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ほかにオススメの食材に、アスパラ、オクラ、白きくらげ、シロウリ、トウガン、レンコン、ハヤトウリ、レモン、シークヮーサー、豆乳、ゴーヤー、ニガナ、セロリ、白菜、ラードがあります。

後半にうりずん豆
秋が深まり、気温が下がって空気が乾燥するころ(10月後半から11月ごろ)に
オススメなのが「うりずん豆」です。
うりずん豆には、胃腸を元気にし、体力や気力を補う効果があります。
食欲の秋、というイメージがありますが、夏バテで食欲が落ち、
秋になっても胃腸の調子を崩している…という人は意外と多いものです。
というのも、沖縄は胃腸を崩しやすい環境です。胃腸は湿邪(しつじゃ)(余分な湿気)の
影響を受けやすい、とされているのですが、海に囲まれて湿度が高い
沖縄はそもそも体に余分な水がたまりやすく、さらに、油の多い食事が負荷をかけます。
胃腸が元気になると、栄養の吸収が良くなり、体力がつきます。
冬に備えて体力をつけるために、胃腸を元気にし、体力を補う食材を
積極的に取りましょう。
ほかに、オススメの食材として、米、ヤマイモ、サツマイモ、ジャガイモ、キノコ類、
キクラゲ、クレソン、百合根、ラッカセイ、ナシ、クリ、鶏肉、チーズ、イワシ、
サバ、マグロなどがあります。
楽しいことをする
秋には、「早く眠って鶏が鳴く頃に起きる(早寝早起き)」という
養生方法があります。
また、この時季はやりたい事や楽しいことをするといいと言われます。
旅行やピクニック、キャンプ、おいしい物を食べる、など普段とは違う
プチぜいたくを楽しみましょう。
秋にストレスを解消しておくことが、冬の精神的な安定につながります。
動物は冬眠を迎える前に、栄養を蓄えます。
人間も同じく、質の良い食材を食べて冬に備えましょう。
\まだ暑い初秋にオススメ/
ヘチマと卵のスープ

●材料
ヘチマ……………300g
トウガン…………100g
卵…………………2個
かつおだし………400ml
塩…………………小さじ1
レモン汁…………大さじ1
●作り方
1.ヘチマの皮をむき2~3cmの輪切りにする。
2.トウガンは3cm幅にスライスする。
3.卵を溶きほぐす。
4.鍋に濃いめのかつおだしを入れる。
5.4に1、2を入れ加熱する。
6.野菜に火が通ったら、溶き卵を回し入れ、ゆっくり混ぜる。
7.塩で味を調え、レモン汁を入れて出来上がり。
●レシピのポイント!
潤す食材である卵、ヘチマをスープにしました。
乾燥する季節は、ンブシーや煮物、スープなど、水分の多いメニューを取り入れるといいですよ。
ヘチマには血流を良くする作用があり、乾燥させて「シカラク」という漢方薬としても用いられています。
母乳の出が悪い時にも良いと言われています。
\夏の疲れを癒やし体を潤す/
うりずん豆たっぷり炊き込みご飯

●材料(2人分)
米…………………2合
マグロ……………100g
干しシイタケ……2枚
キクラゲ…………15g
栗(ゆで)………100g
黒ゴマ……………大さじ1
うりずん豆………5本
水…………………2合
しょうゆ…………大さじ1
塩…………………小さじ1
ラード……………大さじ1
●作り方
1.米を洗い水をきる。
2.乾燥シイタケ、キクラゲを水に戻す。
3.2を細めの千切りにする。
4.うりずん豆はさっとゆでて千切りにする。
5.炊飯器の釜に1の米としょうゆ、塩、水を入れ混ぜて、3と栗、マグロを入れて炊飯。
6.炊き上がったら、4と黒ゴマ、ラードを入れて混ぜる。
●レシピのポイント!
薬膳では食材の効能だけでなく、組み合わせが大事です。
夏の暑さで体力を奪われ、秋バテ気味の体を元気に!
をテーマにレシピを考えました。
米、シイタケ、栗はエネルギーを補います。近い食材を組み合わせることで、
効果がパワーアップします。
また、秋は皮膚や髪の乾燥に悩まされやすいので、体を潤す黒ゴマやラード、
キクラゲを組み合わせました。
マグロは血を補い血を巡らす働きがあり、肌のくすみやしわ予防にも良いです。

宮國由紀江。琉球薬膳料理研究家。国際中医薬膳師。栄養士。薬膳琉花代表講師
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