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2025年08月08日
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テーマ: 感じたこと(2902)
カテゴリ: カテゴリ未分類
長野県の高山村から万座温泉へ行く途中に旧小串鉱山への道がある。

高地の山奥の道をたどると、樹木の途切れた茶色の荒涼とした大地が現れた。

ここが長野県と群馬県の境界となる毛無峠だ。 車が二三十台停まっている。

見物客と、ここでラジコングライダーを飛ばして遊ぶ道楽老人たちの姿があった。

現在、毛無峠から群馬県側へは立ち入り禁止になっているので小串鉱山には行けないようだ。

近くに採掘した硫黄を運んだ索道の鉄塔が5本、忘れられた巨人のように建っている。

こんな山深い土地にかつて2100人もの人々が共同体を作って生活を営んでいたのが

フィクションのようにさえ感じられる。

石炭が黒いダイヤと呼ばれた当時、黄色いダイヤとされた硫黄は火薬の原料として



そこには掘削に携わる労働者だけでなく、その妻子、家族が生活していた。

小中学校から娯楽場、映画館まであり、お見合い、結婚式、年中行事、クリスマスなど

よその村や町と変わらぬ共同生活体があったとは驚きだ。

今は誰一人いなくなったその土地を見下ろしながら、この世とは何なんだろうなあと

老人たちの飛ばすラジコングライダーが大空を飛び回るのを眺めていた。





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Last updated  2025年08月08日 20時42分13秒
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