ヤンキース編

「ボールパーク巡り~ニューヨーク・ヤンキース編」


今日は「ベーブルースが建てた家」と呼ばれるヤンキースタジアムを訪れた。
ヤンキースには昔からスーパースターが多くいた。べーブ・ルース、ルー・ゲーリック、ミッキー・マントルと数え上げたらきりがないくらい。彼らのモニュメントが外野席の後ろに飾ってある。現在ここにあるのは選手、監督合わせて18人だけである。
ヤンキース1

今日の相手はボストン・レッドソックス。伝統の一戦ということもあり大盛り上がり。アメリカのスポーツは大体スタジアムやアリーナが試合開始から満席になることはない。しかし、ヤンキースタジアムは違う。初回から満席に近いほどだった。またヤンキースタジアムが他と違うところは、応援団のようなものがライトスタンドに陣取っている。(少数だが)メッツの本拠地シェイスタジアムには特に応援団みたいなのはいなかった。

ここは国歌斉唱の時に人間が歌うのではなく、音楽が流れてくるだけである。この時の球場にいる全員が国旗の方を見つめる姿はどのスポーツの本拠地で観るのとは比較できないほど荘厳だった。

ここでヤンキースタジアムの名物を二つ紹介したい。一つはヤンキーピーナッツ。「ピーナッツ、ピーナッツ」と叫んでいる売り子がいる。買いたい時にはその売り子に声をかける。すると側までいって手渡しするのではなく、なんと客に向かって投げるのである。これがまたストライクの連発。外れたのは見たことがない。結局お金は手渡しなので投げる意味がないが、こんなパフォーマンスを見るのも面白い。

二つ目は名物だがどうか知らないが6回の表に行われるグラウンド整備。グラウンドキーパーがYMCAをBGMに整備する。彼らが曲のサビの時にあわせて踊るのだが、これがまったくといっていいほどやる気がないので笑いを誘う。でも終わったあとは拍手喝采。このパフォーマンスもまた愉快だ。

ヤンキースファンはすごく荒々しいが、時には選手には心強い味方になる。ヤンキースのチャンスの時にはすさまじい声援がこだまする。今日の試合では、6回の裏ジアンビーの打席でカウント2ストライク3ボール。三振を期待するボストンファン。(少数だが)四球かそれ以上を期待するヤンキースファン。両者の声援が交錯する。ジアンビーが右前打を放ち2塁走者が生還した時の声援は地鳴りがするほどだった。全員がスタンディングオベーションでジアンビーを称えた。ここのファンの声援は恐らくアメリカで一番だろう。

ヤンキースタジアムは1923年に建てられて以来幾つもの伝説を見守ってきた。1927年のべーブルースの60号ホームラン。その34年後ロジャー・マリスが記録を抜く61号ホームランを打つ。1939年7月4日のルー・ゲーリックの引退セレモニー。ミッキー・マントルは56試合連続ヒットをヤンキースタジアムから始めた。1996年のリーグチャンピオンシップでは12歳の少年がD・ジーターの打球をフェンス付近でキャッチしてしまった。このように色々なスターやファンを生み出してきた。これからも沢山の伝説を創っていくだろう。





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