読書とアメカジの日々とetc.

いかにも痛快娯楽時代小説ってのと、昔から時代小説とは切っても切れない艶っぽさがある時代小説の両方を描けるところに魅力を感じます。

美女斬り御免！

だるま大吾郎艶情剣

淫華篇

鳴海丈

美女斬り御免！だるま大吾郎艶情剣 淫華篇　学研Ｍ文庫
鳴海丈

このシリーズは学研から出版されてるんですが、学研と聞くと普通は教育・学習系のイメージが強いんだろうと思います。
でも学研って昔から変にマニアックな本とか出版してて、けっこう好みな本があったりします。
昔読み漁った神仏系の本も学研が多かったです。
あの一部で有名すぎる雑誌 ムー を出版している会社ですからね～。

今回のは表紙絵やタイトルを見てもわかるように内容は美女で艶っぽくて痛快で面白いです。
タイトルに 淫 ってわかりやすすぎる文字を使うのはどうなのだろう？と思わなくもないですが発売日に買って数時間で読んでしまいました。
作者が一番好きなのはたぶん男装娘なんだろうなってのは何作か読めばわかるんですけど、作者のいうところの刀腰女、いわゆる別式女(女武芸者)ってのも大好きなんでしょうね～。
今回の本にも登場しますし、作者のいろんな作品に登場します。
別式女ってのは、やんごとないお姫様の身辺警護をするのが男だといろいろ問題が起きたら困るので、武芸に秀でた女性が男装して身辺警護するって感じの役職だと思います。
たぶんですけど。
間違ってるかもしれないので気になったら自分で調べてみてください。

この本の主人公・樽間大吾郎は「だるまの旦那」と呼ばれる浪人で一撃勝負って大道芸をしてるんですけど、それとは別に お助け屋という別の顔も持ってます。
丸顔で愛嬌がある顔面でムキムキマッチョで剣の腕も一流。
それで性格もいい。
その腕で様々な事件を解決し妻が二人。
武芸に秀でた男装娘の郷田真紗実と吉原亡八衆の元締めの娘でこれまた男装のお六。
見た目は美青年と美少年ってところでしょうか。
お姫様を助けたり、またお姫様を助けたりヤクザな女を助けたりで今回も大活躍でした。

作者はけっこうなペースで本を出してくれるので、楽しみにしている私としてはありがたいです。
でも、できれば未完のままの『修羅ノ介斬魔劍』の続編とか、かなり前の作品の「完殺者真魅(ジェノサイダー・マミ)」みたいな作品も描いてほしかったりします。

【楽天ブックスならいつでも送料無料】美女斬り御免！だるま大吾郎艶情剣（ふたり妻篇） [ 鳴海...
価格：709円（税込、送料込）

【楽天ブックスならいつでも送料無料】美女斬り御免！だるま大吾郎艶情剣（女侠篇） [ 鳴海丈 ]
価格：709円（税込、送料込）

【楽天ブックスならいつでも送料無料】美女斬り御免！だるま大吾郎艶情剣（淫華篇） [ 鳴海丈 ]
価格：712円（税込、送料込）