結成(1874)
▲政府が、青森、宮城、酒田の3県に対して屯田兵募集の通達を出す(1875)
▲オーストリア将校レルヒ少佐が新潟県高田(現上越市)の陸軍歩兵連隊で日本軍青年将校に日本初のスキー指導。ストックは一本(1911)
▲酒田、青森、宮城の3県の士族を募り、北海道屯田兵に(1875)
▲桜島が大噴火し、死者35人。海峡が埋まり大隅半島と地続きになる(1914)
▲第1回全日本スケート選手権大会(1930)
▲NH K、大相撲のラジオ実況中継開始(1928)
▲ソ連がスパイ・反逆などの罪に対し死刑復活(1950)
▲文化財保護委員会が平城宮址の発掘を開始(1954)
▲アガサ・クリスティー、没。75歳(1976)
▲これまで国・公立大学のみ参加が可能だった共通一次試験に代わり、私大も参加ができるようになった大学入試センター試験、スタート(1990)
◎いいにんじんの日
・日付は日付は1と12で「いいにんじん」と読む語呂合わせと、2012年のこの日に同社の設立記念パーティーが開かれたことから。
・株式会社韓国人參公社ジャパンが制定。



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最終更新日  2013.01.12 17:08:37
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