私は中国で販売系の仕事をしています。生産工場は日本国内外あるのですがその中のひとつが今回の地震の被災地にあります。震災当初は屋根が落ちラインはめちゃくちゃ、電気も水も当然使えず人の立ち入れる状況では無かったそうです。復旧作業もまず選ばれた社員数十名から始めそれこそ不眠不休で行っていたそうです。ようやく人が入れるようになり今度はラインが使える状態にするための整備。先週からようやくラインが稼動できるようになり従業員一同フル稼働で生産作業にあたっています。
彼らの努力があって製品が出荷できるようになっている訳ですがそれでも日本国内では相当な数のバックオーダーを抱えています。当然納期の決まっている商談も多く営業マンとしては辞退を申し出るしかない状況です。ところが「製品が出来上がるまで待つよ」と言って下さるお客様が何件もいてくださるそうです。私達の会社への復興のためのエールという意味合いも強いと思いますが少なからず日頃から営業マンが真摯に対応していることのひとつの結果だと思いますしそれを見て下さっているお客様には何度頭を下げても足りない思いです。
お客様をお待たせしている身で言うのも失礼ですが今回のことがあって生産に携わっている従業員はより一層お客様のためにという意識を強めていると思います。一日でも早くお待たせをせずにお客様に製品をお届けできる状態に戻すために。
ただ、中国ではなかなかこういった理屈は通用しません・・・