2005年03月16日
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先週の金曜日・土曜日のバイオリン・ワークショップも、
今年はバイオリンを落とすなどの事故も無く、
無事に終えて、
去年以上に、大満足のミッシェルでありました。 

本人の感想は、
「オーケストラが良かった。」
と苦労して、4曲暗譜していった甲斐が大いにあり、
時間の関係で、オーケストラクラスでは3曲しか練習ができなかったものの、
コンサートでは、バイオリンの弓を引く手にも、一段と力が入るミッシェルでした。



「どうやって、短時間でオーケストラの曲を丸暗譜するのですか?」

答えはいつも、
「楽譜を読むことが出来ないから、頑張って暗譜するしか方法が無いのです。」

ミッシェルは、一度曲を聴いたら、すぐにその場で弾けるような、音楽の天才児ではないから、やはり、そこには何度も何度も聴いては弾く練習という、
人並み以上の努力があるのです。

ふと思うのですが、全員が楽譜を暗譜したら、
それこそ、指揮者を見ながら演奏が出来て、
さぞかし指揮もやりやすくなるだろうな、、。

今年は一つ嬉しいコメントを、あるお母さんからいただきました。

「お宅の娘さんは、全然、全盲だという事を意識していないみたいですね。
 それが当たり前の事で、他のお子さん達と同じように、ここにバイオリンを楽しみに来たという、楽しんでバイオリンを弾く姿がとてもすがすがしいです。」



「娘の学校に、全盲の女の子がいたのだけど、
その子は、自分は全盲だから、他の人が助けてくれて当たり前という態度でした。
だから、いつもクラスの誰が、交代で彼女の面倒をみていたのですよ。」

ふむ、ふむ、と私もミッシェルが4-5年生の頃を思い出す、、。

「いや、、今だからこそ、ミッシェルはあれだけ自立してますが、

先生から随分注意されました。」

盲学校でも、弱視の子供達は、ついつい全盲の子供に手を貸してくれたりするし、
また、まだ、視覚障害児に慣れていない、先生のアシスタントやバスのスタップの人たちは、必要以上に子供達に手を差し伸べてしまうのです。 

子供にしても、助けてもらう事に慣れると、それが当然となってしまいます。

「今では、先生からも、どこまで助けが必要で、どの助けはいらないかを、自分の意志で相手に伝える事の大切さを、注意されます。」

とかく、視覚障害の人を見ると、なんでも助けてあげたくなるものですが、時には、それが余計な助けとなる事もあります。 そんな時は、視覚障害者も自分で助けはいりませんとはっきり答える事が大切だそうです。

人間は、どんな小さな事でも、自分で出来る事に喜びを感じます。
そして、人を助けてあげられる事に、さらに喜びを感じます。
だから、視覚障害の人だって、同じように、自分でやれることは
自分でやりたいだろうし、
とかく、人の助けを借りる事の方が多い毎日だから、
自分の出来る事で、他の人を助けてあげられたら、
それはとても幸せだと思います。 

今年もまた、月明かりの美しい、夜道を、
延々と5時間半ドライブして帰って来ました。
また、来年も、行こうね、ミッシェル。








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最終更新日  2005年03月18日 02時48分49秒
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