こっぱんの日記

こっぱんの日記

2012.01.13
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カテゴリ: 美術・博物・展示
今日は、京都へ美術展を二つ見に行った。一つはJR伊勢丹で開催されている「北斎の富士」展で、もう一つは京都国立博物館で開催されている「中国近代絵画展」。どちらも見応えのある美術展だった。

「北斎の富士」展は、北斎の富岳三十六景(全46図)と富岳百景(全102図)のすべてを一堂に展示したもの。三十六景では擦り色の違う変り擦りも並べて展示されていた。三十六景は江戸近辺及び東海道の色々なところから見た富士の姿を描いたのに対して、百景では、富士のをいろいろな場面に登場させているのが面白い。北斎の想像力の豊かさが感じられる作品である。

三十六景は有名なので見る機会は多いが、百景全部ををじっくり見るのは初めてだった。干し網から透けて見える富士、盃の酒に映った富士、股の下の富士、天文儀と富士、茅の輪の中の富士、田圃に映る富士など、どの富士も趣向が凝らされていて見飽きることがない。

北斎の富士のほか、富士人気にあやかって描かれた他作家の富士図も展示されていた。歌川国久、鳥園斉栄深、鳥居清長、歌川国芳、北尾政美、勝川春章、昇亭北寿、歌川広重。

観客も多く、一通り見るのに1時間ほどかかった。

画像はパンフレットより。左:神奈川沖浪裏(部分)、右:凱風快晴、尾州不二見原、江戸駿河町三井見世、相州梅沢左、田面の不二、海上の不二、三白の不二、東部富士見三十六景より(歌川国芳)、東海道富士河写之図(昇亭北寿)

北斎を見終わったあと、食事をし、「中国近代絵画と日本」展の会場である京都国立博物館へ向かった。こちらは、北斎展に比べ入場者は少なくむしろガラガラという感じだった。

この展覧会は、中国大使であった須磨弥吉郎の収集した中国近代絵画のコレクションを中心に呉昌磧、斉白石、高剣父、徐悲鴻、劉海粟、黄賓虹等の作品200点をを展示したもの。中国絵画の発展の裏には、日本画壇の大きな協力があったのだそうだ。展示は次のように分類されていた。中国近代絵画に影響を与えた画家として、森琴石、竹内栖鳳、富岡鉄斎、橋本関雪などの作品も展示されていた。

第1章 筆墨の交換ー清末民国初期の海上派と京阪神の文人たち 47点

第2章 美術による革新ー中国絵画の近代化と日本 25点 

第3章 海派と京派ー上海・北京 二大都の画壇とその展開 78点

第4章 油画と国画ー拡がる絵画表現と日本 32点

余録  外交官のまなざしー須磨コレクションについて 16点

私が最も心を打たれた絵は斉白石の絵で、この展覧会では40点が展示されていた。東洋のセザンヌと呼ばれているそうだ。

画像はパンフレットより。上左より、宋法山水図(斉白石)、烟江畳嶂図(高剣父)、鵝伏図(徐悲鴻)、書画扇面(呉昌磧)、墨梅図(墨梅図)、
下左より、蒋碧微像(徐悲鴻)、花卉図冊のうち紅梅に雀図(斉白石)、瑞西風景(劉海粟)、杭州湖畔(王済達)、仰天窩図(黄賓虹)

ここには、図は示さないが、胡藻賦の描く「義無反顧」という絵は、25種の動物が一斉に左の方へ向かって行く様子を描いた迫力のあるものだが、その向かっていく先は「日本軍」だということで驚いた。画家にも日本軍は嫌われていたのだ。







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Last updated  2012.01.13 22:27:32
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