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2011.07.18
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カテゴリ: 映画・DVD
近年のジブリ作品の中で、もっとも良い出来ではないでしょうか?
公開して間もないので、ひとまず、見てみて下さい。
もしかしたら、子供には難しいかもしれません。
でも、「面白かった!」と大きな声で叫ぶ子もいました。
わかるのではないかと、思います。



と言うことで、これから以下はふんだんにネタバレのある感想です(笑)。



実は死ぬほどマヌケな事に、上映開始して5分で仕事の電話をどうしてもしなくては行けないことに気がつき、
終わってからと思いつつ、落ち着かないので途中で席をたって電話してました(^^;
なので、割と最初の方の5分程度を観てません。


まぁ、それは置いておいて。

時代は、60年代かな?
高校生ですが、部室棟であるカルチェラタンを取り壊しから守るため、学生運動が盛んです。
面白いのが、主人公側が戦ってるのは体制側であり、学生同士でもあるんですよね。
古くなったカルチェラタンを取り壊して、新しい部室棟を建てる、というのが
体制側の意思であり、実は大多数の実に8割の学生の意向でもある。
でも、学生の意向はそうでも体勢側と同一ではないんですよね。

主義主張が違うグループが集会を行い、意見対立してるから一色触発の雰囲気。
でも。
そこに教師の介入を察すると、みんな一斉に歌い出す。
見に来た教師も、合唱をしているだけなのでそのまま帰る。


主義主張は違っても、自分達で作るんだって意識があって。
これって本当に凄い事だと思いました。

もちろん、こんな学生運動なんて経験したこともなければ、
本当に話に聞く程度のもんですが。
でも、この「カルチェラタンを守る」という目的のためにみんなで力を合わせて

この辺り、本当に上手い。
BGMも当時のものだけれど、誘われるのはノスタルジーではない。
どの年代であっても、自分たちの経験した青春の輝きなんですね。
心を込めて取り組んだもの、仲間、恋。
誰もが、その中に自分が見つけられるように出来ている。

最終的にカルチェラタンの存続が決まった時に歌われる合唱が素晴らしいです。
そして、それを受け止めて伸ばそうとする大人。いいです。

途中、ヒロインである海と彼女が想いを寄せる俊はもしかして兄妹?という疑いが浮上します。
そこで、彼女はもちろん俊もどうしようもなく落ち込む。
二人の関係には閉塞感が漂うわけですが。
それを乗り越えようとするように、同時にその存続運動が盛り上がりを見せるわけです。
そのコントラストが見事。
悲しみを抱えたまま、それはそれとして徐々に支持率を広げていくさまは、
それは二人の気持ちも、乗り越えていく過程としてもちろん観る事が出来て。

結局二人は自分達の抱えているものが、例えどうしようもなく大きなものであっても、
お互いの事が好きだと確認し合う所までたどり着きます。
最終的に解る親世代の愛や友情の絆も、はっとするものがあったなぁ~。


どうしようもなくジブリだなぁって思ったのが、
2人乗りの自転車で坂を下るシーン。
これはもう、ジブリお得意の空中散歩に勝るとも劣らない爽快感。
こういう表現は、本当に本当に大好きです。

でも、駿監督作品のようにヒロインが溌剌としているわけでは、ないんですね。
彼女はどちらかと言えば、黙々と自分のするべき事を探して行う女性かな。
だけれど、その黙々さの中に秘めている芯の強さ。
そこがとても魅力的で、吾朗監督らしさなのかもしれません。

壊れた物や古くなった物をまた立て直そうとする姿や、
困難を乗り越えようとする姿は、今のこの日本には(大きく出たな、私w)
丁度求められているような気がします。
駿監督は20年前は学生運動がまだ、記憶に新しく時期ではないと思いこの企画をボツにしたようです。
でも、今ならばそれもノスタルジーの中に溶け込んでいるだろう、という理由で改めて題材を取り上げたと記されています。
きっと、これを作り始めた時は震災なんて誰も予想してなかった。
だけど、ちょうどこの時期、このタイミングで公開になったことは、
本当に色々な意味で「時期を読む」という天才だなって(もちろん、偶然なのですが)、思いました。

久々に、心揺さぶられるジブリに出会えて、幸せです。





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Last updated  2011.07.19 00:08:55
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