サイボーグ023

サイボーグ023

第26話 ツーショット


物売りの子ども達だけは大の苦手。
実は、かつて「桂林」で
たった一人の女の子から竹製の笛を買ったばかりに、
一個連隊の子ども達に
後々まで追いかけられた苦い経験があるんです。

車に戻って、ようやく解放された。
何のことはない、
ドライバー氏が追い払ってくれたおかげ。

それにしても、シルクロードって子どもが多い。
「一人っ子政策」のはずなのに。
不思議に思ってワンさんに聞いてみた。
ワンさんによれば、
漢民族は1人、ウイグル族は3人、
その他少数民族は無制限なんだって。

農村にある漢民族の家では、
女の子が生まれると届け出しないこともあるらしい。

「漢民族の公務員に、二人目が生まれたら即クビね」とワンさん。
「おいおい、中国ならおじさんは3回もクビになってるよ」。

日本人であることの安堵感を胸に抱き、
次に向かったのはユロンカシュ河(白玉河)の河川敷。
比較的に水量が豊かな河である。

「玉を探してみて。もし見つけたら大金持ちよ」と鈴の音ガイド嬢。
そうなんです、ホータンは古来から玉で栄えた町で、
シルクの絨毯と共に有名な特産品。
しばらく探してみたが、
そんなもん見つかるはずがない。

おじさんもNさんも、すぐあきらめたのに、
IBさんだけはガイド嬢とツーショットで、
いつまでも仲良く探してる。

ということで、最高の写真ゲット!
河の水で車を洗うドライバー氏も、
うらやましそうに二人を見てました。

IBさんにとっては、
人生最高のひとときだったかも。

きっと、玉なんか探すより
嫁さんを見つけたかったんだと思う。

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