居酒屋チェーンは嫌いだ。
メニューには絢爛豪華な写真が並び、一見バラエティーにとんでいるかのように錯覚するが、美味しいものはほとんどない。百歩譲ると、焼き物や揚げ物はまだ我慢できるが、刺身などの「技」はない。今夜のSだって、厚さ4mmもある「ヒラメの薄造り」の干からびた味に、「うーん」と唸らずにいられなかった。
居酒屋チェーンは嫌いだ。
メニューはおろか、店員の対応がマニュアル化されていて、味気がない。居酒屋なのかファミリーレストランなのかを疑いたくなるような接客が、飲食の味わいを台無しにするからだ。
今夜のSだって同様だ...と思っていたところ、僕らのテーブル担当だったTさんは、とても感じのいい店員さんだった。

居酒屋チェーンを、飲まず食べず嫌いだったかもしれないと思った。