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武器補給処十条支処における小火器整備 その3(64式7.62mm小銃)武器補給処の整備64式小銃の補給処整備では、入場時に次の検査を行います。□ 外観検査□ 銃身の変形、銃腔の消耗状態を検査 (ボアゲージ)□ ピストン径の摩耗検査 (ピストンゲージ)□ 薬室の頭部間隙検査 (頭(とう)隙(げき)ゲージ)□ 撃針突出量の検査 (撃針突出量ゲージ)次に、部品交換が主な作業になります。交換頻度の高い部品として、銃身の皿形座金、ピストン桿(かん)ばねピン、照門や照星の鋼球ばね、逆鈎(ぎゃっこう)ばね等がありました。これらの部品は入場したものの多くは交換していました。また、ピストン桿ばねピンや鋼球は、脱落しやすい部品で入場時には既に無くなっているものが多々ありました。演習時にビニールテープを小銃等に貼り付けていたのは、これらの部品が脱落するのを防ぐためです。消耗劣化しやすい部品としてピストンがあります。エロージョン等のため摩耗しやすいので、ピストンゲージで確認して不良品はピストンASSYを分解して先端のピストンのみ交換します。(ASSYとは、部品が複数組み合わせた構成部品のことでAssemblyの略です。) また、撃鉄ばねや床尾板等も交換していました。床尾板は立て銃のときに地面に叩きつけるので摩耗が激しかったです。ただ、ASSY部品は高額であり経費節約のためASSY交換はなるだけ行わず、使える部品はピン1本でも再利用して整備を行いました。部品交換の他、尾筒閂子のゆるみ、照門・照星の調整ネジの作動不良、下部被筒や用心金の変形、脚や床板上板の可動部の不具合等を修理します。64式小銃は近代化改修が行われていませんが、部品レベルでは改修されていました。引金の形状がT字形からL字形への変更、引金の用心金の強度を高める形状への変更が行われていました。そのため、旧形部品が使用されている場合は全て交換します。
2023.08.27
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介護労働講習 その6 (雑感)介護労働講習を終えて6カ月間の介護労働講習を終えて感じたことは、座学やグループワークが多く実技が意外に少なかったということでした。初任者研修は実技メインのようですが、介護労働講習は、介護福祉士の資格取得を前提としているためか座学重視といった感があります。ポリテクセンターの職業訓練に比べると、実技が少ないので比較的楽に感じました。ただ、座学は単元毎の修了試験やレポート等の提出課題もあり、そうしたものが苦手な人にとっては辛い講習だったかもしれません。講義について介護職に従事するには、まず医療的知識、特に認知症や脳血管疾患等の高齢者特有の病気について知る必要があります。私が現在勤務している通所リハビリに来所している利用者様の場合、認知症やその他の疾患が軽い人が多いですが、脳神経、循環器、関節、内臓等に疾患を抱えている人ばかりです。後期高齢者で病気を持たない人など皆無と言っていいでしょう。利用者様によって持っている疾患は様々です。使用している薬や治療方法、禁忌事項も知っておく必要があります。医療的知識は常に勉強する必要があると思います。講義でも多くの時間を取っていましたが、それでも概要なので自主学習が大切と思います。介護過程の講義では、訪問介護や特養等の介護の実例や面白い話は受講生の反応がすこぶる良かったです。ある講師は、学校を訪問した際に就職指導の教師が「介護は止めておけ」と指導していると聞いて、その教師に「教師の方が残業が多く、有給休暇も使えないでしょ。介護は残業もなく有給休暇も取れますよ。」と言った話は興味深かったです。ただ、今から思えば教師も介護職も勤務環境は"どんぐり背比べ"といったところです。しかし、給与やボーナス等を考えると教師がはるかに厚遇されています。障害者支援の講義は、障害者支援の事例紹介の内容は良かったのですが、配布資料は無くパワーポイント等も使わず分かりにくいものでした。また、テキストの棒読みを延々続けたため受講生から不満が噴出していました。恐らく講師が経験不足の上に講義の準備を怠ったためでしょう。勤務先のコロナ感染対策などで講義の準備時間がろくに取れなかったことには同情しますが、他の講師と比べてもかなり見劣りがしました。介護労働講習の講師は、センターから委託を受けた人で専門の講師という訳ではありません。そのため、講師の質や講義内容は当たりはずれは大きいかと思います。認知症に関する講義では、ある大病院の事務長が講師を務め、介護職当時の様々な実例を取り上げて、認知症の症状や認知症高齢者への対応方法等について講義しました。話術が巧みで分かりやすい講義だったのですが、自分の成功体験の話が多く、介護職のプロ意識をやたら強調することに違和感を感じました。しかも過去のパワハラ行為を正当化する発言もあって、こういう人物の下では働きたくないと感じました。コミュニケーションの講義では、有料老人施設での事例としてクレーマー対応の話がありました。