それでは、今日のおはなしです
∞∞∞ 浦島太郎 ∞∞∞
海(うみ)のきれいな村(むら)に、浦島太郎(うらしまたろう)という青年(せいねん)が住んでいました。
あるとき太郎は、海辺で子どもたちが大きな亀(かめ)を捕まえてイジメているのをみて、亀を助けて(たすけて)あげました。
それからしばらくたったある日、太郎は海辺でかつて助けた亀とまた会いました。
そして、「助けてもらったお礼(れい)に、竜宮城(りゅうぐうじょう)に連れていってあげましょう」と言われます。
亀は太郎を背中(せなか)に乗せ、海の底(うみのそこ)にもぐっていきます。
竜宮城に着くと、美しい乙姫(おとひめ)という名のお姫さま(おひめさま)がでむかえ、亀を助けたお礼をしてくれると言います。
太郎は毎日(まいにち)、おいしいものを食べたり飲んだりして、夢(ゆめ)のような日々を過ごし(すごし)ました。

気(き)がつくと何年も竜宮城にいた太郎は、あるとき、残して(のこして)きた家族(かぞく)や村(むら)の人たちが気になり、村へ帰る(かえる)ことにしました。
残念(ざんねん)がる乙姫さまに別れ(わかれ)を告げようとしたとき、玉手箱(たまてばこ)を手わたされました。
「この箱(はこ)をあけなければ、あなたは年を取らず、今の若い(わかい)ままでいられます。でも、開けてしまうと、ここで過ごした時(とき)がもどり、たいへんなことになります。
けっして箱をあけてはいけませんよ」
乙姫さまは、そう太郎に伝え(つたえ)ました。
太郎はお礼を言うと、亀の背中にのって地上へもどっていきました。
ところが、
地上へもどったものの
村の様子(ようす)は前とちがい、きけば太郎が竜宮城へ行ってから数百年(すうひゃくねん)もたったといいます。
太郎はがっかりして箱を見つめました。
「この箱をあけたら、もしかして時間が戻る(もどる)かもしれない」

太郎は言いつけをやぶり、ふたをあけると、白い(しろい)煙(けむり)が出て、竜宮城での思い出(おもいで)がよみがえりました。
ですが、そこにあったのは、おじいさんになった太郎の姿(すがた)でした。
∞∞∞ おわり ∞∞∞
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