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2005.05.14
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G君は恋をしている。うちの隣りのお饅頭屋さんの駐車場にしゃがみこんで、話して。

――明日行こうと思うんだ。

どこに、なんて聞くようなあほじゃない。行くところなんてひとつだ。全身使っても足りないくらい等身大なあたしたちの恋。

――そっか。

だって他に何て言える? 彼女の方が告白されることを察してて友達としか見えない、どうしよう、って私に相談してきてることを彼は知らない。

G君も、明日告白される彼女も、話しながら泣いてて、

あたしだって泣きそうだったけど、泣いちゃいけない気がして、

ゆっくりと2人の肩を叩いてた。



彼女がどれだけ優しくて、魅力的で、個性があって、笑顔がかわいくて、素敵で、

どれだけ彼女を愛してるか、とくとくと語って。

警察が巡回を始める午後10時前に自転車に飛び乗って帰って行った。


極端な早寝早起き生活が身に付いてしまったあたしは、いつもは9時には眠たくなるのに、その夜はなかなか眠れなくて、膝を抱えたまま迎えた明日。

零時過ぎに、元カレからメールがきた。

『人肌恋しいー。助けてー。』

『何があったの!?』

『親と喧嘩して家出てきて……、今、高瀬んちの近くの川におる』

『……!?』

また家出、で、野宿。

5月とはいえ夜はまだ冷えます。



裏口からこっそり出て、誰にも見つからないように。

次の日の朝、寝袋の回収に河原に行って、詳しい事情を聞いた。

勉強と遊びと部活。あたしたちの悩みは、大人が思ってるよりずっと大きい。

久しぶりに2人でゆっくり話した気がする。

彼と、付き合ってた頃の話ができる日が来るなんて思わなかった。



大分前のことみたいだよね、と彼が言って、

もう半年も経つんだ、って思った。

切なさも愛しさも、思い出そうとすればいくらでも蘇える。

話せてよかった。


G君も元彼も、登山部。

恋人も、登山部。

登山部員だし、やましいことなんかないけど、黙って2人と会うのはいくらなんでもまずいと思ったので、恋人には随時メールで連絡しながらの出来事でした。

G君のことは特に何も言われなかったけど、

元彼に寝袋貸してくる、って言った時はちょっと嫌そうだった。

たぶん、過去じゃなくて、まだリアルだって分かってるんだろうなあ。


私の愛しい人たちが、いつも笑っててくれたらなあ、って思う。

彼らと擦れ違う一瞬心から笑っていられるなら、今、いくら泣いたっていい。





◎一人称が「あたし」「私」、混同してますが、どちらもわたしのことです。あえて直してません。






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Last updated  2005.05.19 00:00:21
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