第10週ジェッツ対レイブンス

「NFL第10週 ジェッツ対レイブンス」

NFL第10週の11月15日は各地で13試合が行われたが、ここではニューヨーク・ジェッツ対ボルチモア・レイブンスの試合を取り上げてみたい。

ここまで6勝2敗と好調なジェッツに対して5勝3敗と今一波に乗り切れていないレイブンス。ニューヨーク各紙の予想通りジェッツが無難に勝つと思われていたが、二つのプレイがジェッツから勝利を奪ってしまった。

一つ目のプレイは、前半残り1分56秒でのラモント・ジョーダンのプレイ。
この日チーム3個目のタッチダウン(以下;TD)を狙った’ランニング・バック(RB)’ジョーダンのパス・プレイはエンドゾーン内でインターセプトを奪われてしまった。ここまで14対0とリードしていたジェッツは、この後モメンタムを失いレイブンズの追い上げを喰らってしまう。このプレイの前までのスタッツが獲得ヤード201ヤードだったのに対して、このプレイ後のスタッツは108ヤードだったことから完全に流れを変えてしまったプレイだったといえる。

そしてもう一つのプレイは、最終クオーターのQBクインシー・カーターのドライブ。17対14とジェッツの3点ビハインドで始まった攻撃。カーターに指揮された攻撃陣は、着々とヤードを稼ぎゴールライン5ヤード付近まで迫っていた。この時点で残り14秒。タイムアウトも1回残っていてあと1プレイできるチャンスが残っている。そしてレッドゾーン(ゴールラインから20ヤード以内のこと)で力を発揮するジェッツのオフェンスならTDを奪うことはたやすいと思っていた。エドワーズ・ヘッドコーチの腹積もりもそうだったので、必死にサイドラインから「行け!行け!」と手振りを交えて指示を送っていた。

しかし、ここで何をとち狂ったのかカーターはプレイクロックが残り8秒を示したところで(NFLでは40秒以内に次のプレイに移行しないと5ヤードの罰退を課される)、いきなりハドル(円陣)を組み始めてしまった。たまらずサイドラインではエドワーズがタイムアウトをコール。逆転の望みを失ったジェッツは仕方なくフィールド・ゴールを選択してこれを成功させオーバータイム(延長戦)に突入。カーターの凡ミスのせい勝機を失ったジェッツは、結局20対17で敗北。

開幕5連勝と好スタートを切ったジェッツだったが、ここ3試合は1勝2敗と低迷している。最悪なことにエースQBのぺニントンは復帰まであと1~3週間はかかる見込み。エースQBの離脱によってジェッツは苦しい戦いを強いられることになりそうだ。

気温がぐっと下がり冬が近づいてきたアメリカ。気温の下降と共にジェッツも下降線を辿らなければいいが。


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