その講師はある有料老人ホームの所長で、介護職の業務内容や利用者様の日常について良いところばかり話をするのでやや胡散臭さを感じました。また、ある利用者様について、クレームが多く手こずった挙句退所させた話は、聞いていて「他に対処の仕方はなかったのか」と疑問に感じました。今から思えば、いかに誠意を持って対応してもどうにもならないことがあるのは理解できます。特に認知症のある利用者様の場合はなおさらと思う。しかし、通り一遍の対応では解決しないのではないかとも思った講義でした。レクリエーションの授業では、受講生が様々なアイディアを出してレクを創作したり実演したのですが、これは人よってかなり向き不向きがあるようです。歌唱や楽器演奏の得意な人、折り紙等の遊戯に詳しい人、人前で話をすることに長けている人は良いのですが、そうでない人はかなり苦労すると思いました。私は通所リハビリの勤務なので、オリエンテーションや体操指導で利用者様の前に立って話をする機会が多いです。また、脳トレや"おとなの学校"という回想法を用いたメソッドもあるので雑学的知識も必要です。レクリエーションは、内容的には他の科目ほど重要ではないですが、デイサービス等ではレクリエーションの企画・運営は必須のスキルとなります。実技について介護労働講習で実技というと、移乗介助や更衣介助等の生活支援技術と喀痰吸引・経管栄養です。いずれも修了試験があるので真剣に勉強しました。生活支援技術は介護現場では必須の技術ですが、実際の介護現場で用いられている方法は必ずしも介護労働講習で学んだ方法ではありません。また、看護職や介護職に長年従事している人でも、我流であったり古い方法を使っている人を見掛けます。ノーリフティングケアも思ったほど普及していません。また、利用者様や環境によって介助方法は千差万別で、習った通りにはできないことが多いです。しかし、基本的な介助方法をしっかり身につけることは必要です。しかし、介護労働講習の実習時間では到底足りません。現場で更に研鑽できればいいのですが、必ずしもそうはいかないようです。かく言う私の職場では、キャリア段位取得目的で移乗介助、排泄介助、更衣介助の実技研修を受けたのですが、実践的なものではありませんでした。元々が介護報酬の介護職員処遇改善加算が目的で、職員のスキルアップは二の次のものでした。課題提出について課題提出は、介護計画書等を作成して提出した他、現場実習が無い代わりに事業所紹介の内容をレポートにまとめて提出しました。また、オムツ着用と排泄のレポート等も提出しました。介護計画書やアセスメント表等は、定型書類の手書きだったので已むを得ませんでしたが、他の課題やレポートはパソコン(Word)で作成しました。他の受講生の中は、レポート内容が貧弱で数行しか書いていない人もいました。パソコンが使えない、文章が書けないとケアプラン等の作成で苦労すると思います。受講生について受講生は、概ね2/3が女性で30~40歳台が多かったと思います。介護職の経験者も何人かいて、初任者研修を受けている人もいました。実務者研修を修了して直ぐに介護福祉士を受験した人もいたようです。また、私のように介護とは全く無縁だった人もいました。受講生の中には嫌な感じの人もいましたが、それなりに和気藹々とした雰囲気でした。特に親しくなった人はいませんでしたが、それは私の性格の問題でしょう。ただ、講習のお世話係のセンターの職員さんの話では、反応の薄い受講生との印象だったそうです。確かに質問に積極的に答えたり、実習で積極的に参加しようとする人が少なかったように思います。(的外れな返答をしたり、話の腰を折るようなことをする者はいましたが・・・。) ただ、遠慮がちであったと思いますが、自ら進んで参加する意欲がやや乏しかったとは思います。もし、介護労働講習を受講しようと思う方がいれば、心しておいてほしいことがあります。介護労働講習は安易に途中で辞めることは出来ません。受講することが辛いだけです。私は介護の仕事を積極的に望んでいた訳ではないので、正直受講期間中は気が重いことがしばしばでした。ただ、高齢の母親のことや自分自身の将来を考えて、高齢者介護に関する知識技能を身に着けられることに意義を見出そうとしました。基礎的な知識や技能が身についたことは良かったと思います。介護業界について介護業界は労働環境は決して良くありません。政府の方針にも関わらず介護職が増えないのは、介護業界が利益追求の経営者らの食い物にされているからです。この構図は医療や公共工事等も同じです。介護職等のエッセンシャルワーカーは中間搾取の対象であり、決して労働環境や待遇は良くなりません。利用者様や家族からの感謝という無形のものでしか労働意欲を得られないのが実情です。私は介護職に就くことを誰にも勧めません。"やりがい搾取"という言葉がありますが、介護職はまさにその典型です。介護職の人材不足が言われて久しいにも関わらず一向に待遇が改善されないのは、経営者らの傲慢さと介護に従事する人達の反抗心の無さにあると思います。労働環境の良い事業所は求人が出ません。人が辞めないからです。そうした事業所は概ね職員の技能が高く利用者様の評判も良いです。求人票が頻繁に出ている事業所は、求人内容が嘘ばかりで、低賃金、重労働、劣悪な待遇に直ぐに人が辞めます。しかし、そうした事業所の経営者は決して怯みません。なぜなら、介護報酬の請求要件を満たしていればお金は天から降ってくるからです。離職率は請求要件にはないからです。介護労働講習の受講者が、修了後に介護職としてどれだけ定着しているかは分かりません。ただ、他業種からの転職した者は少なからず辞めてしまっているのではないかと思います。余程介護という仕事に意義を見出している人や適性があると思っている人でない限り、介護労働講習の受講は勧めません。
