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2018年09月04日
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だが28歳が脳のピークであり、後は老化と呼ぶのには、疑問がある。



私たちはこの世にたったひとつの脳を持って生まれてくる、

遺伝子の組み合わせの妙と体験とによって形づくられる、脳という装置は、この宇宙時空で過去にも未来にも、たった1つの装置なのである。



その装置の目的が、世間を知り、一般モデルを踏襲した優等生になることにあるとは到底思えない。



「その脳にしか見えないもの」。

「その脳にしか出せないことば」。

それを見つけてこそ、この世で唯一の装置なのではないだろうか。



大人の脳は思い込みの強いのなのである。





親戚のおばさんに、

「あー、あんたはあれよね」と決めつけられて、内心怒りに震えた経験は無いだろうか。

おばさんは、大雑把な型枠で世の中を切り取っているので、こちらの繊細な心情をいくら、言い募っても、型枠からはみだした部分を脳が認知しないのだ。



大人の脳と言うのは、多かれ少なかれそんなところがある。

優秀なビジネスマンは、「エリートの型枠」で世の中を見る。

ナチュラリストは「植物系が体にいい。の型枠」で世の中を見る。

男女の溝は「男性脳の型枠」と「女性脳の型枠」の違いで生まれる。



さまざまな型枠を持ち、それらをチャンネルを切り替えるように使える、汎用性のある脳の持ち主が、頭が柔らかい人センスのいい人と言われるのだ。

そしてこの汎用性は、失敗が作り出すのである。

脳が失敗を認めてフィードバックすることで、異なる型枠を使ったり、切り替えのポイントを知ったりする。

その型枠の引き出しが、多ければ多いほど、組み合わせ方が一気に増えていく。







49歳。人は生殖のために生きてきた人生を、別の人生に切り替えるのである。

多くの人は生殖能力をしまって、異性にモテる要素が消えてくると

「人生は、おしまい」と感じるようだが、それは違う。

生殖だけが人生の目的なら。100を超えて生きたりはしない。

脳を研究してみて、深くわかったことがある。





脳が100を超えて生きる以上、人類の脳には、生殖以上の目的があるのだ。





29歳から56歳までの第二ブロックでは、膨大な数の回路の中から、

余計な回路は切り捨て、必要な回路だけを残す28年間である。



無駄なところに電気信号が行きやすい状態では、人は他者に翻弄されやすく、本質を見失ってしまう。

いらない回路を捨てることによって、人の思慮は深くなっていく。



それを見極めるためのエクササイズが失敗なのである。

失敗して痛い思いをすると、その晩、眠っている間に脳内では失敗に使われた関連回路に、電気信号が行きにくくなるように調整する。



つまり失敗の数だけ、人は失敗しにくくなり、判断に迷わなくなる。

失敗が心に痛いほど、取り返しがつかないほど、脳の学習効果は大きい。

失敗は脳をよくするために、人生で最も有効な入力なのである。







歩き始めた子供は、何度も転んで、痛い思いをする。

そうしてバランスの取り方のセンスを、身に付ける。

人生も一緒である。

痛い思いをしなければ、センスは良くならないのだ。

失敗を避けていては、人生は先に進まない。

良い結果の出る方向に進め。



ただし、失敗を他人のせいにする人は、その失敗を、脳に反映することができない。

せっかく痛い思いをしたのに、脳が失敗だと認知しないからだ。

失敗は他人のせいにしてはいけない。

もったいなさすぎる。



失敗したら、潔くそれを認めて、清々しい気持ちで寝ればいい。

くよくよする必要は無い。

私は失敗したら「しめた!」と思うくらいだ。何しろ、今夜、頭が良くなるのだ。

他人の失敗も

「私も、〇〇してあげればよかった」と言って、自分の脳にフィードバックすることにしている。

失敗の横取りだ。



人の失敗も横取りして、自分のものにしてしまおう(笑)



40代の「正解」は確かに正解なのだが、周囲を「一点の曇りもなく」動かすパワーに欠けるのである。





さて、50代。脳が十分に「失敗しにくく、成功しやすい」状態になってくる。

失敗の時と同じように、成功してうれしい思いをした時、脳は眠っている間に、

成功回路に信号が伝わりやすいように、回路を書き換える。

成功回路の優先順位が上がるのである。



複数種の成功に共通して使われる回路は、さらに優先順位が上がって、いっそ信号が通りやすくなる。



そして、あらゆる成功に使われる、共通の回路、最高水準の優先順位を誇るそれこそが、成功の秘訣「本質」の回路である。



56歳近くなると、その回路が目立ち始める。



30代の惑い(失敗事例の蓄積)。

40代の苛立ち(成功事例が増えてくるものの周りの理解を得られない)を乗り越え、脳は50代に「本質」を知る。



誰もが人生の達人になる

「本質」の回路は膨大な失敗の果て、成功事例をいくつも重ねて仕上げられる回路である。

だから人に教えられてもだめ。

一方向の成功事例だけを、なんとなくに繰り返すだけでは手に入らない。



長く生きること。

たくさん泣くこと。

転んで傷ついて立ち上がる。

それだけが、脳を成熟させる。つまり人生そのものである。



見方を反転させれば、人生は脳を成熟させるために、わざと過酷なようにデザインされている、という捉え方もできる。

私たちの脳に宿った意識は、本当は宇宙の外からやってきていて、

意識のレイヤを上げるために、この宇宙で修行しているのかもしれない。



なぜなら、才能がある人ほど、人生から大きな苦難を突きつけられるからだ。そして、それを乗り越えて、大輪の花を咲かせる。

脳科学的には、苦難を乗り越えて、脳がよくなったから成功した、と言えるのだが、才能のある人には、そもそも凡人に降りかからないような苦難が、降りかかることが多いように思えてならない。



というわけで、苦難が降りかかったときには、

「私には、特別な才能がある。神に選ばれた人なんだ」

と思えばいい。

私が保証する。



60代、理由のいらない納得。

60代に入ると「本質」の回路の抽象度が上がり、直感の域に入ってくる。

存在の真理が腹に落ちる。

言葉にならない納得が、降りてくるのである。



野に咲く花にも、人生の真髄を感じるような達観の域に入ってくると、これが本当の脳の成熟期だ。

この世の生きとし生けるものの存在、あらゆる事象の意味を知る。

言葉ではなく、腹に落ちると言う感覚で。



老人が「ことばのいらない納得」脳で出す結論は、めちゃくちゃ早い。

「あーだから、こう」という因果関係で答えを出すわけではない。

腹に落ちる結論なので、議論の余地もない。



頑固でせっかち、とんでもない。

見事なほどに、即断・即決・即行の、脳なのだ。

瞬時に出た答えであっても、40代までの、熟慮、深慮より、深いところで出す答えである。

即断・即決の中に人生の全てが詰まっている。

軽率とは程遠い、成熟脳のいうことには、従っておいて間違いない。







どうも私たちは、生まれたときに、

「この度の、この宇宙で過ごすバカンスは、やや短期で行く」とか、

「今回は覚悟を決めて、長期滞在形にする」と決めているような気がするのだ。



どの脳もその脳が決めた、人生と言うバカンスを堪能して、最後は何らかのこの世の秘密を知って、旅立つのなら、長いきかどうかなんて、この際どっちでもいいのかもしれない。



長生きを、憂うこともないし、早めに枯れても、敗北感を持つこともない。

誰もがそのような最高の人生を生きているのである。



宇宙バカンスをご一緒する皆様、これからもぜひ共に楽しみましょう。




























































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最終更新日  2018年09月04日 17時35分08秒
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