四葉になりたいクローバー

四葉になりたいクローバー

・流産

生理不順…。
前回来たのは5週間も遅れてだった。

その間、市販の検査薬も何度か試してみたが
結果はいつもNO…。

婦人科へ行ったが妊娠はしていなかった。

しかし、夏休みに入り、 お盆に起こった胃痛が気にはなっていた…
それから私の体は毎月のことのように生理は来ないし、
だんだん弱っている事に 自分でも何となく気づいていた

でも子供達の顔を見ていると、自分の体の少しの変化など
忘れてしまっていたのです…。

お盆が開け、生理不順3週間目のある日、下腹部の痛みに伴って
少量の出血。

市販の検査薬を試してみると、今回に限っては陽性でした…。

前回は期待はずれ、5週間遅れではあったが、
赤ちゃんはできていなかったというのに…。
今回もまた、妊娠はないと勝手に思ってしまっていた。

翌日、婦人科での検診。
絶対安静
主人は、自分が何をどう私の為に
家庭で家事を手伝ってよいのか、
どういたわればいいのか…。
一生懸命な気持ちだけが伝わった
その気持ちを感じられて嬉しかった。

妊娠3ヵ月半ば。
食事の支度がもうできない…。

朝食、暖がしゆうにパンを食べさせ、
昼食、またパンを食べさせ、
夕食、子供達にとっては
パパが帰ってからようやく食事らしい食事。

私は、朝からずっと食べられないでいた。

その時、胎児は3ヵ月半ばほどの大きさに育っていなかった。
これからも、育つ可能性は少ないと…。

流産防止の注射。

子供達を連れて通う日々…。

何回か通い、何度も流産防止の注射。

暖は、私の事が心配でたまらない。
育て方、接し方、暖に対しての私はいつも厳しかった…。
産まれる前から…
暖には いつも我慢や辛い思いばかりをさせてしまっていたと、
、いつも心に抱いているのに。

暖は、私がどんな思いで産み、
どんな気持ちを込めて育ててきたかを
まるで悟っているかのように私を支えてくれている。

次の主人の休みに夫婦で来院するよう言われた。

この頃から、暖は作ったような笑顔で
「ママ…暖の事好き?」 と何度も聞くようになった。
私の元気のない姿を彼女は 心ごと読み取っていたようにも思えた

何も告げていないのに、作った笑顔が今にも崩れそうな顔をして
それでも笑顔で 「そばにいて…」
私にささやいて…
いつも隠れてしくしくと泣いていました。

私に見せるのはいつも笑顔で、
心配をかけまいと…。

…私も同じ気持ち。
その暖の寝顔を見ては涙がとめどなく溢れてきて、
抑えていた暖への気持ちが止まりませんでした。

翌日も 「ママ、寝ていて…。暖が何でもしてあげるから。」 と笑顔で。

「ママ、もう疲れることはしないで…。暖はママがいない方が悲しいから」 と、押さえ切れない笑顔で…。

なのに…「今回は、妊娠の継続は不可能ですね…
すぐに入院し、流産の手術を…」と。

卵子はもう死んでいました。


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