☆Empty is blue☆

☆Empty is blue☆

作った小説♪ めっちゃ未熟やで??w



 麻衣は学校も、家族も、友達もなにもかもが嫌いだった。この世なんてなくなっちゃえばいいのに・・・。と何度も思った。これは、そんな強がってばかりいる十四歳の女の子の物語。

「はぁーぁ・・・かったるい・・・。学校なんてなくても生きてけるっつーの。」
 私はその日、授業をサボって川の野原で風が草をそよそよとするのを心地よく聞いていた。そんな時、頭上でキキーッという音と共に誰かが近づいてくる。
「どうしったのぉ~♪」
 またあいつだ・・・。最近ずーっと私にまとわりついてくるヤなやつ。
「あんたこそなんでいるのっ?学校でしょ?!」
「それをいうなら麻衣だって・・・。それにっ!俺の名前はけいたっ!!覚えやすいっしょ?何回もいってんのになんで呼んでくれな・・・
「はいはいっ!!分かりました!ほんっとあんた見てたらムカつくんだよね・・・いっつも春みたいな顔してさぁ。」
「そりゃどうも♪」
「ほめてないっっ!!」
 この脳天気そうな男の子・・・けいたは、私が中三になってクラス替えの時に偶然に隣の席になっちゃったやつ。なぜかしらないけど、最近やたらとつきまとってくる・・・。生徒会長ですごく女子に好かれてるらしいけど、私にはどこがいいのか未だに謎。まぁ、顔はけっこういいと思うけどね。 
「何ボーっとしてんの??」
「っ・・・あんたに関係ないでしょっ!!」
「だからぁ、あんたじゃなくって・・・
「あぁ~~~うるさいぃ!!どっかいってよっ!めざわりなのっ!」
 ・・・あ~あ。また言っちゃった。本当はそんなこと言うつもりないのに・・・ダメだ・・・つくづく自分に嫌気がさしてくる・・・。
「めざわり・・・っか。ごめん。ちょっと心配でさ。まっ、元気でよかったよ。じゃっ、明日っ♪」
チリンチリン~♪ 彼は行っちゃった・・・。どことなく彼の背中が寂しく見えたのは気のせいなのかなぁ? 夕焼けの川はまるで私を責めるかのように、キラキラまぶしく光を放っていた。

「ただいま・・・。」
私はそれだけ言うと真っ先に自分の部屋に向かった。
「だいたいあなたが悪いんでしょ!!麻衣はどうするの!?」
「お前の子だろ!!お前が面倒みろよっ!」
 またやってる・・・。家の父さんと母さんは顔を見合わせる度ケンカばっかり。ケンカにしか脳をつかってないのか、ってぐらい。しかも都合が悪くなるとすぐ私の事がでてくる。まっ、どうでもいいけど。いつものように冷蔵庫を開けてそこらへんにあるものをひっぱりだし、自分の部屋まで持ってくる、見たくもないテレビをつけながら。
「どの番組もくだらない・・・。」
 雑音にしか聞こえないその四角い物体をつけながら、ボーっとしてみる・・・。ふと見ると部屋の隅に小学校の卒業アルバム。なにげなく私がパラパラっとめくってみた。寄せ書きの欄にはそのページを埋め尽くすほどのクラス一人一人からの、死ね。というただ一言だけのメッセージ。
「あはは・・・。そういやぁ、いじめられてたんだよね・・・。」
 まるで忘れてましたとでもいうような口調で誰かに聞かせるように言っている自分。でも、一度たりとも忘れた事なんてない・・・あの長くて辛い日々を。先生だって見て見ぬフリ。そんなこと考えていると涙がでてきた。一粒一粒膝の上にポタッ・・・ポタッ・・・と落ちる・・・。
「は・・・?なんで泣いてんの・・・?私・・・。ばっかみたい・・・。」
 作り笑顔をしながら布団にうずくまる。

