PR
カレンダー
と思ってたら、今日は東京マラソンなのでした。
健全だなぁ~。
しかし、そんなものには一切興味のない俺は
朝10時にはパチンコ屋に居た。
台を選ぶ俺の視線は常に勝負師の視線だ。
男の真剣勝負。
精神も肉体もボロボロになりつつも
男の尊厳を賭けて、俺は勝負に臨む。
既に店内は混み始め、煙草の煙が立ち込め、
けたたましい音楽が鳴り響く中、
俺は黙って独りの勝負を続けている。
しかし、そんな男の真剣勝負の場にも
ひとときの安らぎの時間がある。
「お飲み物はいかがですか~?」
飲み物の注文をききにくる女の子。
この娘、マジ天使!!!
ちょっと丸みを帯びた顔に、
ちょっとタレ気味の瞳がとても可愛い娘だ!
他の店員の子とはあきらかに違う。
なんて言うかスレてないというか、
こんな場所に居ちゃいけねぇよ!って感じだ。
きっと、アレだな。
父親が悪い奴に騙されて多額の借金を作って、
母親は重い病に伏せていたりして、
彼女は進学も諦めて、幼い弟や妹の面倒を見てるんだろうな・・。
いや・・、誰もそんなこと言ってないし・・
一生懸命働いてもなかなか減らない借金。
容赦のない取りたてに怯える生活。
俺が・・、俺がなんとかしてやらなければ!
ちょうど、パチンコも8連荘したところだ。
「何も言わず、この出玉を受け取ってくんな。」
「そんな・・!せめてお名前を。」
「名乗るほどの者じゃねぇ。じゃあな。」
そうやって無言で立ち去る俺。
くぅー、格好いいぜ、俺!!!
おとうちゃんは色んな事を考えながら
パチンコしてるんだなぁ。。