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2006.12.17
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カテゴリ: 映画・DVD
父親たちの星条旗

(「硫黄島からの手紙」感想はこちら→ 1 ・ 2 )

やっぱり、硫黄島二部作、両方観るべきですね。

「本当に戦争を知っている人は、戦争について語らない」という冒頭の言葉が
この映画の総てを語っているように思えます。

あの、星条旗を掲げる写真。
あの写真って、誰もが一度は見たことありますよね。


「英雄」って・・・。一体なんなんでしょうか。


結局、全員が心の傷を抱えて、生きていくことになるんですもんね。


それと報道のあり方ですね。
写真の脅威。
これってやっぱり、イラク戦争への意見かなぁ。



とてもいい映画です。声高に反戦を叫ぶのでもなく、戦場もそれほど描かれていません。
それでも、ちゃんとメッセージ性があってイーストウッドらしいです。
通年だったら、かなり評価されたと思います。
ですが、「硫黄島からの~」と二部作であったがためにちょっと割を食ったかな。
あちらの方が、こういう言い方はなんですが、「映画」としての出来がいいです。

理由としては、時間経過が解りづらいことが最大の要因かな。

ドクの息子が取材をして周っている「現在」と、
ドク自身の目で語られる「戦中、戦後」。の3地点があります。
「現在」と「戦後」と「戦中」という3つ自体は別に解り難いことはないんですが、
「戦中」の中が、国旗の「掲揚前」と「掲揚後」の二つに分かれていて、
それがこう、まだらに挿入されるんですね。

一瞬考えてしまう時間があって、それが観客としては邪魔かなと。

あと、ドクの息子の視点でナレーションが流れるのが最初と最後だけなんですが、
観客は見終わるころには最初にドクの息子の視点だったことは忘れてるわけですよ。
だから、最後にドクの息子が話しを締めるのは唐突で、どうしても違和感を拭いきれない。
もちろん「父親たち」というタイトルなのだから、締めるのは当然なんだけどね。
もう少し途中でドクの息子の言葉を入れたほうが良かったかも。


でも、これは「硫黄島の~」と一緒に見る必要があると思った理由も、
実はその時間経過にあるんですが。
「硫黄島~」では、正直、時間経過がさっぱりわからない。
飲まず喰わず、不眠不休の持久戦なのに、だれもふらふらにならないから、
(栗林が総攻撃前に一回よろけただけ)
一体、上陸されてからどれぐらいたっているのかがわからず、
実にあっさり陥落された印象があるんですよ、実は。

でも「父親たち~」を観ると、この攻撃にアメリカ軍が相当てこずり、
米軍すら撤退したくなるような悲惨な状況だったんだなっていうのがわかります。
これは、セットで観ないとわからない。

まぁ、「父親たち~」の日本兵はまるでベトコン(差別用語すみません)みたいに描かれて、
それはそれで複雑なんだけど・・・。
ゲリラ戦だからこそ米軍に苦戦を強いたことは確かだから、しょうがないね。


しっかし、戦争って、無意味だなぁ~。
英雄扱いされても、結局金づるかよって感じだし。
(プロパガンダっていうか、集団ヒステリーみたいだ)
いやですね。

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Last updated  2006.12.18 08:49:59 コメント(4) | コメントを書く
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