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2006.09.20
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カテゴリ: 小説
 そんな中地から奴らは姿を現した。

それは最も人に近い頭脳を持ち、最も人に恐れられる存在「ネクロマンサー」だ。
 「ちっ」
 リーナは反射的に距離を取った、しかしネクロマンサーの大群多少距離を取った所で何の変わりもない。
屍になる時間が数秒伸びるだけだろう。
 リーナはそれを悟っていたかのように一目散に逃げ出した。
「今の私じゃ…」しかしうまく思考回路が回らない、心臓の高鳴りが彼女の心を埋め尽くして行く。
 常人ならそうなったであろう、しかし、一方彼女の頭の中では妙に落ち着いていた。
心臓は張り裂けそうなぐらい高鳴っているのに、私は何故か落ち着いていた。

その隙を彼らが逃すはずも無かった。
 襲い来る炎の雪崩、受けたら跡形も残らないだろう。
私はそれも知っていた、だからかわそうとした、けれど体が言う事を聞かない。
周りがスローに見えるこれが走馬灯と言う物なのだろうか…

その瞬間私の思考回路はストップした。

「悪いな…まだ彼女を死なせるには少々速いのでね」
 リーナが倒れた後の出来事だった。
その男?は背中に二つの翼を背負いながらも片方は痛々しい程に引きちぎられた痕がある。
 「我が聖なる十字架はこの世に迷える者の道標とならん!」
その叫ぶやいなや、地から神々しい光を放った十字架が出現した。
 その威力はネクロマンサー達が一瞬で消え去るのを見れば想像できるであろう。


リーナが目覚めたのはその事が起きてから数時間も経った後だった。





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Last updated  2006.09.20 10:50:07
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