2008年02月27日
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カテゴリ: 今日のテレビ映画
ビリー・ワイルダーという監督さんのうまさは、その人間心理の描き方に見事さに尽きる。
たしかに、今となってはかなり古臭い非現実的な展開もないとはいえないが、それを古さゆえと割り切ってしまえば本当に見事な演出に舌を巻く。

この「失われた週末」はアルコール依存症の売れない小説家を描いたアカデミー賞受賞の名作である。今では社会的に認められ、その更生の施設も一般化してきたとはいえ、やはり、厳しいものがある。

ただの酒飲みではなく、アルコール依存症は遺伝的な性質のある病気である。それを前面に出さず、この作品では、ただ人間的な弱さゆえに酒びたりになり、幻覚にうなされるようになる人間を描くことで、彼の周りの人々との人間関係に視点を向けている。

ビリー・ワイルダーのすばらしさはこの人間観察の見事さである。見終わったあと、人生はすばらしいと誰もが思ってしまう賞賛の気持ちが芽生えるからすごい。

名作中の名作をぜひ、味わってみてください




ビリー・ワイルダー傑作選

麗しのサブリナ 


情婦


お熱いのがお好き




失われた週末

BSpm1:00



[原題]The Lost Weekend
[製作国]アメリカ
[製作年]1945
スタッフ
監督: ビリー・ワイルダー
原作: チャールズ・R・ジャクソン
脚色: チャールズ・ブラケット
 ビリー・ワイルダー
撮影: ジョン・サイツ
作曲: ミクロス・ローザ
キャスト
 レイ・ミランド 
 ジェーン・ワイマン 
 フィリップ・テリー 
 ハワード・ダ・シルヴァ 
 ドリス・ダウリング 




ストーリー
ドン・バーナム(レイ・ミランド)は33歳、大学時代から小説家になるつもりで、中途退学してニューヨークに飛び出してきたのだが、学窓の天才も世に出てはいっこうに小説が売れない。売れなくとも書いているうちはよかった。

書けなくなってきて、焦慮をまぎらそうと一杯の酒を飲んだのが諸悪の始まりで、どうやらアルコール中毒になってしまったらしい。弟思いの兄ウィック(フィリップ・テリー)のアパートで兄弟は二人暮らしで、何から何までドンは兄まかせである。十日ほどの酒びたりからやっと目覚めた弟を、ウイックは田舎へ連れて行って週末4日間なりとも健康生活をさせようと企画する ・・ ・・






byくらのすけ映画社









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最終更新日  2008年02月27日 07時08分00秒
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