2022.11.07
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うりずん豆で胃腸を元気に 

秋は乾燥により肺に負荷がかかりやすく、クシャミや鼻水、鼻詰まり、鼻のかゆみといった症状が出やすい季節。
肺は大腸に関連するため、乾燥性の便秘にも悩まされやすい季節です。
また、体がだるい、食欲がない、といった「秋バテ」になることも。


そんな秋にオススメのうちなーむんは、「ヘチマ」「卵」「うりずん豆」です。


秋前半にヘチマ、卵

まだ暑さが残り、乾燥している今の時季(10月半ばごろまで)に
食べていただきたいのが、ヘチマや卵。ヘチマは夏に体にためこんだ熱を取り除き、乾燥を潤します。
祖母から、ぜんそくや空ぜきが出る人にヘチマの汁を飲ませたよ、と聞いたことがあります。
薬膳的にも潤す効果が高いとされています。


体内にためこんだ熱をほうっておくと、液体(血液や胃液など)がドロドロに
なって血や水の巡りが悪くなり、むくみや片頭痛、月経痛といった症状に
つながることがあります。
夏の熱を取り除いておくことは、とても大事です。


卵はどの季節にもいいのですが、潤う作用があるため秋にもぜひ食べましょう。
体に熱がこもると、精神的に不安定になりやすいのですが、卵には精神を
落ち着かせる効果があります。



ほかにオススメの食材に、アスパラ、オクラ、白きくらげ、シロウリ、トウガン、レンコン、ハヤトウリ、レモン、シークヮーサー、豆乳、ゴーヤー、ニガナ、セロリ、白菜、ラードがあります。

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後半にうりずん豆

秋が深まり、気温が下がって空気が乾燥するころ(10月後半から11月ごろ)に
オススメなのが「うりずん豆」です。


うりずん豆には、胃腸を元気にし、体力や気力を補う効果があります。
食欲の秋、というイメージがありますが、夏バテで食欲が落ち、
秋になっても胃腸の調子を崩している…という人は意外と多いものです。


というのも、沖縄は胃腸を崩しやすい環境です。胃腸は湿邪(しつじゃ)(余分な湿気)の
影響を受けやすい、とされているのですが、海に囲まれて湿度が高い
沖縄はそもそも体に余分な水がたまりやすく、さらに、油の多い食事が負荷をかけます。


胃腸が元気になると、栄養の吸収が良くなり、体力がつきます。
冬に備えて体力をつけるために、胃腸を元気にし、体力を補う食材を
積極的に取りましょう。


ほかに、オススメの食材として、米、ヤマイモ、サツマイモ、ジャガイモ、キノコ類、
キクラゲ、クレソン、百合根、ラッカセイ、ナシ、クリ、鶏肉、チーズ、イワシ、
サバ、マグロなどがあります。



楽しいことをする

秋には、「早く眠って鶏が鳴く頃に起きる(早寝早起き)」という
養生方法があります。
また、この時季はやりたい事や楽しいことをするといいと言われます。
旅行やピクニック、キャンプ、おいしい物を食べる、など普段とは違う
プチぜいたくを楽しみましょう。
秋にストレスを解消しておくことが、冬の精神的な安定につながります。


動物は冬眠を迎える前に、栄養を蓄えます。
人間も同じく、質の良い食材を食べて冬に備えましょう。







\まだ暑い初秋にオススメ/
 ヘチマと卵のスープ 



●材料
ヘチマ……………300g
トウガン…………100g
卵…………………2個
かつおだし………400ml
塩…………………小さじ1
レモン汁…………大さじ1

●作り方
1.ヘチマの皮をむき2~3cmの輪切りにする。
2.トウガンは3cm幅にスライスする。
3.卵を溶きほぐす。
4.鍋に濃いめのかつおだしを入れる。
5.4に1、2を入れ加熱する。
6.野菜に火が通ったら、溶き卵を回し入れ、ゆっくり混ぜる。
7.塩で味を調え、レモン汁を入れて出来上がり。


●レシピのポイント!

潤す食材である卵、ヘチマをスープにしました。
乾燥する季節は、ンブシーや煮物、スープなど、水分の多いメニューを取り入れるといいですよ。
ヘチマには血流を良くする作用があり、乾燥させて「シカラク」という漢方薬としても用いられています。
母乳の出が悪い時にも良いと言われています。










\夏の疲れを癒やし体を潤す/
 うりずん豆たっぷり炊き込みご飯 



●材料(2人分)
米…………………2合
マグロ……………100g
干しシイタケ……2枚
キクラゲ…………15g
栗(ゆで)………100g
黒ゴマ……………大さじ1
うりずん豆………5本
水…………………2合
しょうゆ…………大さじ1
塩…………………小さじ1
ラード……………大さじ1

●作り方
1.米を洗い水をきる。
2.乾燥シイタケ、キクラゲを水に戻す。
3.2を細めの千切りにする。
4.うりずん豆はさっとゆでて千切りにする。
5.炊飯器の釜に1の米としょうゆ、塩、水を入れ混ぜて、3と栗、マグロを入れて炊飯。
6.炊き上がったら、4と黒ゴマ、ラードを入れて混ぜる。


●レシピのポイント!

薬膳では食材の効能だけでなく、組み合わせが大事です。
夏の暑さで体力を奪われ、秋バテ気味の体を元気に!
をテーマにレシピを考えました。
米、シイタケ、栗はエネルギーを補います。近い食材を組み合わせることで、
効果がパワーアップします。
また、秋は皮膚や髪の乾燥に悩まされやすいので、体を潤す黒ゴマやラード、
キクラゲを組み合わせました。
マグロは血を補い血を巡らす働きがあり、肌のくすみやしわ予防にも良いです。





宮國由紀江。琉球薬膳料理研究家。国際中医薬膳師。栄養士。薬膳琉花代表講師


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最終更新日  2022.11.07 12:52:45
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