買い物が終わって僕らは電車に乗った。僕は買い物袋を持って立っている。僕と彼女の体、話をするときの顔の距離は確実に近づいていた。そんな変化が心地よく、なにより気持ちが楽になれた。もともと彼女に対しては初めて会ったときから遠慮はしていなかったが、それは安らぎと呼べるものだと思う。
「私たち付き合ってる風に見えるかな?」隣で立っていた彼女が僕の耳元で小さな声で言った。「付き合ってるどころか、結婚してるように見えるんじゃない。俺買い物袋持ってるし、しかもこれどう見ても一人分の買い物じゃないでしょ」僕は照れもあって半分冗談で言った。「そうだよねー」照れたように笑う彼女は「シアワセ」僕の服を引っ張りながら言った。僕の隣にいる彼女は、僕と並ぶととても小さかった。いつも職場で見るとき、女性の中だと背が高い彼女だが、僕と並んだときは僕の肩くらいまでしか身長がなかった。彼女のことが好きになった僕は、いままで以上に彼女をよく見るようになっていた。彼女のいろんなことが知りたいそう思った。
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