2023.11.05
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12.7mm重機関銃12.7mm重機関銃は、住友重機械工業が1984年からライセンス生産されていました。「ブローニングM2重機関銃」としてアメリカ軍に制式採用されたのは1933年ですが、信頼性が高く量産しやすく整備性も高いため現在も現役で使用されている重機関銃です。自衛隊では、創隊時にアメリカ軍より供与されて、地上戦闘用、車載用、対空用等に使用されています。また、73式装甲車、化学防護車等に搭載する銃は、遠隔操作ができるようにソレノイドが装着されています。補給処では、機関銃本体の他に、環型照準具、三脚架、対空用銃架の整備を行いました。12.7mm重機関銃は、クローズドボルト式の閉鎖機構で、ショートリコイル方式(反動利用短後座式)で作動します。反動は、銃身受けの油緩衝器等で緩和します。弾薬の装填は、遊底覆いを前方へ押し上げて給弾口に差し入れて遊底覆いを閉じて機関部側面にある槓桿を引きます。排莢口は機関部の下にあります。射撃は、機関部後部のY字型の引金を親指で押します。12.7mm重機関銃は連射と単射の切り替え機能はありませんが、連射を行う場合は引金の下にある遊底掛金外しを押して遊底外し止めで固定します。補給処での整備私は12.7mm重機関銃の整備担当ではなかったため、整備の経験があまりありません。ただ、機関銃の堅牢さ、整備性の良さは一目瞭然でした。部隊整備では、銃尾板を外して遊底等を取り出す程度ですが、補給処整備ではピンの1本まで完全に分解します。12.7mm重機関銃の部品点数は多いですが、堅牢で子部品がASSY化されているので整備は比較的楽だったと思います。12.7mm重機関銃の整備は、ばね類や油緩衝器の緩衝円盤等の交換、リベットの打ち直し、パーカーライジング処理等を行います。握把は元々木製でしたが、入場品は樹脂製のグリップに交換していました。リベットの打ち直し機関部のリベットが緩んでいる場合、そのままポンチで叩いて緩みをなくすか新しいリベットを打ち直します。新しいリベットを取り付ける場合、補給処にはメーカーのようなリベッティングマシンがなかったので手作業で行います。古いリベットは、タガネで頭を切り飛ばしてピン抜きで打ち抜きます。リベットが抜けにくいものは、ボール盤を使用してもみ抜く場合もありました。新しいリベットをリベット穴に差してポンチで潰すのですが、結構コツが必要でリベットの頭をきれいに仕上げることが難しかったと記憶しています。パーカーライジング処理では、遊底等の部品を除いてほとんど処理を行います。処理槽に重い銃身や機関部を入れるときは苦労しました。パーカーライジング処理の後、組み立てを行います。機関部の槓桿側板等の取り付けネジの緩み止めのため、62式機関銃と同様にステンレス製のワイヤーと割りピンで固定します。最後に頭隙調整とタイミング調整を行い、擬製弾を使用して動作確認を行います。なお、暴発事故等を起こした銃は、機関部、遊底覆い等の磁器探傷検査を行います。12.7mm重機関銃の破損事故私が在隊中、某施設科部隊で12.7mm重機関銃の射撃訓練中に暴発事故が発生しました。そのため緊急整備で重機関銃が持ち込まれたのですが、頑丈なはずの遊底覆いが2つに割れていました。部隊の武器係の話では、頭隙調整を行わないまま射撃してガス圧で遊底覆いが破損したとのことでした。12.7mm重機関銃は、銃身を銃身受けにねじ込み取り付ける際、遊底と銃身端末との頭隙を専用ゲージで銃身のねじ込む量を調整します。この調整を行わなかったため発射ガスが漏洩して、遊底覆いを吹き飛ばしたようです。幸いけが人は出なかったとのことでしたが、安全管理が厳重なはずの自衛隊でもこのような事故が起こることに驚きました。ちなみに、撃発と排莢のタイミング調整は、機関部内にある調整ネジを回してタイミングゲージで確認します。対空銃架・三脚架対空銃架の整備は、旋回部のベアリングとグリス交換、外観塗装です。銃架から旋回軸を取り外して、古いベアリングとグリスを取り除きます。新しいベアリングに交換して、組み立ててグリスを注入します。塗装は、グラインダーで古い塗装を落として、錆止め塗装を行いOD色の外装塗装を行います。三脚架は、分解してパーカーライジング処理するぐらいでした。
2023.10.14
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