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浪漫的狼

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nanaco☆ @ Re:なんと(01/08) 狼さん、お元気です?? その後調子はいか…
浪漫的狼 @ Re[1]:なんと(01/08) nanaco☆さん  わあい。すぐにお返事いた…
nanaco☆ @ Re:なんと(01/08) 狼さん、大変ご無沙汰しております~!!…
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deco7 @ Re:充電します。(04/30) 充電のお役には立ちませんが、遊びに来て…
Mar 30, 2009
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カテゴリ: 創作の部屋




【1st shot/2009.2.23】(続き)



発していた。


 そして、ページは再び柊哉のいるC組に戻っていた。


 個人写真ページの次には「クラスのページ」というのがあり、そこには学校行事の時のスナ

ップ写真や、寄せ書き、書き込みなどがコラージュ風に散りばめられているのであるが、そこ

を眺めていて、俊平が目ざとく一つのスナップを見付けた。



 「この綺麗な人、誰だ。…先生?」


 「え、どれどれ」とツトム。

 その写真は、柊哉に撮ってはちょっぴりほろ苦い思い出のあるものだった。

 出来れば見付けて欲しくなかったというのが正直なところであったが、やはり…見付けられ

てしまった…という感じだった。


 それは学園祭の時のもので、クラスステージの劇のが終わった後、みんなで撮った記念撮影

だった。

 3年C組はその時創作劇を行った。

 そこにはその時の衣裳のまま、クラスの全員が体育館横の中庭に集合している。

柊哉は、その時はちょい役だったが、それでも一人前の兵士の恰好をして一番後ろの端に立っ

ていた。

 そして、その横にピンク色のドレスに身を包んだその人がいた。


 「あ、それね…。講師の先生。」

 柊哉は、少しぶっきらぼうに言った。


 「へえー。凄い美人じゃん。美人っていうか、可愛い感じだけど…。いいなァ、オレの学校

  なんか、女の先生なんて、みんなおばちゃんばっかりだったぜ。」


 そう言いながら、食い入るように見ているツトムだったが、何となく反応の悪い柊哉にすぐ

さま鋭く突っ込んできた。

 「何だか、お前、この先生と妙にくっついてない?」

 「あ、ホントだ…。」

 「お前、この先生好きだったんじゃない、それでここぞとばかりに接近して…。」 

 「そんなんじゃねえョ。」

 と、やっと柊哉はそれらしい反応を見せた。


 それを聞きながら、俊平は、一応「怪しいなァ…」といいはしたが、実際にはそんなことは

思ってもいないのは一目瞭然で、もうそれ以上は突っ込んでこなかった。


 俊平は早速「教職員」のページに戻って、今度はその話題の先生を捜し始めた。

 そして、そこに先程の先生を見付けると、

 「中川晴菜…先生かァ、可愛いなあ。いいなァ…」と、また羨ましがるのだった。


 柊哉はそれを、少し離れたところから覗いていたが、確かに、そこには自分と、その隣で微

笑んでいる先生の姿があった。

 と、ツトムが、


 「あ、柊哉、お前何か思い出してただろ…。目が遠かったぞ…。」

 「別に…」

 と柊哉は言ったものの、それはまさに図星だった。


 柊哉は、「オレ、ちょっと便所。」と、場を取り繕い、トイレに入った。



 暫くして、再び部屋へ入りながら、

 「やっぱ、今日は寒いぜ。」 

 と言いながら、柊哉はふとカーテンを少し開いて外を見た、



 「え…」


 見れば、窓のすぐ外にある街灯の明かりがちらちらと揺れているように見える。

 柊哉はすぐに鍵を外して少し窓を開けてみた。

 すうっと、冷たく凍ったような空気が流れ込んでくるが、その向こうに見えたのは、紛れも

なく、

  雪  …だった。


 「おい、雪が降ってるぞ。」

 そう言いながら、カーテンを全部開け、窓も半分ほど開いた。

 「うひゃあ。」

 と、思わず声が漏れる。


 雪国から来ているツトムは、「ふうん。」という感じだったが、俊平は柊哉と同じく、雪の

少ない同県の出身で、「おおっ」と立ち上がって柊哉の側にやってきた。

 「そんな、珍しいのかよ。」

 とツトム。

 「ああ、…ちらつくことはあっても、積もることなんか滅多にないからな。」

 見れば、すでに、屋根には白く積もりはじめている。


 「この分だと、何年ぶりかの積雪になりそうだな。」と、俊平。

 ツトムはまだアルバムを眺めながら、頻りに「いいな、いいな」と呟いている。



 「…この、横向いてる娘も可愛いンじゃない?」

 すると、俊平もすぐにまたアルバムに戻るのだった。

 「どれどれ…、ホントだ。お前のクラスレベル高ェよ。どれどれ、何て名前だ。」

 ツトムは、ピーナッツの残りを一気に口に入れ、モグモグしながら、

 「クォのコのミョージ…ムグカしいナ、…ナンヘヨムンだ? クルウミミャイ…。」

それを聞いていた柊哉は笑いながら、

 「え?、誰? お前何言ってんだか、ワカンナイよ…」

 と、何気なくアルバムを覗き込もうとした。


 その時、柊哉の脳裏には、全く別な何かが到来していた。


 そして、彼は思わずそこで、


 「あっ。」

 と声を上げた。


 その様子に、二人も驚き、怪訝そうに「どうしたんだよ。」と視線を寄越す。

 柊哉は、また取り繕いながら、

 「いや、別に。…ごめん、大したこと無い…。」

 とは言ったものの、


 すぐさま、ツトムが、

 「何だか、お前、さっきから様子がおかしいぜ。

  さては、何か思い出したな…。実はさっきの、あの美人の先生…中川…先生だったか、

  …あの先生と雪の思い出か何かあるナ…。」


 「何言ってんだよ。そンなのねえし。」

 そう言いながら窓を閉める柊哉ではあったが、それも実は、


 或る意味…「図星」だった。


 彼の脳裏には、ある一つの約束が甦っていた。

                                 2009.2.23






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Last updated  Mar 30, 2009 06:36:01 AM コメント(6) | コメントを書く
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