●1/21「魍魎の匣」ＳＦでも伝奇でもない不思議ワールドへ

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2009年01月21日

テーマ：本日お薦めのテレビ映画(489)

カテゴリ：今日のテレビ映画

ＳＦでもなく、といって横溝正史の作品のような伝奇小説でもない京極夏彦の独特の世界。そのシリーズ第二段の映画がこの「魍魎の匣」である
「もうりょうのはこ」と読む。つまり、何がはいているのかまったく不明の不気味な入れ物のことだが、果たしてそれの意味するものは？なんとも不可解な事件なのです

第一作「姑獲鳥の夏」は奇才実相寺昭雄監督作品でしたが、今回は原田真人。
どろどろしたなんともいえない原作を、やや現代風の軽快なテンポで描き出した手腕は必見です。

交錯する時間と空間の面白さ。
目くるめくパズルのような展開はラストに近づくにつれ、どことなく一本の糸につなぎあわされて、やがておぞましい京極ワールドが完成します。

原作のファンには一味違った面白さを味わっていただけるのではないかと思うのですが、いかがでしょうね

原田眞人監督作品

突入せよ!「あさま山荘」事件

ガンヘッド

魍魎の匣

ＷＯＷＷＯＷｐｍ8：45

上映時間 133分
製作国日本
初公開年月 2007/12/22
スタッフ
監督：原田眞人
原作：京極夏彦
『魍魎の匣』（講談社刊）
脚本：原田眞人
撮影：柳島克己
音楽：村松崇継
キャスト
堤真一
阿部寛
椎名桔平
宮迫博之
田中麗奈
黒木瞳
マギー鳥

ストーリー
終戦から７年後の1952年。“探偵”榎木津礼二郎は、元映画女優の柚木陽子から失踪した娘・加菜子の捜索を依頼される。同じ頃、売れない作家の関口巽は、カストリ雑誌『月刊實録犯罪』の記者・鳥口から少女バラバラ連続殺人事件の記事を任され、若手記者・中禅寺敦子と共に事件との関係が疑われる新興宗教“深秘御筥教”への潜入取材に向かう。

一方その夜、謹慎中の木場刑事の後輩で、連続殺人事件を担当する青木刑事は、駅のホームで加菜子が電車にひかれ瀕死の重傷を負った現場に遭遇する。搬送先の病院に駆けつけた陽子は、加菜子を高名な美馬坂医学教授の研究所へ転院させてしまう。そこは、巨大なハコ型をした異様な建物だった。・・