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2007年10月22日 本日の最後
コロッセオを堪能した後は、お土産探しをすることにしました。
そんなことは最終日にすればよいという考え方もありますが、私たちはなるべく先に片付けて、心置きなく最終日まで楽しみたいというタイプなので、ひと通りローマを楽しんだ後は、お土産を片付けておこうということになったのです。
明日はオプショナルツアーでカプリ島への日帰り観光を入れてあるので、今日ある程度おみやげを確保しておかないと、明後日の実質最終日におみやげ探しをする羽目になってしまう訳です。
ヴェネツィア広場あたりから共和国広場まで延びるナツィオナーレ通りの両側には、いろいろな店が並んでいるのですが、小さな専門店がほとんどで、大きなデパートは見当たらず、スーパーにも行ってみましたが、こじんまりとしたものでした。価格的に手ごろなものが一ヵ所に集まっていて、一気におみやげを片付けられるようなお店は見当たりませんでした。
結局、探しあぐねて共和国広場近くのローマ三越に行ってしまいました。
当然日本人でいっぱい。歩きづめだったので座りたくて休憩所へ行ってみましたが、ここも(私たちより年配の)日本人のおじさん・おばさんたちでいっぱいでした。
ここの三越もブランド品中心で高い商品ばかりでした。その中でも比較的低価格の部類に入る高級ベルトを息子の友達用に購入しました。息子は、時々大学近くに住む彼のアパートに泊めてもらったり、静岡の彼の実家にお邪魔したりと世話になっているのでした。
外はすっかり暗くなったので、おみやげ探しは中断して、夕食を取るためレストラン探しをすることにしました。
何軒かのぞいてみて、雰囲気がよさそうな店を見つけたので入ってみました。(場所は良く覚えていません。翌日も行ってみようと思って、記憶通りに歩いたのですが行き当たりませんでした)
とても寒かったので、あたたかいコンソメと、ポタージュのスープ、それに奥さんはトマトベースソースのスパゲティー、私はカルボナーラのスパゲティーを注文しました。スープはどちらもおいしく体も温まりました。
トマトベースのスパゲティーはソースがおいしいそこそこのものでした。そしてカルボナーラの味もそこそこでした。でも「ボーノ(おいしい)」と叫びたくなるほどではありませんでした。それはスパゲティ(パスタ)がイマイチだったからです。麺が太く、いわゆるコシがなく、まずくはないがおいしくもないいうものでした。せっかくのソースの味をパスタが減殺してしまっていました。残念。
結論。スパゲティーは日本のスパゲティーが一番おいしい。
日本人の舌に合わせて作られているから当然ですけどね。日本人にとっておいしいスパゲティーとは、日本で覚えたスパゲティーの味を物差しとして判断することになるのですね。
そこそこの満足度で夕食を終え、明日の朝食を調達すべく街をうろつきました。
明日は朝食は付いておらず。代わりにカプリ島での昼食が付いている日なのです。だから自分たちで朝食を準備しておかなくてはならないのです。でも、時間が遅かったせいもあって、何も買うことができないままホテルに帰ることになってしまいました。
まあ、集合してからでも何とか調達するチャンスはあるだろうと甘く考えていました。事のてん末は23日の部で。
ホテルに帰ってまっさきに確認したのが、部屋に追加の毛布が運び込まれているかどうかと、エアコンから暖かい空気がでてくるかどうか、でした。ほら、朝出るときにフロントに申し付けておいたことですよ。
・・・・・・・・どちらも今朝のままだ・・・・・。
毛布はどこを探しても見当たらず、エアコンからは相変わらず冷たい空気が吐き出されてきます。「おいおい、無視かい、放置かい」。 仕方がないのでフロントまでクレームを付けに行きました。だって、電話じゃこんなややこしいやり取りができる自信がありませんから。
フロントにいたおねえさん(朝はおにいさんだった)に、
今朝エアコンのチェックと毛布を追加しておいてくれるようたのんでおいたのに、何もしてくれていない。どうなっているのか、と静かに尋ねると。
「エアコンは例年12月に切り替えるので今は冷房しかできない」と答えくれた。(どうやらセントラルヒーティングで冷房と暖房の切り替えが必要なシステムのようです)
(なんだよ、ちゃんと引継ぎができてるんじゃん。だったら毛布も運んでおいてくれよ。ここがやっぱりイタリア人かい?)「寒くてたまらんから、毛布を2枚持ってきてくれ」と改めてオーダーしました。
ほんとうに毛布を持ってくるかなあと待っていると、呼び鈴の音。「お、来た来た」。
果たしてドアの外にはメードのおねえさんが、2枚の薄いキルティングを持って立っていました。毛布じゃないけどまあいいか。「グラッチェ」と言いながら受け取っていたら、横から「私たちにも、それ下さい」の声。
あれは確か、午前のウォーキング・ツアーにいた3人娘の内のひとりではないか。
「やっぱり寒いよね」
「寒いですよ。エアコンから冷たい空気が出てくるし」
そこでさっそく、さっきフロントで聞いてきた話をしてあげた。
「そうなんですか。じゃあ絶対毛布もらわなきゃ」
「じゃあ風邪をひかないように。おやすみ」
「ありがとうございました。おやすみなさい」
これが、3人娘との最初の接触でした。
その夜は、昨夜のように凍えることなく眠ることができました。
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