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2011.06.16
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書き下ろし連載小説


華蘇芳

清水 明




「朝から酒飲むくらいならゴルフが良いですよ。」
弥生清次が伊達三郎に言った。

東京へ向かう車中で三郎はゴルフの入門書を見ていた。
東京出張は気の重い旅だった。
小菊と久子との関係に、決着をつけないまでも、何かしら求められるのは明らかだった。
まず小菊との関係だろう。
三郎はそう思った。
久子は小菊との決着待ちだろう。

決まらぬ思いを忘れるには他に興味を持つ事だった。
弥生が勧める様にゴルフも良いかも知れない。
急いで女性たちとの関係を決める事はないのかも知れない。
しばらくは、彼女たちがどのような女性か、三郎の将来にどのような位置づけになるのか。
考える事にした。

本社オフィスでの小菊は、伊達三郎に近寄ろうともしなかった。
彼の行動を待っているようだった。
何か話しかければ、堰を切ったように何もかにもを話しだすだろう。
三郎は昼食を共にしながら、仙台での生活を話した。
新しい職場、フィールドに慣れるには時間が必要で、その事が彼の関心の多くを占めている。
核心に触れる話を避ける様であったが、避けえない事も小菊の表情から窺えていた。

「小菊さんのご両親の言われたように、家の親の説得がしばらくは必要だと思う。」

小菊への話は、実の無いものに終わった。
小菊はまだ早い夜の内に帰宅した。

独り暮らしの久子との話がその後にあった。






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Last updated  2011.07.25 21:46:00 コメントを書く


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