Again!Again!!Again!!!



「A-RODがヤンキースと合意間近」。このニュースで土曜日は全米に衝撃が走った。多くの人が「またニューヨークか・・・」と思っただろう。この中で最も心中穏やかじゃなかったのがボストンファンかもしれない。ここでもまたボストンはニューヨークに負けた。

 ご存知の通りボストンとニューヨークは長い間ライバル関係にある。その、ライバル関係を作ったのは、ボストンがべーブ・ルースをニューヨークに売ったことから始まっている。ボストンは、ヤンキースにルースを25000ドルの4回払いで売ってしまった。これ以降ボストンはワールド・チャンピオンになっていない。これが「CURSE OF BANBINO」といわれているものだ。

 次の“AGAIN”は、記憶にも新しい去年のチャンピオンシップでの出来事である。あと1歩でワールド・シリーズのところまで駒を進めたが、A・ブーンの一振りに沈んだ。ここでもまたボストンは負けてしまった。

 最後の“AGAIN“が今回のA-ROD獲得合戦である。世紀の大型トレードと報道され、M・ラミレスとの交換トレードで合意に達するかと思われていた。トレード成立後は同じポジションのチームのスター選手であるN・ガルシアパーラとM・オルドネス(ホワイトソックス)を含んだ三角トレードまで画策していた。しかし、A-RODの年俸を削るということから、選手会の反発にあい流れてしまった。

去年のチャンピオンシップの敗戦以降ボストンは、打倒ヤンキースを目指し大補強をした。積極的にFA市場に手を出し、豪腕K・シリング、クローザーのK・フォークを獲得した。FA戦線には失敗続きだったヤンキースを尻目に、補強に成功したボストン。「今年こそは」と思われていた矢先の出来事である。契約内容はA-RODの残りの年俸の約200億円の内レンジャースが約70億円をレンジャースが負担するものと報じられている。トレードの交換要員は、A・ソリアーノ2塁手と若手投手一人と言われている。この若手投手が誰になるかという所が合意に達すれば契約成立になる。(候補者はヤンキースの将来のエース候補の25歳のJ・デポウラと言われている)。

ボストンはまたニューヨークに負けてしまった。それもマネー戦争でだ。ヤンキースは、A-RODに1年約17億円を提示したが、ボストンは約13億円だった。その差4億円で負けてしまった。ニューヨーカーは口をそろえて「That’s great!これで、ボストンにまた負けない」とA-RODを歓迎している。これで「最悪の帝国」が出来上がった。今年こそはヤンキースのシーズンになり、ボストン市民はまた悪夢にうなされ続けるだろう。



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