2008年06月21日
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カテゴリ: 今日のテレビ映画
今となっては治癒できる病気梅毒であるが、この作品当時はまだ不治の病であった。そんな時代背景はともかく、この病をたとえばエイズなど別の病と読み替えてもこの作品の値打ちはまったく変わらない。物語の設定が必要なだけなのです。それが社会派ドラマの秀作「静かなる決闘」、監督は巨匠黒澤明

娯楽時代劇で豪快な作風が有名な黒澤明監督ですが、本来彼は社会派監督ではないかと思います。本作品は典型的な社会派ドラマですが、あの名作「七人の侍」にあっても、没落していく武士と農民の代替、時代の変化を見事に描いた作品でもあるのです。

この「静かなる決闘」は、ふとしたミスから自ら病気に犯され、結婚のできない体になった主人公とその婚約者、そして周りに人々の心理を描いた作品ですが、もちろん、時代背景の違いはあるとはいえ、結婚が社会通念上、絶対必要であった時代を考えてみれば、思うところがまた別に存在するのではないでしょうか?

黒澤監督独特に光の演出はあの名作「羅生門」にも通じるところがありますが、この「静かなる決闘」でも診療室で思い悩む主人公の姿、を光の交錯で見事に描いています。黒澤作品だからといってどこをとっても傑作シーンばかりとは言いませんが、ゆっくりテレビで見てみればそのすごさはおのずから納得するものですよ。





静かなる決闘

BSpm9:00



[製作国]日本
[製作年]1949
[配給]大映
スタッフ
監督: 黒澤明 
脚本: 黒澤明 
谷口千吉 
撮影: 相坂操一 
音楽: 伊福部昭 
キャスト
三船敏郎 
志村喬 
三条美紀 
千石規子 
植村謙二郎 



ストーリー
藤崎恭二は軍医であった。前線の野戦病院、次から次に運び込まれる負傷兵、患者、恭二は休む暇もなく手術台の側に立ち続けねばならなかった。陸軍上等兵中田龍夫は下腹部盲腸で一命危ないところを、恭二の心魂こめた手術が成功してとりとめた。

ところが中田は相当悪性の梅毒で、恭二はちょっとした不注意のため小指にキズを作り、それから病毒に感染した。敗戦後、恭二は父親の病院で献身的に働いていた。が、薬品のない戦地で、恭二の病気は相当にこじれていた。父にも打ち明けず、彼は深夜ひそかにサルバルサンの注射を打ち続けていた。

しかし、思わしい効果は現れて来なかった。彼には許婚者松木美佐緒という優しい女性があった。彼女にも無論病気の事は話してなかった。復員後すっかり変わってしまった恭二に美佐緒は何としても納得しかねる気持ちがあった。 ・・



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    最終更新日  2008年06月21日 06時53分54秒
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