    みんな大嫌い・・・。

    ミンナダイキライ・・・。

チュンチュン・・・。スズメの鳴き声。
「朝か。かったりー・・・今日も川原に行くか。」
 台所に行ってみると、いかにも泥棒が荒らしましたって感じの部屋。昨日のケンカでひび割れてしまったコップ、無残に散らばった紙の山。そこを通り越して玄関に行く。
「いってきます。」
 そういやぁ、この時間二人とも仕事だったっけ。仕事仕事っていつしか仕事バカになってた二人・・・。そんなに、仕事が大事ですかってぐらい。
 川原へは自転車で三十分ぐらい走らせた所。そう遠くはない距離なんだけど一人で行くにはちょっと遠い気がする。慣れたけどね。そうこう考えているうちに川原についた。まだ昼間だから子供たちがキャッキャ騒いでいる。いつものように草むらで寝そべっていると同じ中学の制服着た奴らが私になど気づかない様子で噂をしながら歩いてくる。
「そういえばさ、聞いた?木本麻衣の話。」
「え~?あの、いじめにあって登拒してる人でしょ?」
「うん。朝さぁ、私の友達が木本さんの悪口を言ってたらしいんだよね。いじめられて家で布団かぶってガタガタ震えてるんじゃないか。とかね。話は変わるけど、生徒会長いるでしょ?」
「うんっ!それなら知ってるっ!!私、ファンクラブに入ってるんだもんっ。で、その生徒会長がどうかしたの?」
「う・・・うん。(苦笑)その生徒会長が、その現場にいたらしくて・・・。その悪口を聞いた途端いきなり怒り出して、『あいつはそんなヤツじゃないっ!お前らがとやかく言う筋合いねぇだろ・・・?・・・俺の前からとっとと消えろよ・・・。』って言ったらしいのっ!その友達相当ショックだったらしくってあの子もファンクラブだったからね・・・はは・・・。それで、今もまだ寝込んじゃってるって話。それでさぁ・・・。」
たぶん、その子たちの噂はとどまることがないと見えるのでここらへんにしておいて。私はその部分しか聞かなかった。・・・いや、聞こうとしなかった。なぜ・・・?なぜこんな私をかばうの・・・?ワケわかんない。なぜなの・・・?
 そんな時、ちょうど俺の出番?といわんばかりにそいつがやってきた。キキーっとブレーキをかける音が今日は長く感じられる。
「やっぱここだぁ♪絶対いると思った♪って・・・なっ・・・何で泣いてんのっ?!どした?!」
その時初めて自分が涙を流している事に気づいた。ハッとして、
「なっなんでもないっ!いやぁ~最近花粉症でさぁ~どうにも・・・
「なんでもないわけないだろっ!しかも今の季節上、春じゃねぇよ・・・じゃなくって。麻衣は強がりすぎなんだよ。もうちょっと俺に頼れ?ほらっ!人に話すとすっきりするって言うじゃんっ!なっ?」
「じゃぁ、聞くけどなんで私の事をそんなに心配してくれるわけ?私なんか、学校さぼるわ、いじめにあってるわ・・・最悪じゃん。」
「そんなことない。」
その時の彼はいつになく真剣な表情をしていた。
「そんなことあるっ!だって自分がどうしようもなく嫌い。もうほっといてよ・・・。」
「ほっとけない・・・だって俺、麻衣の事・・・好きなんだもん♪」
 そういって彼は呑気そうに私を見た。
「なっ・・・?!」
 たぶん、その時の私の顔はりんごよりも何よりも真っ赤だったと思う。
「だから・・・。麻衣が抱えている悩みは全部俺が受け止めてやる。だから自分を嫌いだなんて言わないで・・・?約束。」
そういって彼は、いや、けいたは小指をさしだした。
「うん。約束。」
 そうして、私たちは指きりげんまんをしてそれから仲良く並んで家に帰った。その日の夕焼けはいつになくまぶしかった。

