私の愛読書のひとつに
陳昌絃「海峡を渡るバイオリン」(河出書房新社)がある。
独学でバイオリンの制作をはじめ,国際コンクールで金ソダルを獲得した人だ。
上記の本はその自伝的な本だ。
朝鮮が日本の植民地となっていた時代の少年期
日本にわたってきた青年期
苦学して大学の英文科を卒業する間際に
ストラディヴァリウスの魅力に引き込まれ
師匠にもつかず,独学でバイオリンの製作をはじめ,なし遂げた人だ。
読む度に涙を流す。
そんな感動的な本だ。
昨日,この愛読書を持参し
陳さんの工房で,署名をお願いしたところ,表紙の裏に
「音に夢あり
バイオリン製作者
陳昌絃
2006・8・22」
という言葉と署名を頂いた。
陳さんは77歳になったと言われた。
私は,お暇する際,陳さんに次のようにいった。
「健康に十分に留意して,もっともっと沢山バイオリンを作って下さい。
沢山の人に陳さんのバイオリンを弾く機会を与えて下さい。」
そして昨日も自宅で再読して,また涙を流した。
私達にも夢とやさしさと勇気を与える本だ。
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