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2006.06.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 非電化冷蔵庫

 環境悪化に歯止めをかけようと、日本人にも素晴らしい人がいる。(参考・ビアス 他 )

その人が39才の時、環境の良い場所で大切に育てていたつもりの息子がアレルギー喘息にかかったのをきっかけに、一流の会社を辞めてしまう。
その時の一番のテーマは、『 息子の喘息をなんとかしたい 』。!!
その愛情の対象が広がって、世界の喘息の子供をなんとかしてあげたいに変わっていく。

かれは免疫学の勉強を始める。!! 「その結果わかったのは、『喘息はアレルギーの一種で直らない。でも発作をおこさないようにはできる。それにはアレルゲンが体に入らないようにする、もうひとつは入っても発作が起こらないようにする』だった」。

彼は「カンキョー」という名の会社を起こした。そうして発明した「クリアベール」という空気清浄機により、4人のうち3人の子供の発作がおさまった。

 『発明起業家・ 藤村靖之 』の誕生だ。

◆プロフィール◆
1944年生まれ  大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士課程卒 工学博士
      (株)コマツ 熱工学研究室長を経て
1984年に  (株)カンキョー設立・代表取締役
1999年に、 (株)発明工房設立、発明起業塾主宰
2003年には、(株)非電化工房設立・代表取締役 
      NPO法人発明応援団設立・代表理事
主な受賞    科学技術庁長官賞、  発明功労者賞、
93年アントレプレナー賞、  94年ベンチャーオブザイアー、

主な著書
「愉しい非電化」(洋泉社)「これでアレルギーが克服できる」(かんき出版)
「企業家は未来に点を打つ」(H&I) 「さあ、発明家の出番です!」(風媒社)

発明とビジネスは全然違う才能のようにみえて、両立は難しいように思われるのだが、藤村さんの実績は、 発明数(特許数)千件、起こした会社数10社 と、この穏やかな、社会の名声に興味なさそうな人が実は物凄い成功者なのだ。


ただの金儲けがしたいのではなく、「人の役に立つための小さな選択肢を提供したい」と藤村さんはいう。 
    非電化製品がそのひとつ。
藤村さんが発明した非電化製品は、非電化冷蔵庫、非電化掃除機、非電化除湿器、非電化換気装置・・・と何十種類もあるのだが(詳しくは本『愉しい非電化』洋泉社)特に『電気を使わなくても冷える冷蔵庫』には驚きである。

原理はいたって簡単。

冷蔵庫に入れるもの(貯蔵物)の熱は外に逃がしてやり、逆に外からの熱は遮断する。そうすれば晴天の夜が3日に1日以上あれば、真夏の昼でも庫内を7~8℃くらいに維持できる仕組みだ。

現在、この冷蔵庫をモンゴルの遊牧民に”羊2頭分”(現物)で販売する計画が進んでいる。
「現地の企業家が作って遊牧民が買うーそのほうがモンゴルの文化も産業も環境も壊されなくていい、発明の権利はただで差し上げるという提案をして歓迎されました」という。

藤村さんには消費者の立場に立った発想と、それを商品として売り出すビジネスモデルがある。それは従来の『企業が儲ける』スタイルのものとは全く違う、新しいビジネスモデルだ。その背景にある「本当のビジネスの考え方」は見逃せない。

過去を回想する時、藤村さんの表情は少し厳しい。
「70年代は、高度経済成長で企業の意欲、消費者、商業主義の過剰な部分が露出して、世が暴走して止まらなくなってしまった。もうければ何だっていいという時代でした。
それが21世紀に入って、いろいろなことが素直に起こり始めた。100万人のキャンドルナイト(夏至の夜に電気を消してロウソクを灯そうというムーブメント)、この時、500万人の人が電気を消したんです。時代はすごいなーと思いました。500万人の人が今のままじゃいけない、自分も積極的に何かに取組まなきゃって思っているんです。情報の発達した21世紀には、こういうことができるんだなあ、インターネットの普及はこういうことだと思いました」と。

「20年前というのは、インターネットもNGOもなかったし前近代国家ですよ。人を動かすのに『権力』『金力』『有名になる』ということしかありませんでした。どうしたら人より早く金持ちになれるかを皆考えていた。そういう時代が千年以上続いたんです。日本の急速な変化で今はいい時代になりました。一人一人が自分のやりたいことを発揮していける。今は『共感』がエネルギーを持つ。
私たちの時代は、自分ひとりではこんなちっぽけな存在で何もできなかったけど、これからは希望がある。今の人はいいですねえ。生まれてくるのが20年早かったなあ。長生きすればいいか。こういう面白い時代は楽しまなきゃ」 。

藤村さんは、未来をこう考える。
「私たちは、旧世代のエコロジー派で「 人類はもうダメだ 」と思っていた。それで無気力になった。7代先にダメになるのが悲観的な見方、楽観的なのは20代先まではもつというのですが、ダメというのはおんなじです。それが、インターネットの普及、若い人の共感、音楽、そういう力を見ているうち、まんざら捨てたもんじゃない、 アウトじゃないかもよ 、って光明がみえてきた。これからは女性と若い人が力をふるえるように、おじさんはひっぱる役割と、役割交換していった方がいいんじゃないですかね」。     < 続く>





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Last updated  2006.06.16 08:19:47
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