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2006.11.10
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クンツェ&リーバイミュージカルの新作、マリーアントワネット見てきました。
「王妃マリー・アントワネット」
遠藤周作って「海と毒薬」しか読んだこと無いので、こういうのもあるんですね。
ウィーンでの公演はなくって、全部日本で制作。
音楽&脚本のクンツェ&リーバイ両氏を除けば演出から出演者まですべて日本人。
さしずめ、日本発のウィーンミュージカルってとこか。

はい、っていうことで。
開幕して間もないので、読み進めるのは自己責任でお願いします。




ヒロインマリーアントワネットは涼風真世さん(以下カナメさん)
もう一人のMA、民衆の女性マルグリット・アルノーは
新妻聖子さんと笹本玲奈ちゃんのダブルですが、今日は玲奈ちゃんでした。
フェルゼン伯爵は井上芳雄くん。
ルイ16世は石川禅さん。
オルレアン公に高嶋兄。
そして世界を牛耳る?錬金術師カリオストロに山口祐一郎さん。


マリーに関して言えばどうしてもベルバラのイメージがあって・・・。
アレは美化されすぎているからしょうがないんだけど、そのイメージで観るとちょっと違う。
フェルゼンもちょっと違う感じだけど、こちらはそれ程違和感なく、
井上くんのノーブルな雰囲気によく合っていて、格好良かった。



一幕は少し退屈かもしれない。綺麗な曲、素敵な曲は多いのだけど、
どれも難しめなメロディラインで強く印象に残る曲がない。
それでも、マルグリットにはソロで印象的な曲(「百万のキャンドル」など)が
周ってくるのだけど、肝心のヒロインにはあまりないのよね。
カナメさんはとても良かったのだけど、

ただそのマルグリットの曲さえも「私だけに」は遠く及ばず・・・。

それに、一幕はエリザの焼き直し的に感じる場面が多いので、肩透かしをくらっちゃう。
オープニングもエリザほどの衝撃が無くて、物語に入りにくい。
話自体も一幕はそれほど盛り上がらないんだよね。
しいて言えば最後の首飾り事件だけ。
ここで、やっと祐一郎さんのカリオストロが意味をなしてくる。
結局、これもトート的存在。総てを操ってる感じかな。
でも、歌はやっぱり素敵で、こういう役、本当似合うよね~、祐一郎さん♪
芝居だけじゃなくて、セットや照明などもエリザティスト。
綺麗だけど、その鏡とか照明、どっかで見たことあるぞって感じ。
まぁ、照明に関して言えば同じ勝柴さんだからしょうがないんだろうけど。


二幕はその首飾り事件を発端に革命が進んで行くので、話自体がドラマティック。
だから、やっとここでストーリーに没頭できる・・・と思いきや。
今度は宝塚のベルバラ、マリーアントワネット編の二幕と重なるシーンが多くて、
どうしてもオーバーラップしてしまうんだよね。
宝塚のベルバラは全体的には嫌いだけど、
マリーアントワネット編のラスト付近は好きだから余計そう見えちゃうのかもしれない。


代表的なのは、フェルゼンがバスティーユまで来て王妃と密会、
「逃げてください。あなただけならチャンスはまだある」
「私はここにいます。子供達を置いていけない。あなたは生きて、私を忘れて。」
という会話を交わす。
これってまるっきり同じ場面がベルバラにも泣かせ所としてあるんだけど、
史実なんですかー??って突っ込みたい・・・。
いや、でも、普通に泣いちゃったし、井上くんが最後まで貴族で格好良くて、
ファンとしては満足なんだけどね(笑)。


それでも二幕はかなり泣けましたけどね。
二人のMAがその人生を交わらせることとなっていくんだけど、
王妃をあれだけ憎んでいたマルグリットが、最後は理解をしめして変っていくのが良かったな。
曲も一幕よりずっといい。「流れ星のかなたに」を(これは一番良い曲!)、
アントワネットが歌う所とか、泣いた。
ルイ・ジョセフ役の子役ちゃんの歌とか、反則的(^^;
あと、フェルゼンの「なぜあなたは王妃なのか」とか。
ルイの「もしも鍛冶屋なら」とかね。


ギロチンシーンは有名なマリーの最後の言葉、「ありがとう。」ってあれがあって良かった。
王妃としてのプライドにずっと付きまとわれていたアントワネットが
やっと解放されたような言葉に聞こえました。

ただ、この断頭台もベルバラで大階段を断頭台の階段に見立てたシーンに比べると・・・。
あれは見事な演出だから比べちゃいけないんだろうけどさ。


最初に書いたとおり、一つ一つの曲自体は悪くないというか、綺麗だし、
さすがリーバイさんだなぁって思う曲ぞろい。
たぶん、今後CDなどで曲を聞き込むと、印象は変ってくるんだと思う。
ただし、終わった後まで記憶しているメロディが「流れ星のかなた」一曲なのは
ちょっと今後辛いかもしれないね・・・。


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Last updated  2006.11.10 23:25:31
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