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浪漫的狼

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nanaco☆ @ Re:なんと(01/08) 狼さん、お元気です?? その後調子はいか…
浪漫的狼 @ Re[1]:なんと(01/08) nanaco☆さん  わあい。すぐにお返事いた…
nanaco☆ @ Re:なんと(01/08) 狼さん、大変ご無沙汰しております~!!…
wine ガブガブ @ Re:充電します。(04/30) エネルギーが、蓄積されたら、また再開し…
deco7 @ Re:充電します。(04/30) 充電のお役には立ちませんが、遊びに来て…
Mar 15, 2008
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カテゴリ: 創作の部屋
いよいよスタートします。皆さん、気長にお付き合い下さいませ。

 それではどうぞ(狼)





プロローグ

「…ということでだ。この話から『桃源郷』という言葉ができた

んだ。これは、故事成語として使われているんだが、どういう意味か分かるか…。

 じゃあ、そこでぼんやりしている片桐。」

 「えーっと…。」

 本当に、ぼんやりしている所を攻撃された片桐高峯は、少し慌てて苦しまぎれに答えた。

 「…『めちゃ田舎』って言う意味かと…。」

 「アホか。」

 田中先生の軽妙な突っ込みで、クラスはどっと沸いた。

 「じゃあ、樋口…結花。どうだ。」

 「はい。『理想郷』っていう意味で使われていると思います。」

 「その通りだ。…えーっ、ということでだ、桃の花の咲き乱れる、この世とは隔絶した地

  を、当時の中国人は夢想したんだな。これは日本語にもなっているんだぞ。覚えておくん

  だぞォー。」

 田中先生ははいつもの口調で続け、黒板に何か字を書き始めた。


 高峯はちらりと後ろの方を振り向いた、するとすぐに結花と目があった。結花はウインクを

しながら小さくピースを送ってきた。

 「ちぇっ。」と、高峯は心の中で舌打ちをした。



 「…試験範囲が狭いのでだな。もうちょっと頑張って増やそうと思う。ということでだ、次

  の時間は短い話を読むとするかな。月曜日には…教科書の78頁を予習しておくこと。そ

  こまでが範囲だぞ。」

  高峯は、そんな「漢文オヤジ」こと田中先生の話を聞きながら、再びぼんやりと外を眺

めていた。

 まだ寒い2月末だけれど、何となく山の斜面や空の感じが違ってきているのが分かる。そろ

そろ、山が春の準備をしているのだ。

 高峯はこの、春を待つ山の雰囲気が好きであった。


そして「春」は、本当にもうすぐそこまでやって来ているのだった。








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Last updated  Mar 15, 2008 10:20:36 PM
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