2009年02月18日
カテゴリ： 夫婦な問題
でも、彼はそれだけの人です。
それ以外の事はまるで子供のまま成長できていない人なんです。例えば、お金・・・彼にとっては、仕事をして自分に自信があるのでお金はわいてくる物だと信じています。例え今無くても必ずついてくると信じています。そして、本当にそれはそうなってきたのです。２０年以上もの間。そして、家族。彼は一人っ子です。それも、両親が３０代過ぎになって（昔にしては遅かった）できた子供で随分可愛がられて育てられました。祖父母にも両親にも。愛情は自分に注がれるのが当たり前の事で自分に興味を持たない、好意を持たない人が信じられないと思っています。なので「うざい」と言われても、それは冗談であって自分に興味を持っているだけの事だと本気で思っています。彼は人を愛することを知りません。愛し方を知りません。誠意と言うものはどういうものなのかを知りません。だから、その場その場でその人が喜ぶと思うとウソをもついてしまいます。ばれるとわかっていてもウソをつきます。そして、ばれてもそれはその場の為に必要な事であって彼にとってはウソではないのです。
普通の人にはわかると思いますが、ウソにはウソを重ねていかないと保てなくなります。それでも、彼にとってはその人に対する愛情に他ならないのです。その人がどう思っているのか、どういう思いをしてしまうのかではないのです。自分がどれだけ満足するかが大事なのです。そうしないと彼の自信は崩れてしまうからです。
運悪く彼の妻となった人は彼よりも年上で、ちょうどその奥さんにも他の女性にも優しくしてあげたい時期に結婚してしまったため、子供を作るタイミングを逃してしまい子供がいません。無償の愛を注ぐ相手なんて彼にはいないのです。彼にとって一生、愛情とは作られる物で心の中にあるものではなくなってしまったのです。
今、彼の両親は年老いお母様は痴呆症がでてきています。お父様は足が悪く日常の生活に支障がきています。でも、彼には興味のないことです。なぜなら、両親とは自分に愛情を注いでくれる人たちで自分が愛情をもって接する対象ではないからです。でも、奥さんの両親には信じられないことです。何故なら彼は奥さんの両親に最高の笑顔で最高のサービスをして最高の好意を持って接するからです。そう、それは作られているものだからです。
彼の奥さんに対する愛情は何でしょう？多分、自分に無償で愛情を注ぐ母親の代わりなんです。だから、彼は彼女を愛していると言います。愛して欲しいと言います。そして、やはり同じく最高の笑顔で最高の好意をもって彼女に毎日接しています。彼女は幸せでしょうか？
作られている物にはいつかヒビが入ります。取り繕っていると余計に均整がとれなくなってきます。彼には気づける人間としての余裕があるでしょうか？
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