ξクラピカξの詩・小説

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三幕// King thief



三幕// King thief(王泥棒)




食堂はざわついていた。

「貴様、今日新しく入ってきた奴だな」

管理員がロキに鋭い目を向けた。

「ほぉ・・・・・まだ子供じゃないか。

 だから、世間と言う言葉を知らないんだろうな!!」

管理員は大声を上げてロキを怒鳴りつけた。

ロキは冷静に答えた。

「俺は、悪くないんだけど・・・・・」

そして、数人の管理員たちに囲まれた。

「あんた達、見る目ないよな・・・・・」

その言葉を最後に、ロキは牢獄に連れて行かれた。

すれ違い際でジャンが現れてロキに言った。

「お前が泥棒だと思うから言っとく。

 あくまで推測だが、お前が探しているものは主の所にあるはずだ。」

ロキは、ジャンの方へ振り返り大声で叫んだ。

「ありがとなー」

管理員たちは、手を振りながら叫ぶロキを無理やり引っ張っていった。

一人の管理員がジャンの方まで来た。

「お前、ジャン=クエルソンだな?」

ジャンは、頷いた。

「この小僧に何を言ったが知らんが、あまり目立った行動を取らない方が良いぞ

 さっき連れて行かれた奴みたいに、なりたくなかったら別だがな」

ジャンは管理員たちを鋭い眼光で睨み付け、そしてその場を去っていった。

「クエルソンめ・・・・・!!」

倒れていたピンジの元にイザムが駆けつけた。

「大丈夫か、ピンジ!!」

ピンジは立ち上がり、言った。

「あぁ、大丈夫だ・・・・・

 それよりも、さっきの奴・・・指名手配書で見たことある気がするんだ・・・・・

 確か、エクスガン・・・・・ロキ=エクスガンだ!!」

イザムは腰を抜かし、すぐに立ち上がった。

「ま、まてよ!!

 あの有名な王泥棒エクスガンが何で此処に居るんだよ!?」

ピンジは思い当たる情報をイザムに話した。

「ウワサだが、此処にはお宝が眠っているらしいんだ・・・・・

 その、仕事に俺たちが加われば・・・・・」

イザムとピンジは顔を見合わせて言った。

「あいつと手を組めば、俺たちも有名になれるかもな!!」


四幕// Jailbreak(脱獄) へ




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