森の中で

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バディーが天国へ

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2023.07.30

この頃は朝起きてまずワンコのお散歩に行きます。連日暑い日が続いていますが、標高が高いこの辺は夕方から気温が下がります。昼間もエアコンがいらない世界ですので、炎天下が暑くても木陰に入ると涼しく感じます。

この頃は午後になると、真っ白な雲がニョキニョキと上へと伸びて入道雲になり、遠くから雷の音がやって来て一雨ザーっと降り、気温が下がります。

私が子供の頃も暑い夏は今と同じでした。早朝のラジオ体操、井戸水で冷やしたスイカ、夕立、蝉の鳴く声、夕焼け雲、みんな真夏の風物詩でした。

都会から緑が消えて、コンクリートジャングルになったことで、熱せられた空気は行き場を失い、そこに留まり、熱帯夜が続きます。夏の風物詩は消えてしまったのでしょうか？

今私が生活している木立に囲まれた環境は都会とは別世界に感じます。空気と水が違うことはもちろん、早朝には朝露が降りていることが多いので、草の上を歩くと足元が濡れます。夜の間に空気中の水蒸気が冷やされ木々の葉っぱや草に潤いを与えます。山の木々が決して枯れることなく成長できる理由だと思います。

北八ヶ岳の森では木々の根っこや小川に浮かぶ石が苔で覆われていることがよくあります。そのような場所では木々や苔の種類が多いことに驚かされます。日本中どこに行ってもいろんな木々が生えていますが、家々の玄関先や庭が木と花々で飾られていることが多いのは、日本人が自然をこよなく愛して来たからだと思います。

私が以前に行ったことがあるカナダの大自然を思い出してみると、カナディアンロッキー山脈の雄大な山々と広大な草原と湖、日本にはないそのような景色に感動したのですが、車を走らせながら良く見ると、山麓に同じ木が綺麗に並んでいました。それはそれで美しいと思いますが、日本の風景との違いにちょっと驚きました。

なので、この頃は日本の自然は本当に美しいと思い始めています。島国であり、山国であることから人々が生活できる土地が限られている中、日本人は四季折々で、自然を敬い、自然の神様と共に生きることを生活に取り入れて来たのではないでしょうか。その証拠に、春になり山に残る雪形を見て田植えを始める合図にしたと言いますし、秋の収穫を祝い、お神輿を担いで練り歩き、神さまに感謝を伝えるお祭りが今でも日本中で行われています。

日本の原風景が美しいのは、自然と共生する人々の生活がそこにあるからに他なりません。だから私は里山や田んぼや畑が大好きです。日本の自然を破壊したり、横取りする心ない人々を許すことができません。

ここ一週間ほどは昔からある日本の真夏のお天気が戻って来た、そんな感じです。

今朝の女神湖の気温は17度、高原の夏は本当に気持ちが良いですが、パルは何度も何度も一緒に歩いたお兄ちゃん犬を思い出したのか、帰る頃にはちょっと元気がなくなりションボリしてました。

以前も書いたように、動物の時間の概念は確かに人のそれと違います。記憶していることを時間の経過につれ忘れることはなさそうです。だからバディーが亡くなって8ヶ月が経ったなんてわかるわけないのです。

私たち人間も、頭ではもう一周忌だとか理解します。そのように考えることが自分への癒しになるのかなと思います。

今日は夏空を見て感じたことを書いてみました。

夏休みですから、たくさんの人々がお子さんを連れて高原にやってきます。見ていて微笑ましい光景ですが、自然の中では車のエアコンを切って、窓を開けて走ってみてください。真夏の高原の香りが窓から入ってきますよ。😊