2008年01月23日
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カテゴリ: 今日のテレビ映画
ミステリーの巨匠エラリー・クイーンの傑作「Xの悲劇」をもじったような題名の「Wの悲劇」、しかし、この作品は一方でミステリーの傑作でもあります。原作は当時大人気だった夏樹静子、映画化にあたって、主演に薬師丸ひろ子が抜擢されます。

まさに角川映画全盛期の傑作のうちの一本ですが、薬師丸ひろ子が歌う「Wの悲劇」のテーマ曲と共にそのミステリアスな展開で大ヒット、作品の評価も抜群で、日本映画の名作の一本になりました。

演劇の世界を取り上げ、劇中劇の形をとって進んでいくミステリー、その謎解きの面白さもさることながら、音や台詞をぶつけるようにショッキングに挿入し、久石譲の効果音楽が流れる中で繰り広げられる一級のミステリーは、青春ドラマの様相も呈しながら、クライマックスへと突き進んでいきます。

とにかく見終わった後、きっと心に残る作品になりますよ




Wの悲劇

WOWWOW深夜3:35




[製作国]日本
[製作年]1984
[配給]東映
スタッフ
監督: 澤井信一郎
製作: 角川春樹 
原作: 夏樹静子 
脚本: 荒井晴彦 
澤井信一郎 
撮影: 仙元誠三 
音楽: 久石譲 
キャスト
薬師丸ひろ子 
世良公則 
高木美保 
志方亜紀子 
清水紘治 


ストーリー
劇団「海」の研究生・三田静香は、女優としての幅を広げるため、先輩の五代淳と一晩過ごした。翌朝彼女は、不動産屋に勤める森口昭夫という青年と知り合う。「海」の次回作公演が、本格的なミステリーに加え、女性であるがゆえの悲劇を描いた『Wの悲劇』と決定した。

キャストに、羽鳥翔、五代淳と劇団の二枚看板を揃え、演出は鬼才で知られる安部幸雄である。そして、事件全体の鍵を握る女子大生・和辻摩子役は、劇団の研究生の中からオーディションによって選ぶことになった。オーディション当日、静香の親友・宮下君子は、芝居の最中に流産しかかり病院にかつぎ込まれた。

摩子役は、菊地かおりに決定した。静香には、セリフが一言しかない女中役と、プロンプターの役割が与えられた。意気消沈して帰宅した彼女のもとに花束を抱えて昭夫がやって来た。静香がオーディションに受かるものと信じて祝福に来たのだ。彼の楽観さにヒステリーを起こす静香だったが、結局、二人は飲みに行き、その晩、静香は昭夫の部屋に泊まった。

翌朝から、彼女は気分を切り変え、全員の台詞を頭に入れ、かおりの稽古を手伝うなど積極的に動く。一方、昭夫は静香に結婚を申し込むが、静香は女優への夢を捨てる気になれなかった。大阪公演の初日の幕があがった。

舞台がはねた後、一人舞台に立つ静香を見た翔は、声をかけ小遣いを渡す。彼女にも静香と同じ時期があったのだ。その夜、お礼に翔の部屋を訪ねた静香は、ショッキングな事件に巻きこまれる。翔の十数年来のパトロン・堂原良造が、彼女の部屋で突然死んでしまったというのである。 ・・









byくらのすけ映画社









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最終更新日  2008年01月23日 06時46分41秒
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