 それからというもの、私はけいたと付き合いだし、学校もだいぶ行けるようになった。それに、なぜかけいたといると強がってた自分がどっかいっちゃう気がする。それに学校が楽しいのもけいたのおかげだと思う。え・・・??ファンクラブのみんなはって・・・?? 毎日そりゃぁ大変(笑) すっごく幸せな日々。この、幸せな日々がずっと続くと思ってた。ずっと、ずーっと・・・。
 それから、幾つかの季節が過ぎ去ったある日、お母さんから大事な話があると言われて何年かぶりに台所に二人で席に着いた。相変わらず、お母さんもお父さんも顔あわせるたびケンカばっかの毎日だったんだけどね。
「突然だけど、ここを離れてお母さんの実家に帰らない?」
「え・・・?」
「私ももう限界なの・・・。ね?麻衣なら分かってくれるわよね・・・?」
 お母さんは泣いていた。泣きたいのは私の方だよ・・・でもそんな事言えるはずもなく、
「うん・・・しょうがないよね。わかった。」
「そう。分かってくれると信じていたわ。」
 私はもうこれ以上出ないんじゃないかってくらいの涙を流し、わんわんと声を出して泣いた。けいたと離れちゃう・・・。私はそれしか考えられなかった。遠距離レンアイなんて無理だよ・・・一年もたてば私の事なんか忘れるに決まってんじゃん。」

 次の日、けいたに事情を説明した。けいたはしばらく無言のままだった。そしてすっごく長く感じられた沈黙が破かれた。
「そっか・・・しょうが・・・ないよな。でも、俺必ず金貯めて行くからなっ」
「うん・・・ありがとうっ。待ってるから。」
 そういって私は出発した。


こっちの学校生活にも慣れて、落ち着いたある日。一本の電話がかかってきた。
「はい・・・もしもし?」
「木本・・・麻衣さんですか?」
相手の声は三十五歳ぐらいの女の人の声だった。
「そうですけど・・・。」
「あの~、清水けいたの母です。」
 突然の事に意表をつかれ、私はしばし動転した。
「あ・・・!どうもっ。」
だって、けいたから掛かってくるなら分かるけどそのお母さんからだったから。
「誠に申し上げにくいんですが・・・。けいたが・・・。先日交通事故で死にました。」
 え・・・?私は自分の耳を疑った。冗談かとも思った。けれどもお母さんの声はすごく悲しそうで電話の向こうの泣きはらした顔が想像できて、とても冗談を言っている様には思えなかった。
「そ・・・そうですか。ありがとうございます・・・。」
 カチャンっ。けいたが・・・?あのけいたが・・・??冗談でしょ・・・。私、これからどうすればいいの??まだ状況が飲み込めてないのか、涙もでてこない・・・。だって、お金貯めて来るって言ったじゃん・・・。俺が全部受け止めてやるって言ったじゃん・・・。やだよ・・・戻ってきてよ・・・。まだ、あの時かばってくれてありがとうっていってないんだよ? その時、フッと思い出した。そういえば前にけいた、こんなこと言ってたっけ。
「もし、俺達どっちかが死んじゃったとするだろ??その時、もう一人はすごく悲しむかもしれない。けどな?そんなことで落ち込んでたらダメなんだ。人はいつか生まれ変わる。その時まで心がつながっていれば絶対に生まれ変わってもまた出会う。だからいつまでも過去を引きずらないで、麻衣にはいつでも明るくいてほしいんだ・・・間違っても俺が死んだからって後追い自殺なんかは許さないんだからな?」
けいたはすごく真剣だったけど、私はそのときそんな冗談はよしてよって笑ってごまかしたっけ。まさか、本当にこんなことになるとは・・・ね。本当にあの頃は幸せだった。ありがとう、けいた。けいたのおかげで私は立ち直れたし、人を信じるってことを学んだ。けいたは最初で最後の私の恋人だよ。これから、ときにはくじけちゃうときや悲しくてどうしようもないときがあるかもしれない。だけど、私はけいたの事を思い出してがんばるから天国で見守っててね・・・??私は、けいたに出会って大切なものをいっぱいもらった。それは、お金には到底変えられないほどの素晴らしいもの。私からはもう、なにもあげることはできないけど、そのもらったものを忘れずにもっている事はできる。言葉なんて私たちにはなくても心がつながっているから・・・。ありがとう。そして、大好きだよ。
     Il”l never forget you
Youl”l never forget me

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: