時はまだパルケがミアンの屋敷を訪れて間もない頃。
街のシンボルの樹「グラン・アルブル」
ラルク「ハァ ハァ 今どんくらいだ? 休める場所があって助かった」
ショーシ「まだ見える所か」
望遠鏡を覗きながらショーシが呟く。
ショーシ「まぁあそこまで登れるだけでも凄いんだが。 流石だな」
ラルク「さてと・・・うぎー!」
立ち上がったラルクは登りだす。
しばらく登っただろうか。
ラルク「大分慣れてきたな。 壁じゃねぇから微妙に凹凸しててつかまる所も案外あるんだな~
一気に行くぞ! って! あー! ちょ! ちょっと待て! あー!」
樹に引っかかりラルクの首に巻かれていたハチマキのウティが取れてしまった。
ヒラヒラと舞いながらウティは下へと落ちていく。
ラルク「(どうする! 追うか・・・でも追ったらスタート地点まで戻る事に・・・) あー! ゴメン!」
ジジジ。
ショーシ「おーい! お前のハチマキだろ? 何か落ちてきたから預かっといてやるぞ!」
ラルク「うお! 何だ! ビックリした!
そうか無線渡されてたんだ。 助かった。 持っといてくれ」
ショーシ「で? お前どの辺まで登れた?」
ラルク「う~ん。。。よくわかんねぇ」
ショーシ「そうか。 てっぺん付近は気をつけろ」
ラルク「何に?」
ショーシ「子ども? いや・・・もう成長してるのか?」
ラルク「子ども? まぁいいや。 じゃあ持っててくれよ」
ショーシ「ああ」
・・・
またしばらく登っただろうか。
ラルク「枝が出てきたな・・・お~葉っぱが見えてきた。
でけ~俺よりデカイんじゃないか?・・・ん?」
コアラ「ウゴゴゴ・・・ウゴ・・・ウゴゴゴ」
ラルク「何だ? あれ。 動物か? 鳴き声の割りに見た目は可愛いな」
コアラ「ウゴゴゴ・・・ウゴ」
ラルク「こっち来い来い・・・何だ? 腹でも減ってるのか?」
コアラ「ウゴ・・・ウゴー!」
ラルク「うわ! 何だ急に。 危ねぇって爪を出すな」
コアラ「ウゴ! ウゴー!」
ラルク「何だ! ついてくんな!」
上に登るラルクをコアラは追いかけてくる。
コアラ2「ウゴ!」
ラルク「い! もう1匹」
コアラ3「ウゴ!」
ラルク「何だ。 さらに増えたぞ。 クソ! 右しかねぇ・・・ってあれ? うわー」
右に方向を変えたラルク。
そこは少し傾斜になっていてラルクはあいていた樹の穴に落ちた。
ラルク「なー落ちてたまるか」
両手足を壁につけ踏ん張るラルク。
ポト・・・ポト。 ポト。
ラルク「ん? 何だこれ?・・・くっせー! ウンコか! あいつら」
ポト。 ポト・・・ポトポトポトポトポトポトポトポト。
ラルク「止めろ~あ~~~ってホントに止めろ!!」
コアラ達「!!?」
ラルク「待て! この灰色! 逃げるな!」
コアラ達「ウゴ! ウゴウゴ」
ラルク「待ちやがれ!」
コアラを追いかけてラルクはさらに上へと登っていく。
バサバサ。
コアラに続いて生い茂る葉を掻き分け樹のてっぺんへと抜け出たラルク。
ラルク「待ちやが・・・れ? 何だ? もしかして着いたんじゃねぇか?
よっしゃー! ヒレ~何だこの広さ。
葉っぱが地面みたいになってて自由に走り回れそうだ」
「何だい? あいつは?」
コアラ達「ウゴ! ウゴゴ」
「そうかいそうかい」
無線を取り出すラルク。
ラルク「おーい。 こちらラルク。 てっぺん着いたぞ。 何を捕まえてけばいいんだ?」
ショーシ「流石に言うだけあって早いな。 何かしらアクシデントには出くわしたか?」
ラルク「あ~それがよ・・・」
巨大コアラ「ちょっと! あんた! 私達、家族の住処に何のようだい?」
ラルク「! (でっけぇ灰色が喋った!!?)」
To Be Continued
第69話「Heat Up」 2009.07.12
第68話「エレクの覚悟」 2009.07.11
第67話「大喧嘩」 2009.06.26
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