私と同世代の人たちにとって、「ひょっこりひょうたん島」は特別なTV番組だったはず。中1から高2までの放送だったから、思春期真っただ中。人生で一番楽しかった頃でもあり、はたまた自我に目覚め悩んだ時期でもあったろう。
釜石の北隣の町、岩手県大槌町にある蓬莱島はひょうたん島のモデルだと言われている。しかし、井上さん本人がそんなことは一言も言っていないし、それらしい資料もないので単に地元民の我田引水だと思っていた。
しかし、現地に行ってみると釜石と大槌町は本当に近い。上野駅と新宿駅程度のような距離感か? 釜石で数年生活した井上さんなら、蓬莱島を見て、それがひょうたん島のヒントになったとしても不思議ではない。
蓬莱島は大槌町の海岸近くにある島、陸地とは防波堤で繋がっている。ひょうたん島のシンボルのような灯台も確かにある。まあ、贔屓目に見ればひょうたん型には見えないこともない。
2020.12.18追記
「ひょっこりひょうたん島」について調べてみたところ、「ひょうたん型の島が漂流し、事件が起きる」アイディアはNHKディレクターの発案らしい。
従ってひょうたん型をした島の形から「ひょうたん島」のモデルだと主張する(国内で数カ所あり)のは、まったく根拠がないようだ。
大槌町から北上すると、吉里吉里と言う地名がある。海岸の鳴き砂が有名で、そのオノマトペが吉里吉里らしい。もし再び行く機会があったら、その砂を採取してこよう。本当にきれいな音がするなら、プレゼントに最適。タダだし。
三陸鉄道の車内放送では、「吉里吉里人(井上ひさし作)のモデルになった地」と紹介していたが、これはちょっと無理があるのではないか。だって主人公が拉致されるのは、東北本線を北上中の「いわて3号」であり、吉里吉里国には水上飛行機が発着できるような湖沼の吉里吉里国際空港があることになっている。
東北本線沿線でその条件に合うのはただ一カ所、宮城県北部栗原市付近、白鳥飛来地で有名な伊豆沼、東京のおばさんがオリンピックのボート競技場にならないかと騒いだことで急に有名になった長沼があり、水上機が降りられないことも無さそうだ。
するとここがモデルかと言えば、言葉が違うような気がする。とにかく沿岸部の言葉は難解で、宮城県女川付近でさえ生粋の地元民の話は、何を言っているかほとんどわからないし、気仙沼から大船渡にかけてはケセン語と言う言語体系も存在する。釜石中心の吉里吉里語かと言われればそうなのかもしれない。従って想定した場所は宮城県北部、想定した人は釜石、大槌周辺と言うところか。
「吉里吉里人」は読破に10年を要した。途中で厭きて放り出し、読み切ったのは耳下腺腫瘍手術で入院した時。
単行本が重すぎて寝ながら読めないし、第一長すぎる。
フェリーで北海道往復 2026/03/19
須川高原温泉 露天風呂に行ってきました 2025/09/05
つくばの帰りは塩屋崎経由 2025/07/15