こっぱんの日記

こっぱんの日記

2012.01.28
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カテゴリ: 俳句・エッセイ
今日は、午前中は雑事で過ごし、午後は、柿衛文庫で開催された大阪俳句史研究会の例会に参加した。今日の演題は、「武定巨口 人と作品」で講師は、雲の峰主宰の朝妻力氏であった。

14時からの開会予定だったが、朝妻氏が交通渋滞に巻き込まれて到着が遅れ、予定より50分遅れての開始となった。武定巨口という俳人は名前も知らなかったが、明治16年生れで、師・松瀬青々とは14年後輩、虚子とは9年後輩、青木月斗とは4年後輩、山口誓子とは18年先輩になる。ほぼ同年輩の俳人としては、森古泉、塚本虚明、戸田鼓竹、亀田小蛄、西村白雲郷らがいる。

朝妻氏は、明治時代の古い句集や俳句誌を探して、巨口のことを調べ上げ、現在ではほとんど名前を知る人も隠れた俳人の業績を発掘されている。子規から虚子へと俳句が整理されて行く中で、青々、別天楼、碧梧桐、虚子などと関わりを持ちながら、俳句の発展に影の力をなった人だということがよく分かった。

巨口は17才のときに青々に会っており、翌年創刊された「宝船」の上位に句が掲載された。初句集は、明治45年の「つは蕗」、第2句集は昭和10年の「まそほ貝」。昭和12年青々死去後、「倦鳥」は、松瀬吉春、森古泉、巨口の3人で分担して引き継がれた。主宰巻頭言は巨口が担当し、昭和16年9月巨口死去まで続いた。享年58歳。「倦鳥」10月号は120ページで巨口追悼号で、43名が文章を寄せている。

この追悼号に巨口の人となりがよく書かれていて、8人の俳人による文章を紹介された。一口で言えば、温厚篤実、生真面目、口下手の人であったようだ。銀行に勤めながら、蓄財には関心がなかったそうだ。

朝妻氏は、最後に巨口の作品35句を抽出して鑑賞された。教養のないものには一読しても深い意味が分からない句が多いが、氏は、見事にそれを読み解かれていたのには感心した。漢詩や中国文学、日本歴史の素養がないと難しい。

写真は、講演をする朝妻氏と会場風景。






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Last updated  2012.01.29 11:21:17
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