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2007年06月26日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。


あわわわわっ

な、タイトルをつけてしまいました。(苦笑)

いや、別にですね、
参院選後に安倍内閣が
総辞職するとか、
そういうことを
予想したいわけじゃ


ただ、なんとなく、
総括したくなったというか、
次から次へと混乱する国会を見て
皆さん、どっと疲れが
出てきてませんか?(苦笑)

ということで、
安倍政権の将来がどうなるかは
一切考慮しないということで
一方的に安倍政権を総括して
しまいたいと思う。(苦笑)

うひょひょ。。。


このエントリーを書いたのは
いいタイミングだったのかなと
思わざるを得ない
状況になったのかなあと思う。
(2007年2月6日
「与党の横暴VS野党の怠慢」の国会とは。(前編)
「与党の横暴VS野党の怠慢」の国会とは。(後編)

この、「与党の横暴VS野党の怠慢」が
ある意味、極端な形で現れたのが
今年度の通常国会だったと
思うのだけれどもね。

それで、安倍首相がどうしても
「憲法改正」を争点にしたかった
参院選なのだけれども、
結局は「年金問題」が争点に
なりそうだよね。

でも、この「年金問題」がまさに、

「与党の横暴VS野党の怠慢」

の、対決そのものに
なってしまった観があるよね。(苦笑)

これは、安倍首相がやってしまったことだ。

なぜなら、年金支給漏れが大問題となった時、
安倍首相は即座に

「年金時効撤廃特例法案」

を、衆院でほとんど
あっという間だけの審議で
強行採決で可決させてしまって

「私は年金支給洩れを解決するために
自ら指示を出して
指導力を発揮しています」

というようなことを
言ってしまったからだ。

おまけに、強行採決が行われた
衆院厚生労働委員会で
桜田義孝委員長を羽交い締めにした
民主党の内山晃衆院議員が
懲罰動議にかけられて
それを巡って
河野洋平衆院議長の不信任案が
提出されるに至って、
もはや法案の中身など
どっかにいってしまって

「与党の横暴!」
「野党の怠慢!」

を、与野党ともに
ただひたすらに訴える
罵倒合戦になってしまった。(涙)

まあ、この安倍内閣の
「年金問題」の処理の仕方の
問題点については
この「総括シリーズ」の
後のほうで書きたいと思うので
少し脇に置いておくとします。

それにしてもね、
この「年金問題」以外にも、
「教育3法」「イラク特措法延長」と
立て続けに強行採決が
行われていてね、
結局、参院選の争点は
前回衆院選同様に

「与党の横暴VS野党の怠慢」

という、いつもの収まるところに
無事に収まったわけで(苦笑)
「安倍内閣の総括」は
やはりここから
始めねばなるまい。
(まあ、そもそも安倍首相が
参院選の争点にしたかった

「憲法改正」

にしても、突き詰めると
自民党と民主党の間に
憲法改正の必要性について
それほど大きな考え方の差が
あるわけではなく、これは結局
憲法改正の中身が争点ではなく

「野党の怠慢」

を、安倍首相は訴えようと
していたと言えるわけです。=苦笑)

それで、最初に、
1つの例として取り上げたいんだけど
「教育3法」の参院委員会審議の際

「50時間の審議を行ったので
採決の条件を満たした」

と、政府与党が主張し、野党が

「まだ、審議が尽くされていない」

と、反発して、
強行採決になったと
いうことがあったよね。

これね、与党と野党、
どっちが悪いかという前に
なんか、ぜんぜん
かみ合っていない感じが
するんだよね。

どういうことかというと、
まず、安倍首相と「仲良し官邸団」は、

「これが強い指導力を発揮するということだ」

と考えているだろうと
いうことだね。これは、

「議会の求める軍事費削減に
拒否権を発動するブッシュ政権」

を、強い指導力だと
考えているのかもしれないし(苦笑)
あるいは、英国の

「英国・ウェストミンスター型議院内閣制」

を、念頭に置いているのかもしれない。

これまでこのブログで
何度となく紹介してきたように
確かに、英国型議院内閣制では
政府与党提出のほとんどの法案が
無修正で成立する。

つまり、英国の首相は在任中、
自分がやりたいことは
全部法律化することが
可能なわけだ。

これは日本の政界でも

「リーダーが強力な指導力を
発揮できるシステム」

として理解されていて、
そのシステムの日本への導入は
与党だけでなく、
かつて、菅直人さんや
小沢一郎さんも
主張していたことだよね。(笑)

だから、「仲良し官邸団」は、
指導力を正当に発揮しているだけだし
小沢さんも菅さんも、
自分らが政権取ったら
同じ事やるでしょうがと
思っているわけだ。

ただ、残念ながら
その理解は甘いというかね、
英国型議院内閣制を表面的に
真似ただけのように思う。

英国議会でなぜ、この
「ほとんどの法案が無修正で成立」
というシステムが
「与党の横暴」と批判される事が
ないかというと、それは

「国民が与党の政策内容をチェックして
ダメなら次の総選挙で政権交代させて
ダメな政策をストップさせる事ができる」

という制度が
確立されているから
なんだよね。

これは議会議事録が公開されているだけでなく
(それだけなら、日本と変わらない)
マニフェストが幅広く配布されてるし
TVや新聞が、政党の政策を対比するという形で
わかりやすく記事にしているし、
なによりも、政治家(特に政党のリーダー)が
TVなどに出てきて

「相手の政策を批判しつつ
自らの政策をわかりやすくアピールする」

という術に長けている。

こういう、様々な手段によって
政治を理解している人もしてない人も
政党の違い、政策の違い、
その争点というものが
わかるようになっている。

まあ、そもそも階級社会であって
「保守」か「労働」かという
価値観の違いが
政策以前に存在しているわけでね。
(ただ、富裕層には
「貧しい人には分け与えるもの」
という考え方から
再配分を重要だと考える人がいたり、
労働者階級出身で出世した人には
「二度と労働者階級に戻りたくない」と
保守主義に走る人がいたり=苦笑、
富裕層・インテリには、
教養として「社会民主主義」を信奉して
労働党支持となったり、
「階級による価値観」といっても
単純ではないのだけどね。)

要するに、英国の首相が
自分のやりたいことを
ほとんど無修正で法律化できて、
それが「横暴」だと
批判されることがないのは、

「国民に政策を理解してもらう仕組み」
「国民の意思で政権交代が出来る仕組み」

が、整備されているという
前提があるということだ。

しかし、日本はこのような仕組みが
整っているとは言えないんだよね。

まず、これまで政権交代が
ほとんどなかったことで、
野党は政府与党の政策を徹底批判して
政権交代を起こす事で
自らの政策を実現するということが
できなかったということ。

その上、国会での論戦の内容を
ほとんど伝えようとしない
マスコミの存在がある。

だから、野党は
政府与党と協議を行い
自らの政策を
部分的に盛り込ませる
法案修正を行わせる事で
支持者の意向を実現するという
国会戦術をとってきたわけだ。

逆に言えば、日本では
国会論戦で政府与党を
どんなに論破したとしても
それだけでは野党は
何の成果も得られなかったのであり、
野党にとっては、政府与党の法案を
修正させるか廃案にするかだけが
成果とされてきたのだ。

また、これに対して政府与党も
本来であればすべて法案を
無修正で通せるところを
国民から「横暴」と言われないように
できるだけ野党の意向も
法案に組み入れるように努めてきた。

その結果、強行採決や審議拒否は
与野党ともどうしても妥協できない
局面だけに限られてきたわけだ。

ここで僕が「脳内白人」と
言われないためにも(苦笑)
強調しておきたいのだけど、
この日本の国会の法案審議の過程は
それはそれで、絶妙に民意を
反映してきたと思うんだよね。

日本の国会審議というのは、与党が
「もうこれ以上は法案修正できない」
と判断したときに、
野党の「審議拒否」が起きて、
与党の「強行採決」が起きる。
それが「横暴」か「怠慢」かを
国民が選挙で判断する事によって
民意が絶妙に反映されるという
実によくできたシステムなのである。

いや、ほんとの話。。。(苦笑)

要は、日本の国会は英国議会と比べて
レベルがどうだとかいうわけではなく
単に違うものだということなのだ。

「仲良し官邸団」は、
そこを考慮する事なく
ただスマートにかっこよく
指導力を発揮したいと思うから
いけないのだ。

例えば、「教育3法」の話に戻ると
「仲良し官邸団」が
50時間の審議で十分だと思っても、
なぜ野党側の納得を得られないのか
考えてみたことがあるのだろうか。

野党側にとってみれば、
実はほんとの話、

「修正が得られるなら
1時間の審議でもいい」
「修正が得られないなら
1000時間の審議でも十分ではない」

ということなのだ。

要は、野党にとっては
法案修正が得られなければ
何時間審議したかどうかは
まったく関係ないということだ。

英国ならば、
50時間も審議すれば
野党は相手をやっつけたと
思い込んで(苦笑)
スッキリとした気分で
採決に迎えるわけだけど、
日本ではそういうわけには
いかないということだ・

そういうことを考慮しないから
与野党の攻防がかみ合わないわけで、
結局、泥臭い強行採決ばっかりに
なってしまって、
TV画面に映るのは
スマートなはずの
「仲良し官邸団」ではなく、
大仁田さんばっかりに
なっちゃうんじゃなかろうか。(苦笑)

「仲良し官邸団」の
日本政治をトップダウンの
スマートなものに
改革したいという気持ちは
わからぬではないけれども、
それは自分らがやりたいと思うだけで
一朝一夕にできるものではないことを
知るべきではないかと思いますけどね。

それでは、またね。






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最終更新日  2007年06月26日 21時00分33秒


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