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2011.07.30
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書き下ろし連載小説

華蘇芳
清水 明




ゴルフを贅沢と考える者がいる。
金も時間も、である。
一方、サラリーマンに必要と考える人たちもいる。
営業マンであれば、接待ゴルフの為にラウンド出来るだけの腕前でなければならない。
技術系にとっても、仕事につながったコミュニケーションの手段であるかも知れない。
少なくもそう主張する者もいる。

弥生清次は、サラリーマンが仲間と酒を飲み麻雀をするのが普通な様に、ゴルフもして当然と思っている人間だった。
勧められる伊達三郎は、気分転換程度に思っていたのだが、ドライビングレンジでクラブを振る事に快感を覚えるようになった。
伊達のお姫様である支倉麗子は、没落貴族然として、三郎を見てゴルフに多少の興味を示したが、クラブを握ることはなかった。

余暇の大半を練習場通いにしている三郎は、麗子の誘いのほとんどを断る事が出来ていた。
麗子は、しかし、本社にいる三郎のガールフレンド達を、去る者は日日に疎しなどと言い、自分の優位を疑って居ないようだった。

夏休みが職場の話題になりつつあった。
土日を含め10連休が会社の方針だった。
三郎達技術の者は、発注者である役人が休む盆の時期が仕事に支障なく休める時であった。
それでも休みは妻帯者のスケジュールが優先されるから、三郎のような独身者が休めるのは希望が通らない事もあった。

居酒屋のママ、洋子から連絡があったのはそんな時だった。
洋子は陸奥旅行を計画し、仙台に寄るのでその時に会おうと云うのだ。
仙台七夕がある。
宿も何もいっぱいの人出だが、洋子はツアーで予約済みと云うから、食事の場所だけは用意しなければならない。






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Last updated  2011.07.30 11:31:32 コメントを書く


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